5.16 道の説明を聞く — 命令文が続くとき — Epoché
この課で聞き取れるようになること ★手順の聞き方( 数える )と語りの聞き方( 捨てる )を使い分けられる。 順序の語を待ち受けて、手順がいくつあるか数えられる。 命令文が 動詞で始まる ことを合図として使える。 分からなくなったら その場で聞き返せる 。 前提 : 5.15 まで。 聞く前に 語りと手順は、聞き方が逆になります。並べておきます。 どちらか 一つ落とすと 聞き方 語り 筋は残る 捨てて先へ進む 手順 そのあとが全部ずれる 数えて、取りこぼしたら聞き返す なぜ逆になるのか。語りは 同じことが何度も出てくる からです。登場人物も場所もくり返し出るので、一度取り逃しても次があります。手順は違います。「二つめの角を右」は一度しか言われませんし、取り逃すと 三つめ以降の意味が変わってしまいます 。 そのかわり、手順には強い手がかりがあります。二つ挙げます。 一つめ、 命令文は動詞で始まります ( 5.14 聞編 )。動詞で始まる文が聞こえたら、それが一つの手順です。 動詞で始まった回数を数えれば、手順の数が分かります 。 二つめ、 順序の語 が入ります。まず、それから、そのあと、最後に。この語を待ち受けるだけで、自分が今いくつめを聞いているのかが分かります。 知っておく語 台本に出る語のうち、気をつけておきたいものを先に出します。これらは 伏せずに見えるまま にしてあります。 知っておく語 意味 この課での出どころ the way 道・行き方 一つめの場面 change trains 乗りかえる 同じところ turn 曲がる 二つめの場面 You can't miss it すぐ分かりますよ 同じところ next to 〜のとなりに 三つめの場面 聞き方 手順は三つです。 指を折る。 動詞で始まる文が来るたびに、指を一本立てる。何本立ったかが手順の数です。意味は後で考えます。 方向だけ拾う。 右か左か、まっすぐか。地名や建物の名は後回しでかまいません。方向さえ合っていれば、たどり着けます。 分からなくなったら、その場で聞き返す。 手順は聞き返してよい場面です。最後まで聞いてから「もう一度」と言うより、 三つめで止めるほうが親切 です。 三つめについて、言い方を一つ置いておきます。 「二つめまでは分かりました」 と言うのがいちばん効きます。どこまで分かったかを伝えると、相手はそこから言い直してくれます。「分かりません」とだけ言うと、 最初から全部くり返されます 。 なお、手順を聞く場面では、相手はこちらを見ています。報せ( 5.12 聞編 )と違って、 分かっていなさそうなら相手が速さを落としてくれます 。困った顔をしてよい場面です。 問い 台本を三回聞いてから答えてください。 台本は答えを出すまで読まないこと。 一つめの場面で、尋ねている人は何を知りたがっていますか。三つ挙げてください。 二つめの場面に、動詞で始まる文はいくつありますか。 二つめの場面で、曲がる向きは順にどちらですか。 二つめの場面の最後の文は、何を伝えていますか。 これは手順ですか、それとも励ましですか。 三つめの場面で、目印として挙げられている建物は何ですか。 一つめの場面の三つの尋ね方を、 丁寧さの順 に並べてください。 動画で見る この課の内容に近い解説動画です。押すと再生されます(再生は YouTube に接続します)。「画面に固定して見る」を押すと、本文を読みながら見られます。 Asking for and giving directions: Easy English Conversations 💬 Episode 5 BBC Learning English (3:57, 2025) 全編。5.16 は聞く側で使う How to... ask for and give directions BBC Learning English (6:16, 2015) 同じ主題の解説つき 練習 台本の 3 場面を、行を押して音を聞いてから続けて 音読 する。読むときは 命令文の頭を強く 言う。英語の命令文は動詞から始まるので、文の頭に力が乗る。3 周する。3 周目は二つめの場面を、音声に重ねて シャドーイング する。 ★ 指を折る練習 。二つめの場面だけを一度聞き、動詞で始まる文が来るたびに指を折る。聞き終わったら、 何本立ったか を書く。そのあと台本を読んで確かめる。合っていたら、意味を取る前に 数だけ取れている ということ。 翌日、 5.13 聞編 の語りをもう一度聞き、この課の手順と 聞き方を切り替えられるか 試す。語りでは捨て、手順では数える。 場面によって聞き方を変える のが、第 3 期の聞編の目当てです。 この課のまとめ ★ 手順は一つ落とすと全部ずれる。 語りと逆で、捨ててはいけない。 ★ 語りでは捨て、手順では数える。 場面によって聞き方を変える。 命令文は動詞で始まる ( 5.14 聞編 )。