4.11 主張し、良し悪しを言う語 — 順位 501〜550 の 50 語 — Epoché
この課でできるようになること 順位 501〜550 の 50 語が、どの品詞として文のどこに立ち、どの語と組むかを言える。 claim ・ regard ・ certainly ・ likely ・ therefore の 5 語で、根拠を添えて自分の考えを述べられる。 1 音節の 23 語を、カタカナの拍の数につられずに息 1 つで音読できる。 強く読む山が語頭に来ない 12 語を、山の位置を守って読める。 前提 : 4.10 まで。 語編「語」の 11 課目です。 4.10 語編 の 50 語は describe ・ explain ・ detail ・ difference のように 説明する 語でした。説明が済んだら、こんどは良し悪しを言い、自分の考えを通す番です。順位 501 位から 550 位までには、 claim ・ regard ・ certainly ・ likely ・ therefore のように 主張して筋道を立てる 語、 happy ・ nice ・ enjoy ・ wish のように 気持ちを言う 語、そして quality ・ standard ・ measure ・ percent のように ものさしを当てる 語が、まとまって入っています。 4.10 語編 で第 1 期の上位 500 語が出そろいました。ここからは第 1 期の後半、501 位からの 100 語に入ります。 区分の話をします。カタカナで意味を知っている語は 27 語 で、 4.10 語編 の 22 語から 5 語増えました。 意味のずれる語 も増えて 9 語 です—— claim ・ couple ・ field ・ focus ・ fund ・ kid ・ range ・ serve ・ trade 。語編に出た罠はこれで 45 語 になりました。その筆頭が claim です。日本語の「クレーム」は店や取引先に言う苦情のことですが、英語の claim がまず指すのは 言いはること と 権利として求めること で、苦情そのものは complaint です。残る 8 語も同じで、カタカナは英語の一隅しか押さえていません。実文の 2 本は、9 語とも カタカナから出てこない側 が必ず 1 本に入るように選びました。 音の話です。1 音節の語が 23 語 あり、 4.10 語編 の 26 語からわずかに減っただけで、短い語の多い帯が 2 課続きます。そのかわり、5 音節の語が 2 つ出てきます—— opportunity と organization です。強く読む山が語頭に来ない語は 12 語 で、 4.10 語編 と同じ数です。ただしその中身が変わりました。この課には、語編でここまで 550 語を並べてきて初めて、 山が 4 つ目の音節に来る語 が出てきます—— organization です。 この帯の見取り図 束は 13 個です。品詞で数えると、名詞 28・動詞 14・形容詞 5・副詞 2・代名詞 1 で 50 語になります(同じ形のまま 2 つの品詞になる語は、語表の「品詞」の列に 2 つ書き、数えるほうは先に書いたほうで数えています)。 4.10 語編 が名詞 21・動詞 10・形容詞 9・副詞 6・前置詞 2・代名詞 2 でしたから、いちばん動いたのは 名詞 で、21 語から 28 語になりました。50 語の半分を超える語が名詞になるのは語編で初めてです。そのかわり、この帯には前置詞が 1 語もありません。順位が下がるにつれて、英語は文の骨組みを組む語を出しきり、 物事に名前を付ける語 を並べはじめます。 区分の内訳は、カタカナで意味を知っている語が 27、意味のずれる語が 9、新しい語が 14 です。新しい語の 14 は語編のここまででいちばん少なく、カタカナの相棒を持つ語は橋と罠を合わせて 36 語 ——50 語の 7 割を超えます。つまりこの帯は、 もうカタカナで持っている語 がほとんどを占めます。だからこそ罠も 9 語あるわけで、 4.9 語編 の 11 語に次ぐ多さです。その 9 語は語表の「カタカナとの差」の列が 注意書きに変わります ので、1 語ずつの言い換えはそちらで読んでください。実文の 2 本は、この 知っている側と知らない側 が分かれるように選んであります。 音節の分布です。1 音節が 23 語 —— act ・ air ・ boy ・ claim ・ death ・ field ・ fund ・ kid ・ kill ・ list ・ news ・ nice ・ range ・ rest ・ risk ・ road ・ round ・ serve ・ teach ・ trade ・ vote ・ wear ・ wish 。