価値を失った後に何が問われるか――ニヒリズムと価値の創造 — Epoché
解説 神は死んだ、という文化の診断 ニーチェの神は死んだという言葉は、単に無神論が正しいという知らせではない。キリスト教への信仰が支えてきた価値の共通の土台が、信じられなくなったという文化への診断である。 全員が宗教をやめたという人口統計でも、解放を喜ぶだけの言葉でもない。 出典1 価値が、支えにならなくなる ニヒリズムは、最高の価値が自ら価値を失い、生を支える評価が効かなくなる危機として読める。理想が実現できないから、この世界は存在すべきでないと否定することも問題となる。 単に落ち込んだ気分の名前ではない。この整理はReginsterら後代の解釈も含み、本人の全記述を一義的に定義したものではない。 出典1 肯定には、二つの課題がある 生の肯定は、世界を否定する価値を問い直すとともに、生を肯定できる価値を示す課題でもある。価値創造は世界の制約や偶然にもさらされる達成として論じられる。 その場の気分で何でも決められるわけではない。創造の意味や価値の地位には複数の解釈があり、全ての行為の許可へ短絡しない。 出典1 価値を失った後の、異なる問い 問題 確かめること 共通の土台が揺らぐ 何が価値を支えていたか 世界を否定する どの基準で生を評価するか 価値を創造する 何を肯定し、どんな制約があるか 思想を読むための区別。誰もが通過する発達の順番ではない。 参考文献 [1] Anderson, R. Lanier「Friedrich Nietzsche」。 出典