動詞で始まった回数を数えれば、手順の数が分かる。 順序の語 (まず・それから・そのあと)を待ち受ける。 方向だけ拾う。 地名や建物の名は後回しでよい。 ★分からなくなったら その場で聞き返す 。「二つめまでは分かりました」と言うと、そこから言い直してくれる。 手順の場面では相手がこちらを見ている。 困った顔をしてよい 。 次の課へ 次の課は 5.17 、題は 手順を聞く — 数と単位 。同じく手順を聞きますが、そこに 数 が入ります。三分、五分、三十分。数は 5.9 聞編 で一度扱いました。強く読まれるので取りやすいほうです。次の課で扱うのはその先で、 数を取っても、前置詞を落とすと意味が変わる という話です。「三十分のあいだ」と「三十分後」は、違うのが 弱く短い一語だけ 。しかも数は取れているので、 間違えたことに気づきません 。 答え 道、電車に乗れる場所、乗りかえる場所の三つです。三つとも 取り込んだ問い の形で( 3.20 型編 )、疑問文の語順になっていません。外側だけが問いの形になっています。 三つです。「ついて来なさい」「そこを右に曲がりなさい」「左へ曲がりなさい」。四文めは動詞で始まっていないので、手順ではありません。 右、そして左です。二つめと三つめで 言い方が違う ことに気づきましたか。一方は短く、もう一方は前置詞を使っています。同じことを二通りで言うのは英語ではふつうで、 どちらも聞けるようにしておく 必要があります。 励ましです。「見落としようがない」と言って、相手を安心させています。動詞で始まっていないので手順ではありません。 指を折らない文 です。道を尋ねると最後にたいていこれが付くので、 説明が終わった合図 としても使えます。 学校です。「右側にある建物」という形で、関係詞を使わずに前置詞の句だけで説明しています( 5.15 聞編 )。目印を言うときは、この形がいちばん多く出ます。 三つめ、二つめ、一つめの順です。 Could you …? がいちばん丁寧で、 Will you …? がそれに次ぎます( 3.10 型編 )。ただし、道を尋ねる場面ではどれを使っても失礼になりません。 知らない相手に声をかけるという行為そのもの が、すでに丁寧さを含んでいるからです。 台本 答えを出してから読んでください。読むときは、命令文に 番号を振りながら 読むこと。 Could you tell me the way? [1] Could you tell me where I can get a train? [2] Will you tell me where to change trains? [3] Follow me and I will show you the way. [4] Turn right there. [5] Turn to the left. [6] You can't miss it. [7] The building on the right side is a school. [8] He lives next to me. [9] Follow me. I know the way. [10] 参考文献 Tatoeba 文 #280430(CC BY 2.0 FR)。https://tatoeba.org/en/sentences/show/280430 Tatoeba 文 #279206(CC BY 2.0 FR)。https://tatoeba.org/en/sentences/show/279206 Tatoeba 文 #38162(CC BY 2.0 FR)。https://tatoeba.org/en/sentences/show/38162 Tatoeba 文 #249715(CC BY 2.0 FR)。https://tatoeba.org/en/sentences/show/249715 Tatoeba 文 #50853(CC BY 2.0 FR)。https://tatoeba.org/en/sentences/show/50853 Tatoeba 文 #243552(CC BY 2.0 FR)。https://tatoeba.org/en/sentences/show/243552 Tatoeba 文 #52103(CC BY 2.0 FR)。https://tatoeba.org/en/sentences/show/52103 Tatoeba 文 #27057(CC BY 2.0 FR)。https://tatoeba.org/en/sentences/show/27057 Tatoeba 文 #298017(CC BY 2.0 FR)。https://tatoeba.org/en/sentences/show/298017 Tatoeba 文 #9295628(CC BY 2.0 FR)。https://tatoeba.org/en/sentences/show/9295628