3.4 名詞の型 ① — する人・されたもの・場所・道具 — Epoché
この 課 か でできるようになること する 人 ひと ・されたもの・ 場所 ばしょ ・ 道具 どうぐ の 4 つの 型 かた を、 作り つくり 方 かた とともに 言える いえる 。 初めて はじめて 見る みる 語 ご でも、 型 かた が 分かれ わかれ ば 意味 いみ の 役割 やくわり を 読める よめる 。 同じ おなじ 語根 ごこん から 4 つの 型 かた で 語 ご を 作れる つくれる 。 前提 ぜんてい : 3.3( 動詞 どうし の 第 だい I 形 がた ) 型 かた が「 役割 やくわり 」を 決める きめる 語根 ごこん が 意味 いみ の 芯 しん を 持ち もち 、 型 かた が 役割 やくわり を 決める きめる ——3.1 課 か でそう 書き かき ました。この 課 か で 扱う あつかう 4 つの 型 かた は、その「 役割 やくわり 」がいちばんはっきり 見える みえる ものです。 書く かく ことの 語根 ごこん で 並べ ならべ てみます。 書く かく 人 ひと はカーティブ、 書か かか れたもの はマクトゥーブ、 書く かく 場所 ばしょ はマクタブ、 書く かく 道具 どうぐ もこの 型 かた で 作れ つくれ ます。 語根 ごこん はどれもカーフ・ターゥ・バーゥで、 変わる かわる のは 母音 ぼいん と 足さ たさ れた 字 じ だけです。 日本語 にほんご にも 似 に た 仕組み しくみ があります。「 読む よむ 人 ひと 」「 読ま よま れる」「 読書 どくしょ 室 しつ 」。ただし 日本語 にほんご では 語 ご のあとに 別 べつ の 語 ご を 足し たし ますが、 アラビア 語 ご では 語 ご の 中 なか に 型 かた を 織り込み おりこみ ます 。だから 語 ご がひとつの 塊 かたまり のまま、 役割 やくわり だけが 変わり かわり ます。 この 4 つを 覚える おぼえる 価値 かち は、 辞書 じしょ に 載る のる 名詞 めいし のかなりの 部分 ぶぶん がこの 型 かた でできていることにあります。 職業 しょくぎょう の 名前 なまえ 、 場所 ばしょ の 名前 なまえ 、 道具 どうぐ の 名前 なまえ —— 近代 きんだい になって 作ら つくら れた 語 ご も、この 型 かた に 従っ したがっ て 作ら つくら れました。 飛行 ひこう 機 き も、 冷蔵 れいぞう 庫 こ も、 電話 でんわ も、この 型 かた の 語 ご です。 そして 無母音 むぼいん の 語 ご を 読む よむ ときにも 効き きき ます。 語頭 ごとう にミームがあって 全部 ぜんぶ で 4 字 じ なら 場所 ばしょ か 受け身 うけみ 、2 番 ばん 目 め の 子音 しいん のあとに 長い ながい アーがあれば 動作 どうさ をする 人 ひと 。この 見当 けんとう だけで、 母音 ぼいん の 候補 こうほ が 一気 いっき に 絞ら しぼら れます。 型 かた の 表 ひょう 4 つの 型 かた です。ファーゥ・アイン・ラームの 記号 きごう と、 実際 じっさい の 語 ご を 並べ ならべ ました。 型 かた 役割 やくわり と 作り つくり 方 かた 例 れい فَاعِل その 動作 どうさ をする 人 ひと 。1 番 ばん 目 め の 子音 しいん のあとに 長い ながい アー、2 番 ばん 目 め のあとにイ كَاتِب カーティブ( 書く かく 人 ひと 、 作家 さっか ) فَاعِل その 動作 どうさ をする 人 ひと 。 同じ おなじ 型 かた を 別 べつ の 語根 ごこん に عَامِل アーミル( 働く はたらく 人 ひと 、 労働 ろうどう 者 しゃ ) مَفْعُول その 動作 どうさ を 受け うけ たもの。 語頭 ごとう にマ、2 番 ばん 目 め の 子音 しいん のあとに 長い ながい ウー مَكْتُوب マクトゥーブ( 書か かか れたもの、 手紙 てがみ ) مَفْعُول その 動作 どうさ を 受け うけ たもの。 同じ おなじ 型 かた を 別 べつ の 語根 ごこん に مَشْرُوب マシュルーブ( 飲み物 のみもの ) مَفْعَل その 動作 どうさ をする 場所 ばしょ 。 語頭 ごとう にマ、 母音 ぼいん はアとア مَكْتَب マクタブ( 机 つくえ 、 事務 じむ 所 しょ ) مَفْعَل その 動作 どうさ をする 場所 ばしょ 。 