4.4 暮らしの場と時の語 — 順位 151〜200 の 50 語 — Epoché
この課でできるようになること 順位 151〜200 の 50 語が、文の中でどの位置に立ち、どの語と組んで使われるかを言える。 同じ形のまま名詞にも動詞にもなる 12 語を、実文の中でどちらの働きか見分けられる。 カタカナで意味を知っている 29 語のうち、1 音節に詰める 21 語を音読できる。 時をあらわす語と、時と位置をつなぐ前置詞・接続詞を、実文の形のまま口に出せる。 前提 : 4.3 まで。 語編「語」の 4 課目です。 4.1 語編 の 50 語が文の骨組み、 4.2 語編 の 50 語がその骨に最初に付く肉でした。この課の順位 151 位から 200 位までは、その肉が動く場所と時間を作る語です。家・家族・世界のような暮らしの名詞、本・報告・仕組みのような学びと仕事の名詞、そして「いつ」「どのくらいの間」を言う語が並びます。 この帯には、目立つ特徴が 2 つあります。1 つは、同じ形のまま名詞にも動詞にもなる語が 12 語もあること。英語は語の形を変えずに働きを変えるので、辞書で「名詞: 手」と覚えた語が、実文では「手渡す」の動詞で立っています。もう 1 つは、カタカナで意味を知っている 29 語のうち 21 語——7 割強——が 1 音節だということです。日本語では 3 拍も 4 拍もある語が、英語では息 1 つで終わります。この課で直すのは、その 2 つです。 この帯の見取り図 束は 10 個です。品詞で数えると、動詞 17・助動詞 2・名詞 13・時をあらわす語 6・時と位置をつなぐ語 5・量と評価の語 6・問いの語 1 で 50 語になります。前の 2 課が「文をどう組み立てるか」の語だったのに対し、この帯からは 中身のある語 が増えます。家族・家・世界・本・報告・仕組み——どれも、それが何かを日本語で言えてしまう語です。だからこそ、覚えるべきものが意味ではなくなります。 区分の内訳は、カタカナで意味を知っている語が 29、意味のずれる語が 0、新しい語が 21 です。 この帯には罠が 1 語もありません 。 2.3 橋編 と 2.4 橋編 で並べた意味のずれた語のうち、順位 200 位までに出てくるのは 4.1 語編 の about と 4.3 語編 の still ・ through の 3 語だけで、残りはもっと下の順位に固まっています。つまりこの課は、意味を疑わずに音と組み方だけに集中できる、めずらしい 50 語です。 ただし 1 語だけ、区分の網からこぼれる語があります。 live です。日本語の「ライブ」に当たるのは、綴りが同じで音の違う別の語(形容詞)のほうで、この課の live は「住む」の動詞、母音は短く、伸ばしません。区分は綴りで引くので橋に数えられていますが、渡した先が別の語なのですから、実際には渡れません。「罠 0」という数字が言っているのは、印の付いた語が無いということだけです。「人と住まいと世界」の束の説明でもう一度触れます。 同じ形のまま名詞にも動詞にもなる 12 語は、 end ・ hand ・ play ・ set ・ state ・ study ・ turn ・ move ・ run ・ book ・ report ・ question です。日本語なら「終わる」と「終わり」、「問う」と「問い」で形が変わりますが、英語は形を変えません。どちらの働きかは 前後の語で決まります 。冠詞や所有の語が前にあれば名詞、主語のすぐ後ろにあれば動詞です。実文の表を読むときは、まずそこを見てください。 音の話をします。カタカナで意味を知っている 29 語のうち、 21 語は 1 音節 です。 world ・ small ・ next ・ group ・ state は、日本語では 4 拍ありますが、英語では息 1 つで終わります。 1.1 音編 の「母音を入れない」を、この 21 語で通してください。50 語に広げて見ると、山が語頭に無いのは again ・ around ・ begin ・ important ・ include ・ report の 6 語だけで、どれも 2 つ目以降の音節に山が来ます。そのうちカタカナに形が残るのは around ・ include ・ report の 3 語で、 1.6 音編 の黒丸と白丸の型を、語表の「カタカナとの差」の列で確かめられます。 時と位置をつなぐ 5 語—— during ・ while ・ since ・ around ・ under ——は、 3.5 型編 で組み立てた「場所の言い方がそのまま時間の言い方になる」筋の続きです。 