2 音節が 17 語 、3 音節が benefit ・ certainly ・ industry ・ national ・ quality の 5 語 、4 音節が education ・ relationship ・ security の 3 語 、5 音節が opportunity ・ organization の 2 語 です。 4.10 語編 の 26 語からわずかに減っただけで、半分近くが 1 音節のままです。 1 音節の 23 語は、区分でさらに分かれます。橋が 9 語 —— act ・ death ・ kill ・ list ・ nice ・ rest ・ risk ・ road ・ round 。罠が 7 語 —— claim ・ field ・ fund ・ kid ・ range ・ serve ・ trade 。カタカナの相棒がない新しい語は 7 語 だけです—— air ・ boy ・ news ・ teach ・ vote ・ wear ・ wish 。この 7 語ははじめから 1 音節として耳に入りますが、相棒のある 16 語は、口がカタカナの拍をそのまま出そうとします。難しいのは後者のほうです。 その差を数えてみます。カタカナの相棒を持つのは橋の 27 語と罠の 9 語で 36 語 、そのうち日本語の拍が英語の音節の 2 倍以上あるのは 28 語 、3 倍以上あるのは 15 語 です。ただし 語表で拍と音節を読めるのは橋の 27 語だけ で、罠の 9 語は同じ列が注意書きに変わります。いちばん開くのは claim ・ field ・ round ・ trade の 4 語で、日本語で 4 拍あるものを 1 音節 に詰めます。次が act ・ fund ・ kid ・ list ・ nice ・ range ・ rest ・ risk ・ road ・ serve ・ standard の 11 語で、3 拍ぶんを 1 音節( standard だけは 6 拍を 2 音節)にします。逆に、拍と音節がまったく離れない語もあります—— security は 4 拍で 4 音節、 4.10 語編 の community と同じです。 4.9 語編 からここまでと同じで、 長いカタカナ語ほど差は小さく、短いカタカナ語ほど差は大きい という順になります。 山の位置です。強く長く読む山が語頭に来ないのは 12 語 —— accord ・ amount ・ education ・ enjoy ・ improve ・ itself ・ opportunity ・ organization ・ percent ・ regard ・ relationship ・ security 。 4.10 語編 と同じ数ですが、内訳が変わりました。 9 語は 2 つ目の音節 が山です—— accord ・ amount ・ enjoy ・ improve ・ itself ・ percent ・ regard ・ relationship ・ security 。 education と opportunity は 3 つ目 、 organization だけが 4 つ目 です。4 つ目に山が来る語は、語編でここまで並べた 550 語の中でこの 1 語だけです。頭の 3 つを軽く流し、4 つ目に体重を乗せ、最後の 1 つをまた落とします。 山と音節について、もう 1 つ断っておきます。この 50 語のうち、道具(CMUdict)が 2 通りの読みを持つ語が 7 つあります—— education ・ enjoy ・ focus ・ national ・ news ・ nice ・ project 。5 つは母音の細かい違いだけで、山の位置も音節の数も動きません。動くのは 2 つです。 project は 名詞なら山が 1 つ目、動詞なら 2 つ目 に来ますが、語表に出る印は第 1 候補ひとつだけなので、 この課では project を山の練習から外します 。 national は 3 音節の形と、まん中を飲みこんで 2 音節に縮む形の両方があり、語表の印は 3 音節のほうです。 音節を数える練習からは national を外します 。 名詞と動詞の両方になる語は、この帯では accord ・ act ・ amount ・ benefit ・ claim ・ focus ・ fund ・ kid ・ list ・ measure ・ project ・ range ・ regard ・ rest ・ risk ・ trade ・ travel ・ vote ・ wish の 19 語 です。