4.5 イダーファ — 名詞と名詞をつなぐ — Epoché
この 課 か でできるようになること 名詞 めいし を 二 ふた つ 並べ ならべ て「AのB」を 作れる つくれる 。 前 まえ の 名詞 めいし に 定冠詞 ていかんし もタンウィーンも 付け つけ ないという 決まり きまり を 守れる まもれる 。 イダーファと 名詞文 めいしぶん を 見分け みわけ られる。 前提 ぜんてい : 4.4( 所有 しょゆう ) 並べる ならべる だけ。ただし 決まり きまり が 二 ふた つある 4.4 課 か で 扱っ あつかっ たのは「 私 わたくし の 本 ほん 」のような、 所有 しょゆう 者 しゃ が 代 だい 名詞 めいし の 場合 ばあい でした。この 課 か で 扱う あつかう のは 所有 しょゆう 者 しゃ が 名詞 めいし の 場合 ばあい です。「 学校 がっこう の 門 もん 」「 町 まち の 名前 なまえ 」「 日本 にほん の 車 くるま 」。 作り つくり 方 かた は 単純 たんじゅん です。 名詞 めいし を 二 ふた つ 並べる ならべる だけ。 前 まえ が 持た もた れるもの、 後ろ うしろ が 持つ もつ もの。 日本語 にほんご とは 順序 じゅんじょ が 逆 ぎゃく で、「 門 もん 、 学校 がっこう 」と 並べ ならべ て「 学校 がっこう の 門 もん 」の 意味 いみ になります。 この 形 かたち をイダーファと 呼び よび ます。アラビア 語 ご の 文法 ぶんぽう 用語 ようご がそのまま 使わ つかわ れていて、 アラビア 語 ご の 文章 ぶんしょう でいちばん 出 で てくる 形 かたち のひとつ です。 新聞 しんぶん の 見出し みだし はほとんどがこの 形 かたち でできています。 決まり きまり が 二 ふた つあります。 第 だい 一 いち に、 前 まえ の 名詞 めいし には 定冠詞 ていかんし もタンウィーンも 付け つけ ません 。 裸 はだか のままです。 第 だい 二 に に、 後ろ うしろ の 名詞 めいし が 定まっ さだまっ ていれば、 全体 ぜんたい が 定まっ さだまっ た 語 ご になります 。 前 まえ の 名詞 めいし に 定冠詞 ていかんし が 無く なく ても、 定まっ さだまっ た 語 ご として 扱わ あつかわ れるのです。 この 二 ふた つ 目 め が、 日本語話者 にほんごわしゃ には 意外 いがい なところです。「 学校 がっこう の 門 もん 」と 言え いえ ば 特定 とくてい の 門 もん を 指す さす ので、 全体 ぜんたい が 定まっ さだまっ ている——それは 日本語 にほんご でも 同じ おなじ ですが、 アラビア 語 ご ではその「 定まっ さだまっ ている」が 文法 ぶんぽう に 効き きき ます 。4.6 課 か で 形容詞 けいようし を 付ける つける ときに、この 違い ちがい が 出 で ます。 そして 4.4 課 か の 接尾代名詞 せつびだいめいし も、 実 じつ はイダーファの 一種 いっしゅ です。「 私 わたくし の 本 ほん 」は、 後ろ うしろ の 名詞 めいし の 代わり かわり に 代 だい 名詞 めいし の 語尾 ごび が 付い つい た 形 かたち だと 考え かんがえ られます。 同じ おなじ 仕組み しくみ の 二 ふた つの 顔 かお です。 型 かた の 骨組み ほねぐみ 名詞 めいし を 二 ふた つ 並べる ならべる 形 かたち です。 前 まえ の 名詞 めいし が 裸 はだか であることに 注意 ちゅうい してください。 並び ならび 意味 いみ 前 まえ の 名詞 めいし の 状態 じょうたい بَابُ الْمَدْرَسَةِ バーブル・マドラサ 学校 がっこう の 門 もん 定冠詞 ていかんし もタンウィーンも 無い ない اِسْمُ الْمَدِينَةِ イスムル・マディーナ 町 まち の 名前 なまえ 定冠詞 ていかんし もタンウィーンも 無い ない كِتَابُ الطَّالِبِ キターブッ・ターリブ その 学生 がくせい の 本 ほん 定冠詞 ていかんし もタンウィーンも 無い ない سَيَّارَةُ أَبِي サイヤーラト・アビー 私 わたくし の 父 ちち の 車 くるま 語末 ごまつ の 丸い まるい ターゥが 音 おと を 持つ もつ مِفْتَاحُ بَيْتٍ ミフターフ・バイティン ある 家 いえ の 鍵 かぎ 後ろ うしろ が 定まっ さだまっ ていないので 全体 ぜんたい も 定まら さだまら ない 後ろ うしろ の 名詞 めいし には イの 母音 ぼいん が 付い つい ています。