6.8 週末の計画 — Epoché
この篇でできるようになること 週末の計画を通して読み、時刻ごとの予定を言えます。 するつもり、したい、しなければならないを、本文の助動詞から読み分けられます。 時刻を文頭に置き、自分の週末の予定を五文で書けます。 読編A段で読めるようになったことを短く振り返れます。 前提 :6.7。まず註を引かずに本文を通して読んでみましょう。分からない所があっても時刻を追い、読み終えてからその段落へ戻ります。 まだ起きていない予定を読む 冒頭は明日が土曜日だと伝えています。朝八時から夜までの文は、その明日の計画です。日本語で過去形や未来を示す言い方を考える前に、いつの一日を述べているかを押さえます。 土曜は時刻に沿って用事が並び、日曜は予定がないという文から始まります。日曜にも、起きる時刻や歩きたい場所は書いてあります。ただし、土曜のように用事が細かく埋まっている日ではありません。二つの日の書き方を比べると、一日の過ごし方の違いが見えます。 中国語の動詞を未来形に変える必要はありません。この本文では、動詞の前の 要 や 想 が、予定や願いを表します。時刻と助動詞の両方を手がかりに読みます。 予定と願いを言い分ける 我要去公园 は、公園へ行くつもりという予定です。 我想买一本新词典。 は、新しい辞書を買いたいという願いです。動詞の前の一語が、何をするかに気持ちを添えています。 本文の形 読み方 どこを見るか 我要去书店 書店へ行くつもりだ 行く動詞の前の要 我想买一本新词典。 新しい辞書を一冊買いたい 買う動詞の前の想 我要认真学习。 しっかり勉強しなければ 来週の試験という前の情報 土曜には 要 が続き、日曜には 想 も入ります。ただし、土曜に願いが全くないわけではなく、辞書を買いたいという文があります。日曜にも起きる時刻や本を持って行く予定があります。一日全体を一語で分けず、一文ごとに確かめましょう。 我要认真学习。 の前には、来週試験があると書いてあります。この 要 は、するつもりだけでなく、しなければという必要の気持ちで読めます。いつも一つの日本語に置き換えず、前後の事情も読みます。 「したくない」は 不想 を使います。 不要 は、するなという禁止になることがあるので、願いの否定とは区別します。 不想去 と 不要去 を、自分が行きたくないのか、相手に行くなと言うのかで読み分けます。 時刻と助動詞の位置 早上八点,我要去公园。 は、朝八時、私、するつもり、行く、公園という順です。時間を文頭に置く点は日本語でもなじみがあります。中国語では助動詞も、行く動詞より前です。 日本語の「行くつもり」の順につられて、 要 を文末へ回さないでください。本文の 我要一个人去。 でも、行く動詞より前にあります。時間は主語の前後に置けますが、ここでの動作より前に示します。 我要拿一本书去那里。 は、本を一冊持ってそこへ行くという形です。持つことと行くことを順に並べています。連動文、つまり同じ主語の動作を複数の動詞で続ける文です。助動詞は最初の動詞より前に一度置き、後ろの動作をまとめて述べます。 自分の予定を書く前に、誰が、何時に、何をするかを決めましょう。日本語の末尾から語を並べず、先に時間、次に主語と助動詞、それから動作という順を確かめましょう。その方が書きやすくなります。 語釈 語 品詞 意味 日本語との差 例文 訳 计划 名詞・動詞 計画・計画する 我有一个计划。 私には計画が一つある。 要 助動詞 〜するつもりだ・〜しなければならない 前後の内容で読む 我要去 行くつもりだ 想 助動詞 〜したい 願いを表す 我想买一本新词典。 新しい辞書を一冊買いたい。 散步 動詞 散歩する 我们在公园里散步。 私たちは公園を散歩する。 