6.1 数字と時刻 — 港の案内放送 — Epoché
この 課 か で 聞き取れる ききとれる ようになること 港 みなと の 案内 あんない 放送 ほうそう から、 時刻 じこく と 行き先 いきさき を 取り出せる とりだせる 。 数 すう が 続け つづけ て 言わ いわ れても、 切れ目 きれめ を 見つけ みつけ られる。 聞き取れ ききとれ なかったときに、 何 なん を 頼り たより にするかが 分かる わかる 。 前提 ぜんてい : 5.18( 会計 かいけい と、 誰 だれ が 払う はらう か)。 聞 ぶん 編 へん の 最初 さいしょ の 課 か です。 聞き取り ききとり の 編 へん に 入り はいり ます。 ここまでの 課 か で、 読め よめ ば 分かる わかる 文 ぶん はずいぶん 増え ふえ ました。 ところが 同じ おなじ 文 ぶん を 耳 みみ で 受け取ろう うけとろう とすると、まるで 別 べつ の 言語 げんご のように 聞こえ きこえ ます。この 編 へん は、その 差 さ を 埋める うめる ためにあります。 なぜ、 読める よめる のに 聞き取れ ききとれ ないのか 理由 りゆう は 三 みっ つあります。 一 ひと つ、 語 ご と 語 ご のあいだに 切れ目 きれめ が 無い ない 。 文字 もじ で 書け かけ ば 空白 くうはく がありますが、 音 おと には 空白 くうはく がありません。ギリシア 語 ご は 特に とくに 、 冠詞 かんし や 弱形 じゃっけい の 代 だい 名詞 めいし が 次 つぎ の 語 ご にくっついて 一 ひと つの 塊 かたまり で 鳴り なり ます。 το πλοίο は「トプリオ」と 一続き ひとつづき に 聞こえ きこえ ます。 二 ふた つ、 強勢 きょうせい の 無い ない 母音 ぼいん が 弱く よわく なる。 ギリシア 語 ご には 日本 にっぽん 語 ご のような 等しい ひとしい 拍 はく がありません。 山 やま のある 音節 おんせつ が 長く ながく 強く つよく 、それ 以外 いがい は 短く みじかく 弱く よわく 鳴り なり ます。 山 やま だけが 確か たしか に 聞こえ きこえ 、あいだは 曖昧 あいまい になる ——これが 日本 にっぽん 語 ご 話者 わしゃ にはいちばん 辛い つらい ところです。 三 みっ つ、 速い はやい 。 案内 あんない 放送 ほうそう も 会話 かいわ も、 教材 きょうざい の 音声 おんせい よりずっと 速い はやい 。 全部 ぜんぶ を 取ろう とろう とすると、 何 なん も 取れ とれ ません。 数 すう だけを 狙う ねらう そこで、この 編 へん の 全体 ぜんたい を 貫く つらぬく 方針 ほうしん を 先 さき に 言い いい ます。 全部 ぜんぶ を 聞き取ろう ききとろう としないでください。 要る いる ところだけを 狙い ねらい ます。 港 みなと や 駅 えき の 案内 あんない で 要る いる のは、 数 すう と 地名 ちめい だけです。 時刻 じこく 、 便 びん の 番号 ばんごう 、 乗り場 のりば の 番号 ばんごう 、 行き先 いきさき 。 文 ぶん の 残り のこり は 決まり きまり 文句 もんく なので、 取れ とれ なくても 困り こまり ません。 そして 数 すう には、 聞き取り ききとり に 有利 ゆうり な 性質 せいしつ があります。 数 すう はどれも 山 やま がはっきりしていて、しかも 音 おと が 短い みじかい 。 0.8 で 音 おと を 通し とおし てあるので、 耳 みみ が 知っ しっ ている 音 おと です。 文 ぶん の 中 なか で 数 かず だけが 浮き上がっ うきあがっ て 聞こえる きこえる ようになれば、それでこの 課 か は 達成 たっせい です。 切れ目 きれめ の 手がかり てがかり 数 すう のかたまりを 見つける みつける 手がかり てがかり が 三 みっ つあります。 一 ひと つ、 時刻 じこく の 前 まえ には 決まっ きまっ た 言い いい 方 かた が 立つ たつ 。 3.17 で 学ん まなん だ、 女性 じょせい の 複数 ふくすう の 冠詞 かんし と 溶け とけ た 前置 ぜんち 詞 し です。この 音 おと が 聞こえ きこえ たら、 次 つぎ に 来る くる のは 時刻 じこく です。 二 ふた つ、 行き先 いきさき の 前 まえ にも 決まっ きまっ た 言い いい 方 かた が 立つ たつ 。 3.9 の 〜へ 向け むけ て を 表す あらわす 前置 ぜんち 詞 し です。この 音 おと のあとが 地名 ちめい です。 三 みっ つ、 数 すう と 数 かず のあいだには 短い みじかい 間 あいだ がある。 十 じゅう 時 じ 半 はん と 三 さん 番 ばん 乗り場 のりば は 続け つづけ て 言わ いわ れますが、そのあいだにわずかな 切れ目 きれめ があります。この 切れ目 きれめ を 聞き取れる ききとれる と、 数 すう が 二 ふた つあることが 分かり わかり ます。 問い とい 問い とい 1 — 数 すう だけを 書き取る かきとる 音声 おんせい を 聞い きい て、 数 すう だけ を 順 じゅん に 書き取っ かきとっ てください。 文 ぶん の 意味 いみ は 考え かんがえ なくてかまいません。 