これは 格 かく の 印 しるし で、4.19 課 か で 扱い あつかい ます。いまは「イダーファの 後ろ うしろ の 名詞 めいし はイの 音 おと で 終わる おわる 」と 覚え おぼえ ておけば 足り たり ます。 最後 さいご の 例 れい だけ、 後ろ うしろ の 名詞 めいし にタンウィーンが 付い つい ています。 後ろ うしろ が 定まっ さだまっ ていないので、 全体 ぜんたい も 定まっ さだまっ ていません 。「ある 家 いえ の 鍵 かぎ 」という 意味 いみ になります。 実際 じっさい の 文 ぶん で 見る みる 母語 ぼご 話者 わしゃ の 書い かい た 文 ぶん です。イダーファが 主語 しゅご や 述語 じゅつご に 立っ たっ ています。 文 ぶん 意味 いみ 組み立て くみたて باب المسجد مفتوح. [1] モスクの 門 もん は 開い ひらい ている。 イダーファが 主語 しゅご 。 全体 ぜんたい が 定まっ さだまっ ている غرفة معيشتنا مشمسة. [2] 私 わたくし たちの 居間 いま は 日当たり ひあたり がよい。 接尾代名詞 せつびだいめいし つきのイダーファが 主語 しゅご أين غرفة الطعام؟ [3] 食堂 しょくどう はどこですか。 イダーファが 疑問 ぎもん 文 ぶん の 主語 しゅご 1 つ 目 め の 文 ぶん では、 イダーファ 全体 ぜんたい が 名詞文 めいしぶん の 1 語 ご 目 め になっています。 後ろ うしろ の 名詞 めいし に 定冠詞 ていかんし があるので 全体 ぜんたい が 定まっ さだまっ ており、4.1 課 か の 条件 じょうけん を 満たし みたし ています。 3 つ 目 め の غرفة الطعام は「 食堂 しょくどう 」です。 日本語 にほんご の 訳 やく には「その」が 入り はいり ませんが、 後ろ うしろ の 名詞 めいし に 定冠詞 ていかんし があるので、この 句 く は 定まっ さだまっ ています 。それでも 1 語 ご 目 め の غرفة には 定冠詞 ていかんし を 付け つけ ません。ここがイダーファのいちばん 間違え まちがえ やすいところです。 日本語 にほんご ならどう 言う いう か 日本語 にほんご の「の」と、アラビア 語 ご のイダーファを 並べ ならべ ます。 第 だい 一 いち に、 順序 じゅんじょ が 逆 ぎゃく です。 日本語 にほんご は「 学校 がっこう の 門 もん 」と、 持つ もつ 側 がわ を 先 さき に 言い いい ます。アラビア 語 ご は「 門 もん 、 学校 がっこう 」と、 持た もた れる 側 がわ を 先 さき に 言い いい ます。 慣れる なれる までは 頭 あたま の 中 なか で ひっくり返す ひっくりかえす 作業 さぎょう が 要り いり ます。 第 だい 二 に に、 つなぐ 語 ご が 無い ない ことです。 日本語 にほんご の「の」に 当たる あたる ものはありません。 並べる ならべる だけです。 第 だい 三 さん に、 日本語 にほんご の「の」より 狭い せまい ことです。 日本語 にほんご の「の」は 所有 しょゆう ・ 所属 しょぞく ・ 材料 ざいりょう ・ 時 じ ・ 場所 ばしょ と 何 なん でも 表し あらわし ますが、アラビア 語 ご のイダーファはそこまで 広く ひろく ありません。 材料 ざいりょう を 言う いう ときは 前置詞 ぜんちし を 使い つかい 、 時 とき や 場所 ばしょ も 前置詞 ぜんちし で 言う いう ことが 多く おおく あります。 第 だい 四 よん に、 三つ みっつ 以上 いじょう つなげられる ことです。「 学校 がっこう の 門 もん の 鍵 かぎ 」なら「 鍵 かぎ 、 門 もん 、 学校 がっこう 」と 三つ みっつ 並べ ならべ ます。 日本語 にほんご と 同じく おなじく 、いくつでもつなげられます。ただし 定冠詞 ていかんし が 付く つく のはいちばん 後ろ うしろ の 名詞 めいし だけ です。 日本語 にほんご アラビア 語 ご の 語順 ごじゅん 並べ ならべ 方 かた 学校 がっこう の 門 もん 門 もん 、 学校 がっこう (バーブル・マドラサ) 持た もた れるものが 先 さき 町 まち の 名前 なまえ 名前 なまえ 、 町 まち (イスムル・マディーナ) 持た もた れるものが 先 さき 学校 がっこう の 門 もん の 鍵 かぎ 鍵 かぎ 、 門 もん 、 学校 がっこう (ミフターフ・バービル・マドラサ) 三つ みっつ 並べる ならべる 。 