カント哲学の論点を比べる — Epoché
解説 花の色や形を知る 花を見るとき、色や形を受け取る感性と、それを一つの対象としてまとめる悟性が関わる。これは、何をどう経験して知るかという問いである。 花は教材の説明用例。この観察だけで、認識の条件から独立した物自体の性質を知れるわけではない。 出典1 約束の原則を考える 物を借りるため、返すつもりがないのに返すと約束するとする。格率とは、状況・行為・目的を含む自分の原則。その原則を誰もが採用すると、約束が信じられず、借りるための約束が成り立たなくなる。 借金の嘘約束を借物へ移した教材例。多数派が何をしているかという観察だけで、どう行うべきかは決まらない。 出典3 花を美しいと判断する 同じ花を美しいと言う場合は、所有したい、役立てたいという欲望に依存しない快が問題になる。他人も同意すべきだと求めるが、決まった規則でその同意を証明はしない。 花は教材の説明用例。実際に全員が賛成したという意味ではなく、役立つから美しいと決めるのでもない。 出典2 三つの問いと根拠を分ける 場面 問い 見る点 花を見る 何を知るか 感性と悟性による経験 借物を約束する どう行うべきか 行為の原則を普遍化できるか 花を美しいと言う どんな判断か 快と、証明によらない同意要求 説明用作例による区別。三つを同じ検査で判定する表ではない。 参考文献 [1] Rohlf, Michael「Immanuel Kant」。 出典 [2] Ginsborg, Hannah「Kant’s Aesthetics and Teleology」。 出典 [3] Johnson, Robert; Cureton, Adam「Kant’s Moral Philosophy」。 出典