書き取っ かきとっ た 数 かず を 答え こたえ と 見くらべ みくらべ ます。 問い とい 2 — 行き先 いきさき を 取り出す とりだす もう 一 いち 度 ど 同じ おなじ 音声 おんせい を 聞い きい て、 行き先 いきさき の 地名 ちめい を 取り出し とりだし てください。〜へ 向け むけ て を 表す あらわす 前置 ぜんち 詞 し の 音 おと を 目印 めじるし にします。 問い とい 3 — 全体 ぜんたい を 聞く きく 三 さん 度 ど 目 め に 聞い きい て、 放送 ほうそう 全体 ぜんたい の 意味 いみ を 取っ とっ てください。 数 かず と 行き先 いきさき が 取れ とれ ていれば、 残り のこり は 想像 そうぞう で 埋まり うまり ます。 ここまで 来 き て 初めて はじめて 、 答え こたえ の 書き起こし かきおこし を 読ん よん でください。 問い とい 4 — 音読 おんどく 答え こたえ の 書き起こし かきおこし を 見 み ながら、 音声 おんせい のあとについて 声 こえ に 出し だし てください。 自分 じぶん で 言える いえる ようになった 音 おと は、 聞き取れる ききとれる ようになります。 これが 聞き取り ききとり のいちばん 確実 かくじつ な 近道 ちかみち です。 この 課 か のまとめ 読める よめる のに 聞き取れ ききとれ ないのは、 切れ目 きれめ が 無い ない ・ 山 やま 以外 いがい が 弱い よわい ・ 速い はやい の 三 みっ つが 理由 りゆう 。 全部 ぜんぶ を 聞き取ろう ききとろう としない。 要る いる ところだけを 狙う ねらう 。 案内 あんない で 要る いる のは 数 すう と 地名 ちめい だけ。 残り のこり は 決まり きまり 文句 もんく 。 数 すう は 山 やま がはっきりしていて 短い みじかい ので、いちばん 取り とり やすい。 時刻 じこく の 前 まえ と 行き先 いきさき の 前 まえ には 決まっ きまっ た 言い いい 方 かた が 立つ たつ 。それを 目印 めじるし にする。 自分 じぶん で 言える いえる 音 おと は 聞き取れる ききとれる 。 音読 おんどく が 聞き取り ききとり の 近道 ちかみち 。 次 つぎ の 課 か へ 6.2 では 天気 てんき 予報 よほう を 聞き きき ます。 案内 あんない 放送 ほうそう と 同じく おなじく 決まっ きまっ た 型 かた の 繰り返し くりかえし ですが、 数 すう のほかに 天気 てんき の 語 ご を 聞き分ける ききわける 必要 ひつよう が 出 で てきます。 答え こたえ 台本 だいほん — 放送 ほうそう の 書き起こし かきおこし この 課 か の 音声 おんせい は、 本 ほん 課程 かてい が 書き下ろし かきおろし た 港 みなと の 案内 あんない 放送 ほうそう です。 練習 れんしゅう を 三 みっ つ 終え おえ てから 読ん よん でください。 放送 ほうそう 訳 わけ Προσοχή, παρακαλώ. ご 案内 あんない いたします。 Το πλοίο για την Αίγινα φεύγει στις δέκα και μισή. エギナ 島 しま 行き いき の 船 ふね は 十 じゅう 時 じ 半 はん に 出航 しゅっこう します。 Από την πύλη τρία. 三 さん 番 ばん 乗り場 のりば からです。 Το πλοίο για την Ύδρα φεύγει στις έντεκα. イドラ 島 とう 行き いき の 船 ふね は 十 じゅう 一 いち 時 じ に 出航 しゅっこう します。 Από την πύλη επτά. 七 なな 番 ばん 乗り場 のりば からです。 Το πλοίο για τη Σαντορίνη έχει καθυστέρηση σαράντα λεπτά. サントリーニ 島 しま 行き いき の 船 ふね は 四十 よんじゅう 分 ふん 遅れ おくれ ています。 問い とい 1 の 答え こたえ —— 出 で てくる 数 かず は 順 じゅん に、 十 じゅう 時 じ 半 はん 、 三 さん 、 十 じゅう 一 いち 、 七 なな 、 四十 よんじゅう です。 五 いつ つ 取れ とれ ていれば 十分 じゅうぶん です。 問い とい 2 の 答え こたえ —— 行き先 いきさき は 順 じゅん に、エギナ、イドラ、サントリーニ。 三 みっ つとも 〜へ 向け むけ て を 表す あらわす 前置 ぜんち 詞 し のあとに 立っ たっ ています。 問い とい 3 の 答え こたえ —— 三 みっ つの 船 ふね の 案内 あんない です。 二 ふた つは 定刻 ていこく 、 一 ひと つは 遅れ おくれ ています。 数 すう と 行き先 いきさき が 取れ とれ ていれば、この 筋 すじ は 取れ とれ ます。 そして、 六 むい つ 目 め の 文 ぶん に 注目 ちゅうもく してください。 遅れ おくれ という 語 ご が 分かる わかる かどうかで、 旅 たび の 予定 よてい が 変わり かわり ます。 4.7 でこの 語 ご を 覚え おぼえ たのは、まさにこの 場面 ばめん のためでした。 参考 さんこう 文献 ぶんけん この 課 か に 引用 いんよう はありません。 放送 ほうそう はすべて 書き下ろし かきおろし です。