同じ おなじ 型 かた を 別 べつ の 語根 ごこん に مَطْعَم マトアム(レストラン) مِفْعَال その 動作 どうさ に 使う つかう 道具 どうぐ 。 語頭 ごとう にミ、2 番 ばん 目 め の 子音 しいん のあとに 長い ながい アー مِفْتَاح ミフターフ( 鍵 かぎ ) مِفْعَال その 動作 どうさ に 使う つかう 道具 どうぐ 。 同じ おなじ 型 かた を 別 べつ の 語根 ごこん に مِيزَان ミーザーン(はかり) 場所 ばしょ の 型 かた には、 語尾 ごび に 丸い まるい ターゥが 付く つく 形 かたち もあります。マドラサ( 学校 がっこう )やマクタバ( 図書 としょ 館 かん )がそれで、 意味 いみ の 違い ちがい はほとんどありません。 どちらの 形 かたち になるかは 語 ご ごとに 決まっ きまっ ています。 道具 どうぐ の 型 かた には、ミフアルという 短い みじかい 形 かたち もあります。 鍵 かぎ の 語 ご がミフターフという 長い ながい 形 かたち なのに 対し たいし 、 鋏 はさみ を 意味 いみ する 語 ご は 短い みじかい 形 かたち です。こちらも 語 ご ごとに 決まっ きまっ ています。 読み よみ 方 かた 無母音 むぼいん の 語 ご からこの 4 つを 見分ける みわける 手順 てじゅん を 作り つくり ます。 まず 字数 じすう を 数え かぞえ ます 。3 字 じ なら 第 だい I 形 がた の 名詞 めいし か 動詞 どうし 、4 字 じ なら 場所 ばしょ か 動作 どうさ をする 人 ひと 、5 字 じ なら 受け身 うけみ か 道具 どうぐ の 可能 かのう 性 せい が 高く たかく なります。 次 つぎ に 語頭 ごとう を 見 み ます 。ミームで 始まっ はじまっ ていれば、 場所 ばしょ ・ 受け身 うけみ ・ 道具 どうぐ のどれかです。ミームで 始まっ はじまっ ていなければ、 動作 どうさ をする 人 ひと の 型 かた か、ほかの 型 かた です。 最後 さいご に 長母音 ちょうぼいん の 位置 いち を 見 み ます 。2 番 ばん 目 め の 子音 しいん のあとに 長い ながい ウーがあれば 受け身 うけみ 、 長い ながい アーがあれば 道具 どうぐ 。 語頭 ごとう にミームが 無く なく て 1 番 ばん 目 め の 子音 しいん のあとに 長い ながい アーがあれば、 動作 どうさ をする 人 ひと です。 この 3 段 だん で、たいていは 絞れ しぼれ ます。 絞れ しぼれ ないときは 辞書 じしょ を 引き ひき ます。3.2 課 か で 作っ つくっ た 手順 てじゅん が、ここで 役 やく に 立ち たち ます。 無母音 むぼいん の 綴り つづり 手がかり てがかり 型 かた と 読み よみ كاتب 4 字 じ 。 語頭 ごとう はミームではない。 長母音 ちょうぼいん は1 番 ばん 目 め の 子音 しいん のあと する 人 ひと 。カーティブ مكتب 4 字 じ 。 語頭 ごとう はミーム。 長母音 ちょうぼいん は 無し なし 場所 ばしょ 。マクタブ مكتوب 5 字 じ 。 語頭 ごとう はミーム。 長母音 ちょうぼいん は2 番 ばん 目 め の 子音 しいん のあとに 長い ながい ウー されたもの。マクトゥーブ مفتاح 5 字 じ 。 語頭 ごとう はミーム。 長母音 ちょうぼいん は2 番 ばん 目 め の 子音 しいん のあとに 長い ながい アー 道具 どうぐ 。ミフターフ عامل 4 字 じ 。 語頭 ごとう はミームではない。 長母音 ちょうぼいん は1 番 ばん 目 め の 子音 しいん のあと する 人 ひと 。アーミル 場所 ばしょ の 型 かた と 道具 どうぐ の 型 かた は、どちらも 語頭 ごとう がミームです。 見分ける みわける のは 語頭 ごとう の 母音 ぼいん で、 場所 ばしょ はアの 母音 ぼいん 、 道具 どうぐ はイの 母音 ぼいん です。ただし 無母音 むぼいん では 見え みえ ないので、 長母音 ちょうぼいん の 位置 いち で 判断 はんだん することになります。 頻出 ひんしゅつ 語 ご で 通す とおす この 4 つの 型 かた で 作ら つくら れた、 日常 にちじょう の 語 ご です。 近代 きんだい に 作ら つくら れた 語 ご も 同じ おなじ 型 かた に 従っ したがっ ていることに 注目 ちゅうもく してください。 語 ご 意味 いみ 注 ちゅう طَالِب ar ターリブ 学生 がくせい 型 かた と 語根 ごこん の 意味 いみ する 人 ひと 。 