词典 名詞 辞書 我的词典很旧 私の辞書は古い 认真 形容詞(ここでは動詞の前で「しっかり」) 真剣だ・しっかりと ここでは学ぶ姿勢 认真学习 しっかり勉強する 最后 順序の語 最後 最后一个 最後の一つ 网球 名詞 テニス 我去球场打网球。 コートへテニスをしに行く。 特别 形容詞 特別だ 它不特别。 それは特別ではない。 周末 名詞 週末 我们在公园里散步。 は公園で散歩する文です。場所は動詞より前です。 这是这个星期的最后一节课。 は、今週の最後の授業を指します。予定を読むときも、場所と順序の語を一緒に拾います。 対訳 朝の公園と食事 明日は土曜日です。予定があります。 朝八時に公園へ行くつもりです。友達の小海も行き、一緒に散歩します。公園には道があり、そばには木がたくさんあります。朝の空気はきれいです。大勢のお年寄りが運動し、歌っている人もいます。 九時半に小海と朝ごはんを食べます。公園の門前に小さな食堂があり、ごはんもスープもおいしいです。一人十元です。そこで学校や家のことを話します。 書店と授業 午前十一時に書店へ行くつもりです。新しい辞書を一冊買いたいのです。今の辞書は古く、新しい語が載っていません。書店は学校の西側にあり、歩いて二十分かかります。一人で行くつもりです。通りの人を眺められるので、一人で歩くのが好きです。 昼は学校に戻って昼食をとります。午後二時から中国語の授業が一コマあります。今週最後の授業です。王先生が来週試験があると言っています。しっかり勉強しなければなりません。本には分からない所がたくさんあります。 テニスと夕食 午後四時にコートへテニスをしに行きます。小海の兄も来ます。とても上手な人です。私はうまくありませんが、楽しいです。二時間テニスをします。 夜六時に三人で食事をします。学校の西側の小さな食堂へ行くつもりです。そこの魚はおいしく、高くもありません。夕食後は父と母に電話をし、今週のことを話すつもりです。 日曜の過ごし方 日曜日は予定がありません。十時に起きるつもりです。午後は川のそばを少し歩きたいです。天気がよいと川のそばに大勢の人がいて、本を読む人も歌う人もいます。本を一冊持ってそこへ行くつもりです。 これが私の週末です。特別ではありませんが、気に入っています。 用事の理由と、好きな理由 辞書を買いたいのは、手持ちの辞書が古いからです。勉強する必要があるのは、試験があるからです。一方、書店へ一人で歩いていく理由には、通りの人を眺められるという好みが出ます。用事を済ませるためだけの理由と、好きだからという理由を分けて読みましょう。 日曜の 我没有计划 は、何も書くことがないという意味ではありません。細かな用事の列から離れ、歩きたい場所や本を持っていくことを述べます。土曜との違いを読む手がかりになります。 結びは 这是我的周末。它不特别。我很喜欢。 という三つの短い文です。特別でないことと好きなことを並べ、気持ちを表しています。間に「でも」に当たる語がなくても、二つの内容を結び付けて読めます。 読編A段では、一日、家族、町、手紙、季節、買い物などを読んできました。どの篇で、時刻や人物、場所を手がかりに読めたかを振り返りましょう。速さだけでなく、誰の何の話かを自分で追えたことが確かめになります。 練習 本文から予定や願いの文を六つ抜き出し、 要 か 想 かを示してください。予定、願い、必要のどれで読むかも添えます。 本文どおりに埋めてください: 上午十一点,我_去书店。/我_买一本新词典。/下午我_在河的旁边走一走。 ①「来週試験がある。しっかり勉強しなければ」、②「午後は川のそばを少し歩きたい」を本文の形で書いてください。③は本文の 我想买一本新词典。 を「新しい辞書は買いたくない」に変えてください。 