2.7 الأرنب والسلحفاة(ウサギとカメ) — Epoché
この 篇 へん でできるようになること 物語 ものがたり の 形 かたち をした 文章 ぶんしょう を、 辞書 じしょ を 引か ひか ずに 読める よめる 。 すでに 知っ しっ ている 話 はなし を、 別 べつ の 言語 げんご で 読む よむ 経験 けいけん をする。 対比 たいひ を 作る つくる 書き かき 方 かた を 見つけ みつけ られる。 前提 ぜんてい : 2.6( 市場 しじょう で)。この 篇 へん には 新しい あたらしい 型 かた は 出 で てきません。 この 文章 ぶんしょう について ウサギとカメの 話 はなし です。イソップに 帰せ かえせ られる 話 はなし で、 世界 せかい 中 ちゅう で 知ら しら れています。 日本語 にほんご でも 子ども こども のころに 聞い きい た 人 ひと が 多い おおい はずです。 すでに 知っ しっ ている 話 はなし を、 別 べつ の 言語 げんご で 読む よむ 。これは 語 ご 学 がく でいちばん 力 ちから の 付く つく 読み よみ 方 かた の 一 ひと つです。 筋 すじ が 分かっ わかっ ているので、 単語 たんご を 追う おう 代わり かわり に 文 ぶん と 文 ぶん のつながりに 目 め が 向き むき ます。 この 篇 へん の 書き かき 方 かた の 中心 ちゅうしん は 対比 たいひ です。 速い はやい と 遅い おそい 、 遠い とおい と 近い ちかい 、 眠る ねむる と 歩く あるく 。 反対 はんたい の 意味 いみ を 持つ もつ 形容詞 けいようし を 並べる ならべる ことで、 物語 ものがたり が 動い うごい ていきます。アラビア 語 ご の 形容詞 けいようし は、こういう 並べ ならべ 方 かた に 向い むい ています。 この 篇 へん だけの 単語 たんご を 8 つ 宣言 せんげん しました。ウサギとカメの 二 ふた つは、 子音 しいん が 四つ よっつ の 語根 ごこん を 持っ もっ ています。3.1 課 か で 語根 ごこん はふつう 三つ みっつ の 子音 しいん だと 習い ならい ましたが、 動物 どうぶつ や 外 そと から 入っ はいっ た 単語 たんご には 四つ よっつ のものがあります。 読み よみ 方 かた の 指示 しじ をひとつ。 日本語 にほんご の 訳 やく を 読ま よま ずに、まず 原文 げんぶん だけを 通し とおし てください 。 話 はなし の 筋 すじ は 知っ しっ ているので、 細かい こまかい ところが 分から わから なくても 止まり とまり ません。そして 読み よみ 終わっ おわっ てから、 訳 やく と 突き合わせ つきあわせ てください。 自分 じぶん がどこを 取り違え とりちがえ たかが 分かり わかり ます 。 知っ しっ ている 話 はなし を 使う つかう のは、この 確かめ たしかめ ができるからです。 初めて はじめて の 話 はなし でこれをやると、 取り違え とりちがえ たことにさえ 気づけ きづけ ません。 第 だい 2 期 き 以降 いこう の 読み物 よみもの でも、すでに 知っ しっ ている 話 はなし から 入る はいる という 順序 じゅんじょ は 変わり かわり ません。 文法 ぶんぽう メモ この 文章 ぶんしょう の 型 かた は 全部 ぜんぶ 、4.1 課 か から 4.9 課 か までの 範囲 はんい です。 名詞文 めいしぶん で 性質 せいしつ を 言う いう ( 型 かた 編 へん 1 課 か )— 主語 しゅご と 形容詞 けいようし を 並べる ならべる だけで 文 ぶん になります。 対比 たいひ はこの 形 かたち で 作ら つくら れています。 本文 ほんぶん では الْأَرْنَبُ سَرِيعٌ がその 形 かたち です。 形容詞 けいようし の 一致 いっち ( 型 かた 編 へん 6 課 か )— カメは 女性 じょせい 名詞 めいし なので、 形容詞 けいようし も 女性形 じょせいけい になります。 