語根 ごこん は 求める もとめる كل طالب لديه مقعد خاص به. [1] 生徒 せいと はめいめい 自分 じぶん の 机 つくえ を 持っ もっ ている。 أخي الأصغر طالب في المدرسة الثانوية. [2] 私 わたくし の 弟 おとうと は 高校 こうこう 生 せい です。 سَاكِن ar サーキン 住民 じゅうみん 型 かた と 語根 ごこん の 意味 いみ する 人 ひと 。 語根 ごこん は 住む すむ مَشْهُور ar マシュフール 有名 ゆうめい な 型 かた と 語根 ごこん の 意味 いみ されたもの。 語根 ごこん は 知ら しら れる لي صديق أبوه روائي مشهور. [3] 私 わたくし には 父親 ちちおや が 有名 ゆうめい な 小説 しょうせつ 家 か である 友達 ともだち がいる。 هي مشهورة كمغنية و لكنها ليست معروفةً كشاعرة. [4] 彼女 かのじょ は 歌手 かしゅ としては 有名 ゆうめい ですが、 詩人 しじん としては 知ら しら れていません。 مَمْنُوع ar マムヌーウ 禁止 きんし された 型 かた と 語根 ごこん の 意味 いみ されたもの。 語根 ごこん は 禁じる きんじる مَدْخَل ar マドハル 入口 いりぐち 型 かた と 語根 ごこん の 意味 いみ 場所 ばしょ 。 語根 ごこん は 入る はいる مَخْرَج ar マフラジュ 出口 でぐち 型 かた と 語根 ごこん の 意味 いみ 場所 ばしょ 。 語根 ごこん は 出る でる مَلْعَب ar マルアブ 運動 うんどう 場 じょう 型 かた と 語根 ごこん の 意味 いみ 場所 ばしょ 。 語根 ごこん は 遊ぶ あそぶ مِصْعَد ar ミスアド エレベーター 型 かた と 語根 ごこん の 意味 いみ 道具 どうぐ 。 語根 ごこん は 上る のぼる مِذْيَاع ar ミズヤーウ ラジオ 型 かた と 語根 ごこん の 意味 いみ 道具 どうぐ 。 語根 ごこん は 広める ひろめる أستمع إلى المذياع كل ليلة. [5] 私 わたくし は 毎晩 まいばん ラジオを 聞き きき ます。 禁止 きんし されたという 語 ご は、 公共 こうきょう の 場 ば の 掲示 けいじ でいちばんよく 見る みる 語 ご のひとつです。 喫煙 きつえん 禁止 きんし も、 写真 しゃしん 撮影 さつえい 禁止 きんし も、この 語 ご で 始まり はじまり ます。 されたものの 型 かた が 形容詞 けいようし のように 使わ つかわ れる 例 れい です。 エレベーターとラジオは、 近代 きんだい になって 作ら つくら れた 語 ご です。 アラビア 語 ご は 外来 がいらい 語 ご をそのまま 借りる かりる より、 既存 きそん の 語根 ごこん に 型 かた をかぶせて 作る つくる ことを 好み このみ ます。ただし 日常 にちじょう の 話し言葉 はなしことば では 外来 がいらい 語 ご のほうが 使わ つかわ れることも 多く おおく 、3.12 課 か で 扱い あつかい ます。 日本語話者 にほんごわしゃ がつまずくところ 語頭 ごとう のミームを 語根 ごこん の 子音 しいん だと 思う おもう 。 この 4 つの 型 かた のうち 3 つが 語頭 ごとう にミームを 足し たし ます。 語根 ごこん の 1 番 ばん 目 め がミームである 語 ご もあるので、 区別 くべつ は 字数 じすう と 長母音 ちょうぼいん の 位置 いち でつけます。 されたものの 型 かた を 必ず かならず 受け身 うけみ に 訳 やく す。 有名 ゆうめい なという 語 ご は「 知ら しら れた」が 字義 じぎ ですが、 日本語 にほんご では 形容詞 けいようし になります。 型 かた は 意味 いみ の 方向 ほうこう を 示す しめす だけ で、 日本語 にほんご の 訳 やく の 形 かたち まで 決める きめる ものではありません。 場所 ばしょ と 道具 どうぐ を 語頭 ごとう の 母音 ぼいん で 見分けよう みわけよう とする。 無母音 むぼいん では 見え みえ ません。 長母音 ちょうぼいん の 位置 いち で 見分ける みわける ほうが 実際 じっさい 的 てき です。 道具 どうぐ の 型 かた には 2 番 ばん 目 め の 子音 しいん のあとに 長い ながい アーがあります。 練