词典・小说・练习・早餐・网球・照片・洗澡 から三つ選び、時刻を文頭に、 要 か 想 を動詞の前に置いた予定を三文書いてください。 自分の今週末の予定を五文書いてください。各文の初めに時刻か時間帯を置き、少なくとも一文ずつ 要 と 想 を使ってください。最後に気持ちを述べる短い一文も添えます。 読編A段で読めるようになったことを、日本語一〜二文で書いてください。 土曜日の予定を、時刻を文頭に置いて順に中国語で書いてください。本文の文を短く切って使ってかまいません。 書店へ行く理由と、一人で行きたい理由を、本文の中国語で分けて書いてください。 日曜日は土曜日とどこが違いますか。助動詞と、段落の最初の文に注目して答えてください。 音読:本文を段落ごとに読み、 要・想 を少しはっきり読みます。その後、 読編 1篇 の時刻順の文章を読み直し、この篇では予定や願いをどう伝えるか比べます。 戻り語 本文のことを、次の語を使って中国語で書いてください。 词典・书店 :買いたい物と行く先を。 网球・小时 :何をどのくらいするかを。 早饭・米饭・汤 :朝の食事と食堂の食べ物を。 この篇のまとめ 動詞の前の助動詞で、予定・願い・必要を読み取ります。 時刻を先に示し、動詞の形を変えずに予定を書けます。 土曜の用事の列と日曜の余白、用事の理由と好みの理由を比べます。 短い文の前後をつないで、書き手の気持ちまで読みます。 次の篇へ 次は知編10.1「地図を一枚 — 省・自治区・直轄市」です。中国の地図を見ながら、地域の区分けと地名の読み方を確かめます。 答え 例: 早上八点,我要去公园。 (予定)、 上午十一点,我要去书店。 (予定)、 我想买一本新词典。 (願い)、 我要认真学习。 (必要)、 下午我想在河的旁边走一走。 (願い)、 我要拿一本书去那里。 (予定)。 要・想・想 。全文は問い1の該当文のとおりです。 ① 下个星期有考试。我要认真学习。 ② 下午我想在河的旁边走一走。 ③ 我不想买新词典。 ③は問いの本文の文を否定に変えたものです。この例では、買う冊数に触れずに意欲を打ち消すため、 一本 を省いています。否定文なら必ず数量を省く、という規則ではありません。禁止ではなく、したい気持ちを打ち消します。 作文の一例です。 三点,我想买词典。 四点,我要打网球。 九点,我想洗澡。 作文の一例です。 早上,我要吃早餐。 上午,我想看小说。 中午,我要做饭。 下午,我想打网球。 晚上,我要做练习。 我很高兴。 例:「時刻を追って一日の出来事を読めるようになった。会話の前の人物を見て、誰の台詞かも確かめられる。」自分が確かめられたことを書けばよい答えです。 早上八点,我要去公园。/九点半,我跟小海一起吃早饭。/上午十一点,我要去书店。/中午,我回学校吃午饭。/下午两点,我有一节汉语课。/下午四点,我去球场打网球。/晚上六点,我们三个人一起吃饭。/晚饭以后,我要给爸爸妈妈打电话。 八時に公園、九時半に朝食、十一時に書店、昼に学校で昼食、午後二時に授業、四時にテニス、夜六時に三人で食事、夕食後に電話の順です。 辞書が古く新しい語がないから: 我的词典很旧,里面没有新的词。 一人で歩くのが好きで人を眺められるから: 我喜欢一个人走路,我可以看街上的人。 日曜は 星期天,我没有计划。 で始まり、土曜ほど用事が細かく決まっていません。 想 で歩きたい願いも述べますが、 我要十点起床。 などの予定も残っています。 上午十一点,我要去书店。/我想买一本新词典。 下午四点,我去球场打网球。/我们打两个小时。 九点半,我跟小海一起吃早饭。/那里的米饭和汤都很好吃。 参考文献 Epoché『 我的周末 』。この課程のために書き下ろした文章で、外部からの引用を含まない。CC BY 4.0。出所:当館(Epoché オリジナル・読編 A 段)。