本文 ほんぶん では أَنَا بَطِيئَةٌ がその 形 かたち です。 前置詞 ぜんちし で 場所 ばしょ を 言う いう ( 型 かた 編 へん 7 課 か )— 〜からと〜へを 組 くみ にして、 動き うごき の 範囲 はんい を 言い いい ます。 本文 ほんぶん では مِنَ الشَّجَرَةِ إِلَى النَّهْرِ がその 形 かたち です。 前置詞 ぜんちし で 所有 しょゆう を 言う いう ( 型 かた 編 へん 7 課 か )— 私 わたくし のところに、という 前置詞 ぜんちし で 持っ もっ ていることを 言い いい ます。 本文 ほんぶん では عِنْدِي سَاعَةٌ がその 形 かたち です。 対訳 たいやく 大きな おおきな 庭 にわ にウサギとカメがいました。 ウサギはとても 速い はやい 。 彼 かれ はカメに 言い いい ます。あなたは 遅い おそい 。あなたの 足 あし は 短く みじかく 、 私 わたくし は 速い はやい 。 カメは 言い いい ます。はい、 私 わたくし は 遅い おそい 。さあ、 明日 あす 遊び あそび ましょう。 木 き から 川 かわ まで。 ウサギは 言い いい ます。もちろん。それは 美しい うつくしい 考え かんがえ です。 朝 あさ 、ウサギは 速く はやく 、カメは 遅い おそい 。ウサギは 遠く とおく 、カメは 木 き の 近く ちかく にいます。 今日 きょう は 暑く あつく 、 太陽 たいよう は 強い つよい 。 ウサギは 言い いい ます。 私 わたくし は 速く はやく 、 彼女 かのじょ は 遅い おそい 。 私 わたくし には 時間 じかん がある。 彼 かれ は 木 き の 下 もと で 眠り ねむり ます。 カメは 眠り ねむり ません。 彼女 かのじょ は 遅い おそい が、 歩い あるい ています。 一 いち 時間 じかん 、また 一 いち 時間 じかん 、また 一 いち 時間 じかん 。 夕方 ゆうがた 、ウサギは 目 め を 開け あけ ます。カメは 川 かわ のそばにいます。 彼女 かのじょ は 言い いい ます。ようこそ。ここの 水 みず は 冷たく つめたく て 美しい うつくしい 。 読み よみ どころ この 物語 ものがたり の 読み よみ どころは、 形容詞 けいようし だけで 筋 すじ が 動く うごく ことです。 速い はやい 、 遅い おそい 、 遠い とおい 、 近い ちかい 、 暑い あつい 、 強い つよい 、 冷たい つめたい 。 動詞 どうし はほとんど 出 で てきません。それでも 話 はなし は 最後 さいご まで 進み すすみ ます。 とくに 第 だい 七 なな 段落 だんらく です。 一 いち 時間 じかん 、また 一 いち 時間 じかん 、また 一 いち 時間 じかん 。 同じ おなじ 単語 たんご を 三 さん 度 ど くり返す くりかえす だけで、 時間 じかん が 長く ながく 感じ かんじ られるように 書か かか れています 。 語彙 ごい が 限ら かぎら れているときほど、 くり返し くりかえし は 強く つよく 働き はたらき ます。 最後 さいご の 一言 ひとこと も 見 み てください。カメは 勝っ かっ たとは 言い いい ません。ようこそ、と 言い いい ます。7.1 課 か で 覚え おぼえ た、いちばん 基本 きほん のあいさつです。 物語 ものがたり の 終わり おわり に、いちばんやさしい 言葉 ことば が 置か おか れています 。 最後 さいご に、この 物語 ものがたり の 教訓 きょうくん について。 日本語 にほんご では、 油断 ゆだん 大敵 たいてき 、と 要約 ようやく されることが 多い おおい 話 はなし です。しかしこの 原文 げんぶん には、 教訓 きょうくん を 述べる のべる 一 いち 文 ぶん がありません。カメが 川 かわ に 着い つい ていて、ようこそ、と 言う いう 。それで 終わり おわり ます。 