2.3 حيّنا(私たちの町) — Epoché
この 篇 へん でできるようになること 場所 ばしょ を 描い えがい た 文章 ぶんしょう を、 辞書 じしょ を 引か ひか ずに 読める よめる 。 「〜に〜がある」という 言い方 いいかた が、 動詞 どうし なしで 作ら つくら れていることを 見つけ みつけ られる。 町 まち の 描写 びょうしゃ に 使わ つかわ れる 単語 たんご を、まとまりとして 覚え おぼえ られる。 前提 ぜんてい : 2.2( 私 わたくし の 家族 かぞく )。5.3 課 か の 家 いえ と 建物 たてもの の 単語 たんご を 思い出し おもいだし ておいてください。 この 文章 ぶんしょう について カイロの 小さな ちいさな 地区 ちく の 風景 ふうけい です。モスク、 庭 にわ 、レストラン、 隣人 りんじん 。5.3 課 か で 覚え おぼえ た 単語 たんご が、 一 ひと つの 町 まち として 並び ならび ます。 この 篇 へん の 見どころ みどころ は、 「ある」という 動詞 どうし がどこにも 無い ない ことです。 地区 ちく にモスクがある、 庭 にわ に 木 き がある、 彼 かれ の 手 て に 鍵 かぎ がある。アラビア 語 ご はこれを 前置詞 ぜんちし 句 く を 先 さき に 置く おく だけ で 言い いい ます。 日本語 にほんご の「〜に〜がある」に 当たる あたる 動詞 どうし は 要り いり ません。 この 形 かたち は 4.1 課 か の 名詞文 めいしぶん の 応用 おうよう です。ふつうの 名詞文 めいしぶん は、 定まっ さだまっ た 主語 しゅご のうしろに 述語 じゅつご を 置き おき ます。ところが「〜がある」と 言う いう ときは 順番 じゅんばん が 逆 ぎゃく になり、 場所 ばしょ を 先 さき に、 不定 ふてい の 名詞 めいし をあとに 置き おき ます。その 順番 じゅんばん だけで、 存在 そんざい を 表す あらわす 文 ぶん になります。 この 篇 へん だけの 単語 たんご を 6 つ 宣言 せんげん しました。 地区 ちく ・ 声 こえ ・ 隣人 りんじん ・ 通り とおり ・ 人々 ひとびと ・ 善良 ぜんりょう な、の 6 つです。 町 まち を 書く かく のにどうしても 要る いる 単語 たんご で、しかもどれも 第 だい 2 期 き で くり返し くりかえし 出 で てきます。 読み よみ 方 かた の 指示 しじ をひとつ。 この 篇 へん を 読む よむ ときは、 頭 あたま の 中 なか に 地図 ちず を 描い えがい てください 。 川 かわ があり、 地区 ちく があり、その 中 なか にモスクと 庭 にわ とレストランがある。モスクには 門 もん と 壁 かべ と 屋根 やね がある。 庭 にわ には 木 き と 子ども こども がいる。 文章 ぶんしょう の 順番 じゅんばん がそのまま 地図 ちず の 順番 じゅんばん になっています。 外 そと から 中 なか へ、 大きい おおきい ものから 小さい ちいさい ものへ。この 順番 じゅんばん は 日本語 にほんご の 描写 びょうしゃ とも 同じ おなじ なので、 語彙 ごい が 限ら かぎら れていても 読み手 よみて は 迷い まよい ません。 描写 びょうしゃ の 文章 ぶんしょう は、 順番 じゅんばん が 読み よみ やすさの 半分 はんぶん を 作っ つくっ ています。 文法 ぶんぽう メモ この 文章 ぶんしょう の 型 かた は 全部 ぜんぶ 、4.1 課 か から 4.9 課 か までの 範囲 はんい です。とくに 名詞文 めいしぶん の 語順 ごじゅん に 注目 ちゅうもく してください。 場所 ばしょ を 先 さき に 置い おい て「ある」を 言う いう ( 型 かた 編 へん 1 課 か )— 前置詞 ぜんちし 句 く を 先 さき に、 不定 ふてい の 名詞 めいし をあとに 置く おく と、 存在 そんざい を 表す あらわす 文 ぶん になります。「ある」に 当たる あたる 動詞 どうし は 入り はいり ません。 本文 ほんぶん では فِي الْحَيِّ مَسْجِدٌ قَدِيمٌ がその 形 かたち です。 イダーファ ( 型 かた 編 へん 5 課 か )— 名詞 めいし を 二 ふた つ 並べ ならべ て「AのB」を 作り つくり ます。 