around は「まわりに」と「およそ」、 under は「下に」と「〜のもとで」、 since は「そのときから今まで」と「〜だから」。1 つの語が場所と時間と理由をまたぎます。 since の実文の 1 本には、まだ習っていない形(現在完了の進行)が出てきますが、ここでは「2 時半から今まで続いている」という意味だけ受け取ってください。 実文についてひとこと。この課の実文は、その語を含む池の文のうち、 文の中の全部の語が順位 200 位までに収まるもの から選ばれています。だから短く、だから同じ文が 2 つの語に出てきます。 include と state だけは、その条件に合う文が池に 1 本ずつしかなく、2 本並びません。足りない 1 本は、あとの課の実文と読み物で必ず出会います。 この課の帯 語の数 内訳 NGSL 順位 151〜200 50 語 カタカナで知っている語 29・意味のずれる語 0・新しい語 21 語表 動きと運びの動詞 — 7 語 体や物が動く語です。実文を読むと、日本語の訳が思ったところに来ません。 move の 2 本はどちらも「引っ越す」、 run は「走る」、 turn は「20 歳になった」、 follow は「分かりますか」。 hand は名詞の「手」ではなく「手渡す」の動詞で立っています。動きの語は、動く先や結果まで含めて 1 語です。 bring en 動詞 ● カタカナとの差 — 連語 bring back Bring him in. [1] 彼を中に入れなさい。 Bring it here. [2] それをこっちへ持ってきなさい。 move en 動詞・名詞 ● カタカナとの差 ムーブ → ● (3 拍を 1 音節に) 連語 move on Are we moving? [3] 引っ越すの? Are you moving? [4] 引っ越すの? run en 動詞・名詞 ● カタカナとの差 ラン → ● (2 拍を 1 音節に) 連語 run away He began running. [5] 彼は走り始めた。 He came running. [6] 彼は走りながら来た。 turn en 動詞・名詞 ● カタカナとの差 ターン → ● (3 拍を 1 音節に) 連語 turn around He turned around. [7] 彼はぐるりとふりかえった。 I have turned 20. [8] 私は20歳になったところです。 play en 動詞・名詞 ● カタカナとの差 プレイ → ● (3 拍を 1 音節に) 連語 play with Let's play something. [9] 何かして遊ぼうよ。 Never play here. [10] けっしてここで遊んではいけない。 follow en 動詞 ●○ カタカナとの差 — 連語 follow me Do you follow? [11] 分かりますか。 I followed him. [12] 私は彼の後ろに付いて行った。 hand en 名詞・動詞 ● カタカナとの差 ハンド → ● (3 拍を 1 音節に) 連語 hand over Hand it over! [13] それを寄越せ! I'm left handed. [14] 僕は左利きです。 始めと終わり、そのままにする動詞 — 5 語 物事の始まり・続き・終わりを言う 5 語です。 keep はうしろに動詞の - ing を置いて「〜し続ける」を作ります。実文の 2 本がどちらもその形なのは偶然ではなく、この語のいちばんよく使われる形だからです。 let はうしろに人と動詞の元の形を置いて「〜させておく」。 let us を縮めた形が「〜しましょう」になります。 begin en 動詞 ○● カタカナとの差 — 連語 begin with Can I begin? [15] 始めていい? I'm just beginning. [16] ちょうど始めたとこだよ。 end en 動詞・名詞 ● カタカナとの差 エンド → ● (3 拍を 1 音節に) 連語 in the end It won't end. [17] 止められない。 The meeting ended. [18] 会議は終了しました。 keep en 動詞 ● カタカナとの差 キープ → ● (3 拍を 1 音節に) 連語 keep going He kept talking. [19] 彼は話しつづけた。 He kept working. [20] 彼は働き続けた。 set en 動詞・名詞 ● カタカナとの差 セット → ● (3 拍を 1 音節に) 連語 set up Set it down there. [21] それを下に置け。 