言わ いわ ないことで 残る のこる という 書き かき 方 かた です。 次 つぎ の 2.8 篇 へん は 逆 ぎゃく に、 最後 さいご の 段落 だんらく で 父 ちち が 教訓 きょうくん をはっきり 言い いい ます。 二 ふた つの 終わり おわり 方 かた を 読み比べ よみくらべ てください。 練習 れんしゅう 練習 れんしゅう 1 — 読み取る よみとる 原文 げんぶん を 読ん よん で、 次 つぎ に 答え こたえ てください。 ウサギはカメに 何 なん と 言い いい ましたか。 競走 きょうそう はどこからどこまでですか。 ウサギは 途中 とちゅう で 何 なん をしましたか。なぜですか。 最後 さいご にカメは 何 なん と 言い いい ましたか。 練習 れんしゅう 2 — 音読 おんどく 原文 げんぶん を、ウサギとカメの 二人 ふたり の 役 やく に 分け わけ て 声 こえ に 出し だし て 読ん よん でください。ウサギの 台詞 せりふ は 速く はやく 、カメの 台詞 せりふ はゆっくり 読む よむ と、 二人 ふたり の 違い ちがい が 音 おと でも 出 で ます。 この 篇 へん のまとめ すでに 知っ しっ ている 話 はなし を 別 べつ の 言語 げんご で 読む よむ と、 文 ぶん のつながりに 目 め が 向く むく 。 反対 はんたい の 意味 いみ の 形容詞 けいようし を 並べる ならべる だけで、 物語 ものがたり は 動く うごく 。 同じ おなじ 単語 たんご の くり返し くりかえし は、 語彙 ごい が 限ら かぎら れているときほど 強く つよく 働く はたらく 。 ウサギとカメの 語根 ごこん は、 子音 しいん が 四つ よっつ ある。 次 つぎ の 篇 へん へ 2.7 では 物語 ものがたり を 読み よみ ました。 次 つぎ の 2.8 篇 へん は 第 だい 1 期 き の 読 よみ 編 へん の 最後 さいご で、 الرَّجُلُ الْكَبِيرُ وَأَوْلَادُهُ ( 老人 ろうじん と 息子 むすこ たち)です。こちらもイソップに 帰せ かえせ られる 話 はなし で、 家族 かぞく の 話 はなし でもあります。 答え こたえ 練習 れんしゅう 1 の 答え こたえ 1. あなたは 遅い おそい 、あなたの 足 あし は 短い みじかい 、と 言い いい ました。 原文 げんぶん では أَنْتِ بَطِيئَةٌ です。 2. 木 き から 川 かわ までです。 原文 げんぶん では مِنَ الشَّجَرَةِ إِلَى النَّهْرِ と 書か かか れています。 3. 木 き の 下 もと で 眠り ねむり ました。 自分 じぶん は 速い はやい から 時間 じかん があると 思っ おもっ たからです。 4. ようこそ、ここの 水 みず は 冷たく つめたく て 美しい うつくしい 、と 言い いい ました。 勝っ かっ たとは 言っ いっ ていません。 参考 さんこう 文献 ぶんけん Epoché アラビア 語 ご 入門 にゅうもん ( 統制 とうせい 作文 さくぶん )『 الْأَرْنَبُ وَالسُّلَحْفَاة 』。 本 ほん 課程 かてい の 自作 じさく 。CC BY-SA 4.0。 字 じ 編 へん から 話 はなし 編 へん 7.8 までの 既習 きしゅう 語 ご と、そこに 出 で た 語形 ごけい だけで 書い かい た 統制 とうせい 作文 さくぶん 。 範囲 はんい 外 がい 0%(courses/ar/tools/check_reading_scope.py で 検査 けんさ )。 本文 ほんぶん は 母音記号 ぼいんきごう つき。イソップに 帰せ かえせ られる 話 はなし を、 既習 きしゅう 語 ご だけで 書き直し かきなおし たもの。この 篇 へん だけの 単語 たんご 8 つ(ウサギ・カメ・ 速い はやい ・ 遅い おそい など)を 宣言 せんげん 。 出所 しゅっしょ : 当館 とうかん 所蔵 しょぞう の 文書 ぶんしょ