定冠詞 ていかんし は 最後 さいご だけ 日本 にほん の 車 くるま 車 くるま 、 日本 にほん (サイヤーラトゥル・ヤーバーン) 国名 こくめい も 同じ おなじ 形 かたち でつなぐ 三つ みっつ 並べ ならべ たとき、 定冠詞 ていかんし が 付く つく のはいちばん 後ろ うしろ の 名詞 めいし だけ です。 真ん中 まんなか の 名詞 めいし は、 前 まえ の 名詞 めいし から 見れ みれ ば 後ろ うしろ 、 後ろ うしろ の 名詞 めいし から 見れ みれ ば 前 まえ なので、 裸 はだか のままになります。 よくある 誤り あやまり 前 まえ の 名詞 めいし に 定冠詞 ていかんし を 付ける つける 。 いちばん 多い おおい 誤り あやまり です。「その 学校 がっこう の 門 もん 」と 言い いい たくて 両方 りょうほう に 定冠詞 ていかんし を 付ける つける と、イダーファではなくなります。 前 まえ は 必ず かならず 裸 はだか です。 順序 じゅんじょ を 日本語 にほんご のままにする。 「 学校 がっこう 、 門 もん 」と 並べる ならべる と「 門 もん の 学校 がっこう 」になってしまいます。 持た もた れるものを 先 さき に 置い おい てください。 イダーファと 名詞文 めいしぶん を 取り違える とりちがえる 。 「 門 もん 、 学校 がっこう 」は 句 く 、「 門 もん 、 大きい おおきい 」は 文 ぶん 。 後ろ うしろ が 名詞 めいし ならイダーファ、 後ろ うしろ が 形容詞 けいようし なら 文 ぶん ——とは 限り かぎり ません。 見分け みわけ は 4.6 課 か で 形容詞 けいようし の 一致 いっち を 覚え おぼえ たあとに、はっきりします。 イダーファと 名詞文 めいしぶん の 見分け みわけ 名詞 めいし を 二 ふた つ 並べ ならべ た 形 かたち が、イダーファなのか 名詞文 めいしぶん なのか。この 見分け みわけ は 読む よむ ときに 何 なん 度 ど も 必要 ひつよう になります。 手がかり てがかり は 前 まえ の 名詞 めいし です。 定冠詞 ていかんし かタンウィーンが 付い つい ていれば 名詞文 めいしぶん の 主語 しゅご 、 裸 はだか ならイダーファの 前半 ぜんはん 。この 違い ちがい は 母音記号 ぼいんきごう が 無い ない と 見え みえ にくいのですが、 定冠詞 ていかんし は 字 じ として 書か かか れる ので 無母音 むぼいん でも 判断 はんだん できます。 もうひとつの 手がかり てがかり は 後ろ うしろ の 語 ご の 品詞 ひんし です。 後ろ うしろ が 形容詞 けいようし なら 名詞文 めいしぶん 、 名詞 めいし ならイダーファの 可能 かのう 性 せい が 高く たかく なります。ただし 形容詞 けいようし が 名詞 めいし として 使わ つかわ れることもあるので、 決め手 きめて にはなりません。 並び ならび 前 まえ の 名詞 めいし と 何 なん か 意味 いみ الْبَيْتُ كَبِيرٌ アル・バイトゥ・カビール 前 まえ の 名詞 めいし は 定冠詞 ていかんし つき。 名詞文 めいしぶん その 家 いえ は 大きい おおきい بَيْتُ الطَّالِبِ バイトゥッ・ターリブ 前 まえ の 名詞 めいし は 裸 はだか 。イダーファ その 学生 がくせい の 家 いえ بَيْتٌ كَبِيرٌ バイトゥン・カビール 前 まえ の 名詞 めいし はタンウィーンつき。 句 く 大きい おおきい 家 いえ الْبَيْتُ الْكَبِيرُ アル・バイトゥル・カビール 前 まえ の 名詞 めいし は 定冠詞 ていかんし つき。 句 く その 大きい おおきい 家 いえ 4 つの 並び ならび が、どれも「 家 いえ 」と「 大きい おおきい 」か「 学生 がくせい 」の 2 語 ご でできています。 定冠詞 ていかんし とタンウィーンの 付き つき 方 かた だけで、 文 ぶん にも 句 く にもイダーファにもなる ——アラビア 語 ご の 名詞 めいし の 仕組み しくみ が、ここに 集約 しゅうやく されています。 練習 れんしゅう 練習 れんしゅう 1 — イダーファを 作る つくる 次 つぎ の 日本語 にほんご をアラビア 語 ご の 語順 ごじゅん で 並べ ならべ てください。 定冠詞 ていかんし