語表の「品詞」の列に「名詞・動詞」または「動詞・名詞」と 2 つ書いてあるのがそれです。見分け方は 4.6 語編 や 4.8 語編 と同じで、冠詞や所有の語が前にあれば名詞、主語のすぐ後ろにあれば動詞です。この課ではとくに act ・ claim ・ focus ・ kid ・ rest ・ trade の実文が、名詞と動詞にきれいに分かれます。 実文についてひとこと。この課の実文も、文の中の全部の語が第 1 期の範囲に収まる短いものから選びました。50 語のうち 31 語 は、機械が最初に選んだ 2 本を手で選び直しています。選び直した理由は 4 つあります。1 つめは、2 本がほとんど同じ文だったこと。 education の 2 本が同じ訳、 therefore の 2 本が句読点だけ違う同じ文、 certainly の 2 本が「難しい問題」と「難問」、 happy の 2 本が「みんなが幸せ」の現在と過去、 serve の 2 本が「いい気味」でした。2 つめは、内容や訳が教材に向かないこと。 kill の 2 本がどちらも人を殺す文、 field の 1 本は訳が英文と合っておらず、 risk の訳が「危ない橋を渡る」、 air の 1 本が「偉そうにすます」、 round の 1 本が酒の追加でした。3 つめは、カタカナで知っている意味だけを 2 本とも繰り返していたこと。 project が 2 本とも進み具合をたずねる文、 wear が 2 本とも「疲れきった」で「身につける」が出てこず、 travel が 2 本とも「旅行が好きだ」でした。4 つめは、ほかの語と同じ文を分け合っていたこと。 travel と enjoy が I enjoy traveling. の 1 本を共有していました。 選び直した結果、池から引いた実文は 97 本 で、 1 本も重なっていません 。残る 3 本は Epoché の作例です。 national は、この帯の語だけで組める文が池に 1 本も見つからなかった唯一の語で、作例を 2 本置きました。 range は池に 1 本しかなかったので、2 本目だけを作例にしています。 この課の帯 語の数 内訳 NGSL 順位 501〜550 50 語 カタカナで知っている語 27・意味のずれる語 9・新しい語 14 語表 主張し、筋道を立てる語 — 5 語 この課の中心になる 5 語です。 claim はこの帯に 9 つある罠の筆頭で、店に文句を言う「クレーム」ではなく、根拠を示して 言いはる ことと、権利として 求める ことです。 regard は「〜とみなす」で、 regard him as a teacher のように as を挟みます。手紙の結びの best regards は名詞のほうです。 therefore は文と文をつなぎ、前の文が理由、後ろの文が結論になります。 certainly は「確かに」と「もちろん」の両方に使い、 likely は be likely to の形で見込みを言います。 claim en 動詞・名詞 ● カタカナとの差 「苦情」は complaint 。 claim は「主張する」 連語 make a claim He claims he knows nothing about her. [1] 彼女の事は何も知らないと彼はいいはる。 They made a claim for higher pay. [2] 彼らは給料を上げるように要求した。 regard en 動詞・名詞 ○● カタカナとの差 — 連語 regard as I regarded him as a good teacher. [3] 私は彼をよい先生だと考えていた。 My best regards. [4] よろしくお願いします。 therefore en 副詞 ●○ カタカナとの差 — 連語 and therefore I think, therefore I am. [5] 我思う、ゆえに我あり。 Therefore many people passed away. [6] そのため大勢の人が亡くなった。 certainly en 副詞 ●○○ カタカナとの差 — 連語 certainly not It's certainly a difficult problem. [7] 確かに難しい問題だよ。 I'll certainly go and see him. [8] もちろん彼を訪ねます。 likely en 形容詞 ●○ カタカナとの差 — 連語 be likely to He's likely to come. [9] 彼はおそらく来るだろう。 I'm likely to win. [1