意見から論証へ――主張・理由・問い返し — Epoché
解説 主張を、理由で支える 主張は、支持したり吟味したりする言い分。論証では、理由にあたる前提が、主張にあたる結論を支える。下の作例は、休館規則と曜日を理由に、今日の休館を導く。 理由が付くだけで結論が正しいとは決まらない。前提は正しいか、その理由で本当に支えられるかを分けて見る。支持関係は、出来事を生む原因とは別。 Argument and Argumentation 理由を求め、支え方を見る 論じ合う場では、主張を支えたり問い直したりするため、理由を出し合う。支え方にも、前提が真なら結論の真を保証するものと、結論をより確からしくするものがある。 すべての会話が論証の交換ではない。問い返しは勝敗だけを競うものではなく、納得したことも真理の保証にはならない。 Argument and Argumentation 対話で、生き方を吟味する 事典は、ソクラテスが対話で勇気など大切な事柄を問い返し、人々の生き方を吟味したと紹介する。 人物像は異なる著者の記述を通じて知られる。上の前提・結論という整理を、本人が同じ用語と手順で教えた事実にしない。対話がいつも確定解に至ったとも断言しない。 Socrates 作例:架空の休館規則で、理由と結論を分ける 役割 内容 理由(前提) この館は毎週月曜に休館する 理由(前提) 今日は月曜だ 主張(結論) この館は今日、休館する 架空の規則と日付を置いた説明用の例。理由が正しいか、例外がないかは別に確かめる。実在の館の案内ではない。 参考文献 Dutilh Novaes, Catarina「Argument and Argumentation」。 出典 Nails, Debra; Monoson, S. Sara「Socrates」。 出典