本文 ほんぶん では بَابُ الْمَسْجِدِ がその 形 かたち です。 接尾代名詞 せつびだいめいし で 所有 しょゆう を 言う いう ( 型 かた 編 へん 4 課 か )— 名詞 めいし のうしろに 短い みじかい 形 かたち をくっつけます。 本文 ほんぶん では جِدَارُهُ أَبْيَضُ がその 形 かたち です。 形容詞 けいようし の 一致 いっち ( 型 かた 編 へん 6 課 か )— 名詞 めいし のうしろに 形容詞 けいようし を 置き おき 、 性 せい と 定 てい 不定 ふてい をそろえます。 本文 ほんぶん では مَسْجِدٌ قَدِيمٌ がその 形 かたち です。 対訳 たいやく 私 わたくし たちの 地区 ちく は 小さく ちいさく て 美しい うつくしい 。それはカイロの 町 まち の 中 なか 、 川 かわ のそばにあります。 地区 ちく には 古い ふるい モスクがあります。モスクの 門 もん は 大きく おおきく 、 開い ひらい ています。その 壁 かべ は 白く しろく 、 屋根 やね は 緑 みどり です。 礼拝 れいはい は 一日 ついたち に 五 ご 回 かい です。 礼拝 れいはい の 声 こえ は 美しい うつくしい 。 地区 ちく には 庭 にわ があります。 庭 にわ には 大きな おおきな 木 き と 子ども こども たちがいます。 子ども こども たちはサッカーをしています。 小さい ちいさい 男の子 おとこのこ のシャツは 青い あおい 。 地区 ちく には 小さな ちいさな レストランがあります。そこの 食べ物 たべもの は 安い やすい 。 私 わたくし はここの 魚 さかな が 好き すき です。 紅茶 こうちゃ は 熱く あつく 、 水 みず は 冷たい つめたい 。 男 おとこ たちは 座っ すわっ てコーヒーを 飲ん のん でいます。 私 わたくし の 隣人 りんじん の 名前 なまえ はムハンマドの 父 ちち です。 彼 かれ は 年上 としうえ の 男性 だんせい です。 彼 かれ は 私 わたくし に 言い いい ます。ようこそ。 彼 かれ の 妻 つま は 私 わたくし にパンをくれます。 彼 かれ らの 家 いえ は 小さく ちいさく 、 庭 にわ は 美しい うつくしい 。 通り とおり は 小さく ちいさく 、あまり 清潔 せいけつ ではありません。 私 わたくし たちの 地区 ちく は 私 わたくし の 目 め に 美しい うつくしい 。ここの 人々 ひとびと は 善良 ぜんりょう です。 読み よみ どころ この 文章 ぶんしょう の 読み よみ どころは、 「ある」を 言わ いわ ずに 存在 そんざい を 単語 たんご っている ことです。 地区 ちく にモスクがある、 庭 にわ に 木 き がある、 地区 ちく にレストランがある。 日本語 にほんご の 訳 やく には「あります」が 何 なん 度 ど も 出 で てきますが、 原文 げんぶん にはそれに 当たる あたる 単語 たんご が 一 ひと つもありません。 アラビア 語 ご がしているのは、 順番 じゅんばん を 変える かえる こと だけです。 場所 ばしょ を 先 さき に 置き おき 、 不定 ふてい の 名詞 めいし をあとに 置く おく 。それだけで 存在 そんざい の 文 ぶん になります。4.1 課 か で 名詞文 めいしぶん を 習っ ならっ たとき、この 語順 ごじゅん は「 主語 しゅご と 述語 じゅつご が 入れ替わっ いれかわっ た 形 かたち 」として 出 で てきました。その 入れ替え いれかえ が、 町 まち の 描写 びょうしゃ ではほとんど 全部 ぜんぶ の 文 ぶん に 効い きい ています。 最後 さいご の 段落 だんらく に、 書き手 かきて の 目 め が 出 で てきます。 通り とおり は 清潔 せいけつ ではない、と 正直 しょうじき に 書い かい たうえで、 私 わたくし の 目 め には 美しい うつくしい 、と 続け つづけ ます。 事実 じじつ と、その 人 ひと にとっての 意味 いみ を 分け わけ て 書く かく という、 短い みじかい 文 ぶん でもできる 書き かき 方 かた です。 最後 さいご に、 隣人 りんじん が 出 で てくる 第 だい 五 ご 段落 だんらく を 見 み てください。 