科学の変化をどう読むか――クーン — Epoché
解説 共有する模範から、問題を解く クーンの通常科学とは、共同体が理論・装置・価値などを共有し、優れた問題解決例を手がかりに新しい問題を解く営み。パラダイムは、広くは共有する枠組み、狭くは模範例を指す。 単なる個人の先入観でも、研究者が何も考えない状態でもない。共有と訓練が関わる。 出典1 深刻な異常から、枠組みの変更へ 通常の研究を妨げる異常が深刻になると、枠組みへの信頼が揺らぐ危機が生じ、その変更が科学革命となる。新しい枠組みには、重要な問題を解き、以前の解決力を多く保つことが求められる。 異常が一つあれば即革命ではない。以前の説明力の一部が失われることもあり、単純な知識の足し算ではない。 出典1 共通の基準でも、判断は自動で決まらない 理論選択には、正確さ・整合性・広さ・単純さ・研究を進める力などの共通基準がある。しかし、その解釈や重み付けは一つに決まらない。通常科学と革命の区別には、歴史的な批判もある。 政治や好みだけで全てが決まるという意味ではない。全科学史に必ず同じ周期があると確定しない。 出典1 主張の理由と、その適用の限界。 局面 営み 留保 通常科学 模範例に倣って問題を解く 単なる無思考ではない 危機と革命 深刻な異常と枠組みの変更 異常一つで即変更ではない 理論選択 共有基準を解釈し重み付けする 自動計算でも単なる好みでもない 学説の焦点を整理した表で、科学を自動判定する規則ではない。 参考文献 [1] Bird, Alexander「Thomas Kuhn」。 出典