Set off right now. [22] 今すぐ出かけなさい。 let en 動詞 ● カタカナとの差 — 連語 let go Let's do it. [23] やってみましょう。 Let's not go. [24] 行くのはやめよう。 受け取る・調べる・述べる動詞 — 5 語 耳と頭と口の動詞です。 hear は「聞こうとする」ではなく「聞こえてくる」ほう。 seem はうしろに形容詞を置いて「〜のように見える」を作り、断定を避けるときに使います。 state は動詞では「述べる」ですが、実文に出てくるのは名詞の「国家」のほうです。 include は、実文では - ing の形で「〜を入れて」と数を足すのに使われています。 hear en 動詞 ● カタカナとの差 — 連語 hear about I hear something. [25] 私には何か聞こえます。 You're hearing things. [26] 空耳ですよ。 seem en 動詞 ● カタカナとの差 — 連語 seem to be He seems kind. [27] 彼は親切そうだ。 It seems so. [28] そうみたい。 state en 名詞・動詞 ● カタカナとの差 ステート → ● (4 拍を 1 音節に) 連語 the state of I am the state. [29] 朕は国家なり。 I work in the State Department. [30] 国務省で働いている。 study en 動詞・名詞 ●○ カタカナとの差 スタディー → ●○ (4 拍を 2 音節に) 連語 study hard Are you studying? [31] あなたは勉強していますか。 He's now studying. [32] 彼は勉強中です。 include en 動詞 ○● カタカナとの差 インクルード → ○● (6 拍を 2 音節に) 連語 not included There are six people including him. [33] 彼を入れて6人います。 Am I included in the team? [34] 私はそのチームに含まれているのですか。 判断を足す助動詞 — 2 語 must は「〜しなければならない」と「〜にちがいない」、 might は「〜かもしれない」。どちらも動詞の前に置いて話し手の判断を足します。ただし might の実文 2 本は、助動詞ではなく名詞の might (力)です。助動詞の使い方は連語の欄の形で覚えてください。 must は角の立つ語なので、人に頼むときは 3.2 型編 の丁寧さの段に沿って別の言い方に降ります。 must en 助動詞 ● カタカナとの差 マスト → ● (3 拍を 1 音節に) 連語 must be I must go. [35] 行かねばならぬ。 You must go. [36] 君が行くのだ。 might en 助動詞・名詞 ● カタカナとの差 — 連語 might be Might is right. [37] 力は正義なり。 Might makes right. [38] 無理が通れば道理が引っ込む。 人と住まいと世界 — 7 語 この束でいちばん大事なのは home と house の差です。 house は建物、 home は帰る場所。しかも home は実文の 2 本ともが副詞で、冠詞も前置詞も付いていません。「家へ帰る」は home の前に何も置きません。 woman の複数形は women で、綴りも音も変わります。 live は「住む」の動詞で、日本語の「ライブ」に当たるのは同じ綴りの別の語(形容詞)です。音も意味も違うので、この語だけは橋を渡らずに覚え直してください。 family en 名詞 ●○○ カタカナとの差 ファミリー → ●○○ (4 拍を 3 音節に) 連語 my family How's your family? [39] ご家族はどうされていますか? We're a family. [40] 私たちは家族です。 woman en 名詞 ●○ カタカナとの差 — 連語 a woman Ask a woman. [41] 女に聞いてみろ。 Ask any woman. [42] 女に聞いてみろ。 home en 名詞・副詞 ● カタカナとの差 ホーム → ● (3 拍を 1 音節に) 連語 go home Come home early. [43] 早く帰ってらっしゃい。 Are you home? [44] 君は家にいますか。 house en 名詞 ● カタカナとの差 ハウス → ● (3 拍を 1 音節に) 連語 a