名前 なまえ ではなく、ムハンマドの 父 ちち と 呼ば よば れています。7.3 課 か で 扱っ あつかっ た 呼び よび 方 かた が、 説明 せつめい 抜き ぬき で 文章 ぶんしょう の 中 なか に 置か おか れています。 課 か で 習っ ならっ たことが、 読み物 よみもの では 説明 せつめい なしで 出 で てくる 。これが 読 どく 編 へん の 役目 やくめ です。 習っ ならっ たことは、 二 に 度 ど 目 め からは 前提 ぜんてい になります。 練習 れんしゅう 練習 れんしゅう 1 — 読み取る よみとる 原文 げんぶん を 読ん よん で、 次 つぎ に 答え こたえ てください。 地区 ちく にはどんな 建物 たてもの がありますか。 二 ふた つ 挙げ あげ てください。 モスクの 壁 かべ と 屋根 やね は 何色 なにいろ ですか。 隣人 りんじん は 何 なん と 呼ば よば れていますか。その 呼び よび 方 かた はどういう 作り つくり ですか。 書き手 かきて は 通り とおり について 何 なん と 書い かい ていますか。 練習 れんしゅう 2 — 音読 おんどく 原文 げんぶん を、 第 だい 一 いち 段落 だんらく から 最後 さいご まで 声 こえ に 出し だし て 読ん よん でください。「〜に〜がある」の 文 ぶん は、 前置詞 ぜんちし 句 く のあとで 少し すこし 間 あいだ を 置き おき ます。そこが 日本語 にほんご の「〜には」に 当たる あたる 切れ目 きれめ です。 この 篇 へん のまとめ 「ある」に 当たる あたる 動詞 どうし は 無い ない 。 場所 ばしょ を 先 さき に 置く おく だけで 存在 そんざい の 文 ぶん になる。 5.3 課 か の 単語 たんご だけで、 町 まち の 風景 ふうけい が 最後 さいご まで 書ける かける 。 長子 ちょうし の 名 な を 借り かり た 呼び よび 方 かた が、 文章 ぶんしょう の 中 なか に 自然 しぜん に 出 で てくる。 事実 じじつ と、その 人 ひと にとっての 意味 いみ は 分け わけ て 書ける かける 。 次 つぎ の 篇 へん へ 2.3 では 町 まち を 読み よみ ました。 次 つぎ の 2.4 篇 へん は رِسَالَة ( 手紙 てがみ )です。 同じ おなじ 留学 りゅうがく 生 せい が 母 はは に 宛て あて て 書き かき ます。 手紙 てがみ には 決まっ きまっ た 書き出し かきだし と 結び むすび があり、そこを 扱い あつかい ます。 答え こたえ 練習 れんしゅう 1 の 答え こたえ 1. 古い ふるい モスクと、 小さな ちいさな レストランです。 庭 にわ もあります。 2. 壁 かべ は 白く しろく 、 屋根 やね は 緑 みどり です。 原文 げんぶん では جِدَارُهُ أَبْيَضُ と 書か かか れています。 3. ムハンマドの 父 ちち 、と 呼ば よば れています。7.3 課 か で 扱っ あつかっ た、 長子 ちょうし の 名 な を 借り かり た 呼び よび 方 かた です。 4. 小さく ちいさく て、あまり 清潔 せいけつ ではないと 書い かい ています。そのうえで、 自分 じぶん の 目 め には 美しい うつくしい と 続け つづけ ています。 参考 さんこう 文献 ぶんけん Epoché アラビア 語 ご 入門 にゅうもん ( 統制 とうせい 作文 さくぶん )『 حَيُّنَا 』。 本 ほん 課程 かてい の 自作 じさく 。CC BY-SA 4.0。 字 じ 編 へん から 話 はなし 編 へん 7.8 までの 既習 きしゅう 語 ご と、そこに 出 で た 語形 ごけい だけで 書い かい た 統制 とうせい 作文 さくぶん 。 範囲 はんい 外 がい 0%(courses/ar/tools/check_reading_scope.py で 検査 けんさ )。 本文 ほんぶん は 母音記号 ぼいんきごう つき。この 篇 へん だけの 単語 たんご 6 つ( 地区 ちく ・ 声 こえ ・ 隣人 りんじん ・ 通り とおり ・ 人々 ひとびと ・ 善良 ぜんりょう な)を 宣言 せんげん 。 出所 しゅっしょ : 当館 とうかん 所蔵 しょぞう の 文書 ぶんしょ