2.2 是 と 不 — Epoché
この課でできるようになること 「AはBです」を、主語の後ろに動詞を置いて書けます。 「AはBではありません」という否定の形へ直せます。 日本語につられた語順や、動詞を落とした形を見つけられます。 前提 :2.1。主語・動詞・目的語、つまりS・V・Oの基本の順を思い出します。今回は動作でなく、人が何者かなどを言う文です。この課で扱う名詞を結ぶ文に範囲を絞って練習します。 主語の後ろで名詞を結ぶ 是 は「〜である」に当たる動詞です。主語のすぐ後ろに置きます。その動詞の後に、何者なのかを表す名詞を続けます。日本語の「です」を最後に付ける順とは違います。 主語S 動詞V 目的語O 意味 我 是 学生 私は学生です。 他 是 老师 彼は教師です。 她 是 医生 彼女は医者です。 最初の行を続けると 我是学生 です。私の次に動詞を置き、最後に学生を置きます。前の課と同じように、動詞の位置を先に決めます。そうすると、名詞を二つ並べてから迷うことが減ります。 主語が私でも彼でも、ここで使う動詞の形は変えません。まず短い形のまま、主語と後ろの名詞を入れ替えて練習します。文を長くするために、まだ習っていない語を足す必要はありません。 国籍を表す 中国人 (中国人)のような名詞も、名詞を結ぶ文の後ろの部分に置いて使います。人が何者かを述べる点では、学生や教師を言う場合と同じです。 否定は動詞の前に置く 「ではありません」と言うときは、 不 を動詞の前に置き、 不是 にします。主語と後ろの名詞の順を入れ替えるのではありません。肯定の動詞の前に、否定の一字を加えるのがこの課の形です。 中国語 意味 你不是学生。 [1] あなたは学生ではありません。 你不是日本人。 [2] あなたは日本人ではありません。 我不是医生,我是老师。 [3] 私は医者ではなく、教師です。 最後の実文は、否定と肯定が続きます。前半で医者ではないと言い、後半で教師だと言っています。否定を述べた後で、何者かを言い直す形として見てください。二つの部分で主語と動詞の位置は同じです。 日本語ならどう言うか 日本語では、名詞を先に言って「教師です」「学生ではありません」と結びます。中国語のこの型では、主語の次に「である」「ではない」を置きます。一語ずつ日本語の順で移すのでなく、誰について話すかを決めたら動詞へ進みます。 意図 意図に合う形 誤った並び 私は学生です 我是学生 我学生是 彼は教師です 他是老师 他老师是 文末の「です」をそのまま最後へ移して 我学生是 としないでください。主語の次に 是 を置き、何者かを表す語を後ろへ続けます。 誤った並びを見つけたら、必要な語が足りないのか、それとも語の位置だけが違うのかを分けて考えます。この表の誤りは、語を増やさず動詞を前へ動かして直せます。直した文をもう一度訳し、元の意図が残っているかを確かめましょう。 名詞の前で動詞を落とさない 否定の字だけを名詞に付けても、この課の「AはBではない」にはなりません。たとえば 我不医生 では、名詞を結ぶ動詞が抜けています。医者ではないと言うなら、否定と動詞を一緒に置く必要があります。 ここでの注意は、名詞を結ぶこの文の形についてです。中国語のあらゆる否定を一つの形で作れるという意味ではありません。今は 是 の肯定と 不是 の否定を対にして覚えます。 名詞を見てすぐ「ない」を足すのでなく、肯定ならどの動詞が必要かを考えます。その動詞を残し、前に否定を置きます。主語・否定・動詞・名詞という順を指でたどってください。 読み上げでは声調も変える 不 の本来の声調は第四声です。第四声の 是 の前では、第二声に変えて読みます。元の声調を示す bù shì と、実際の発音 bú shì を区別してください。これは 音編 9課 で学んだ変調です。 第四声が二つ並べばどんな語も変わる、という規則ではありません。今回変わるのは否定の字です。書く形を確かめてから、読み上げでは上がる音と下がる音を続けて聞いてみましょう。 語表 語 品詞 意味 日本語との差 例文 訳 是 動詞 〜である 他是老师。 [4] 彼は教師です。 不 副詞 〜ない 你不是学生。 [1] あなたは学生ではありません。 我 代名詞 私 我不认识他。 [5] 私は彼を知らない。 你 代名詞 あなた 你不是日本人。 [2] あなたは日本人ではありません。 他 代名詞 彼 他是老师。 [4] 彼は教師です。 她 代名詞 彼女 她是日本人。 [6] 彼女は日本人です。 学生 名詞 学生 我们是学生。 [7] 私たちは学生です。 老师 名詞 教師 他是老师。 [4] 彼は教師です。 医生 名詞 医者 我是医生。 [8] 私は医者です。 日本人 名詞 日本人 她是日本人。 [6] 彼女は日本人です。 中国人 名詞 中国人 我不是中国人。 [9] 私は中国人ではありません。 練習 先に自分の文を書き、答えを見る前に動詞の位置へ印を付けます。自分について書く問い以外は、指定された意味を変えないでください。 「私は学生です」「彼は教師です」を中国語で書いてください。 你是学生 を否定の文へ書き換えてください。また 我是医生 を「私は医者ではなく教師です」の形に直してください。 空欄へ、である・ではないに当たる形を入れてください: 我_医生,我是老师。 (ではない)、 他_学生 (である)、 你_日本人。 (ではない)。 「私は医者ではない」のつもりの 我不医生 と、「彼は教師だ」のつもりの 他老师是 を直してください。 不是 の実際の読みは bù shì と bú shì のどちらですか。 既習の名詞を使い、自分について「私は〜です」と「〜ではありません」を一つずつ中国語で書いてください。職業や国籍が言いにくければ、教師役など設定を決めて書いてもかまいません。 音読:「否定は動詞の前に置く」の実文を、否定の声調にも注意して読みます。 この課のまとめ 主語の後ろに動詞を置き、名詞へつなぎます。 否定でも動詞を残し、その前に否定の字を置きます。 本来の声調と、実際に読む声調を区別します。 次の課へ 次の2.3では、文末の 吗 や疑問詞を使って質問を作ります。語順を保ちながら尋ねる形へ進みます。 答え 我是学生・他是老师 。動詞は主語の後ろです。 你不是学生。 [1] 、 我不是医生,我是老师。 [3] 。動詞の前に否定を置きます。 我不是医生,我是老师。 [3] 、 他是学生 、 你不是日本人。 [2] 。指定の意味に合わせて肯定と否定を分けます。 我不是医生,我是老师。 [3] の前半の形と、 他是老师 です。抜けた動詞を補い、後ろにあった動詞は前へ移します。 bú shì。否定の字は、第四声の前で第二声になります。 教師役の例: 我不是医生,我是老师。 [3] 。前半が「〜ではありません」、後半が「私は〜です」に当たります。別の名詞でも、設定と肯定・否定の形が合っていればかまいません。 参考文献 Tatoeba 文 #1584510( 你不是学生。 )。簡体字に改めた。Tatoeba Project, CC BY 2.0 FR. https://tatoeba.org/en/sentences/show/1584510 Tatoeba 文 #4759784( 你不是日本人。 )。Tatoeba Project, CC BY 2.0 FR. https://tatoeba.org/en/sentences/show/4759784 Tatoeba 文 #2889735( 我不是医生,我是老师。 )。Tatoeba Project, CC BY 2.0 FR. https://tatoeba.org/en/sentences/show/2889735 Tatoeba 文 #7768345( 他是老师。 )。Tatoeba Project, CC BY 2.0 FR. https://tatoeba.org/en/sentences/show/7768345 Tatoeba 文 #10332956( 我不认识他。 )。簡体字に改めた。Tatoeba Project, CC BY 2.0 FR. https://tatoeba.org/en/sentences/show/10332956 Tatoeba 文 #1163569( 她是日本人。 )。Tatoeba Project, CC BY 2.0 FR. https://tatoeba.org/en/sentences/show/1163569 Tatoeba 文 #13138940( 我们是学生。 )。簡体字に改めた。Tatoeba Project, CC BY 2.0 FR. https://tatoeba.org/en/sentences/show/13138940 Tatoeba 文 #2370671( 我是医生。 )。Tatoeba Project, CC BY 2.0 FR. https://tatoeba.org/en/sentences/show/2370671 Tatoeba 文 #5581036( 我不是中国人。 )。Tatoeba Project, CC BY 2.0 FR. https://tatoeba.org/en/sentences/show/5581036