5.20 文字で連絡する — ラテン字で書かれたギリシア語 — Epoché
この 課 か でできるようになること 短い みじかい 連絡 れんらく を 書き かき 、 受け取れる うけとれる 。 ラテン 字 じ で 書か かか れたギリシア 語 ご を、 元 もと の 綴り つづり に 戻し もどし て 読める よめる 。 電話 でんわ 番号 ばんごう と 住所 じゅうしょ を、ギリシアの 言い いい 方 かた で 伝え つたえ られる。 前提 ぜんてい : 5.19( 電話 でんわ に 出る でる 、 取り次ぎ とりつぎ を 頼む たのむ ) 前 まえ の 課 か は 声 こえ でした。この 課 か は 文字 もじ です。 連絡 れんらく の 半分 はんぶん 以上 いじょう は、 今 いま は 文字 もじ で 来 き ます。 約束 やくそく の 確認 かくにん 、 道順 みちじゅん 、 番号 ばんごう 。 声 こえ で 聞く きく より 文字 もじ のほうが 確か たしか なので、ギリシアでもそうなりました。 ところが、ここに 日本 にっぽん 語 ご 話者 わしゃ にとって 厄介 やっかい なものが 一 ひと つあります。 ギリシア 語 ご をラテン 字 じ で 書く かく 習慣 しゅうかん です。 届い とどい た 連絡 れんらく がそれで 書か かか れていると、 辞書 じしょ が 引け ひけ ません。 どの 語 ご なのかが 分から わから ないからです。 この 課 か の 半分 はんぶん は、その 読み よみ 方 かた に 使い つかい ます。 規則 きそく そのものは 多く おおく ありません。 迷う まよう のは 七 なな つだけ で、それを 覚えれ おぼえれ ば 元 もと の 綴り つづり が 見当 けんとう でつきます。 ラテン 字 じ で 書か かか れたギリシア 語 ご — なぜそうなったか 一 いち 九 きゅう 九 きゅう 〇 年 ねん 代 だい のことです。 携帯 けいたい 電話 でんわ も、はじめのころのパソコンも、 ギリシア 文字 もじ を 出せ だせ ませんでした。 連絡 れんらく を 取る とる には、ラテン 字 じ で 書く かく しかありません。それで、 音 おと や 形 かたち の 似 に た 字 じ を 当て あて て 書く かく 習慣 しゅうかん ができました。 今 いま の 機械 きかい はギリシア 文字 もじ を 出せ だせ ます。それでも 癖 くせ として 残っ のこっ ています。 使う つかう のは、その 時代 じだい に 大人 おとな だった 人 ひと —— 今 いま の 五十 ごじゅう 代 だい から 上 うえ ——が 多く おおく 、 若い わかい 人 ひと はふつうにギリシア 文字 もじ で 書き かき ます。 だから、これは 読めれ よめれ ばよい ものです。 自分 じぶん から 書く かく 必要 ひつよう はありません。むしろ、 書か かか ないほうがいい。 学び まなび 手 しゅ が 書く かく と、 綴り つづり を 覚え おぼえ ていないから 逃げ にげ ていると 思わ おもわ れます。 読む よむ ためだけの 規則 きそく として 覚え おぼえ てください。 元 もと の 綴り つづり に 戻す もどす — 迷う まよう のは 七 なな つだけ ラテン 字 じ への 置き換え おきかえ には、 二 ふた つの 種類 しゅるい があります。 音 おと で 写し うつし たものと、 形 かたち で 写し うつし たもの です。 前者 ぜんしゃ は 見当 けんとう が 付き つき ます。 後者 こうしゃ は、 知ら しら なければ 絶対 ぜったい に 分かり わかり ません。 表 ひょう は 七 なな 行 ぎょう です。 真ん中 まんなか の 列 れつ は 目 め で 見る みる 欄 らん で、 音声 おんせい では 読み よみ ません。 字 じ の 名前 なまえ と、なぜその 字 じ を 当て あて たかを 聞い きい てください。 字 じ の 名前 なまえ ラテン 字 じ での 書き かき 方 かた なぜその 字 じ を 当て あて たか θήτα 8 / th 形 かたち で 写し うつし た。 数字 すうじ の 八 はち に 似 に ているから ξι 3 / ks 形 かたち で 写し うつし た。 数字 すうじ の 三 さん を 裏返し うらがえし た 形 かたち だから ωμέγα w 形 かたち で 写し うつし た。オミクロンと 区別 くべつ するため ήτα h / i 形 かたち で 写し うつし た。イの 音 おと なのに、 形 かたち の 似 に た 字 じ を 当てる あてる ψι ps 音 おと で 写し うつし た。 二 に 字 じ に 開い ひらい ただけ φι f 音 おと で 写し うつし た。 見当 けんとう が 付く つく βήτα b / v 音 おと で 写し うつし た。 古い ふるい 読み よみ と 今 いま の 読み よみ で 割れ われ ている 上 うえ の 四 よん つが 形 かたち で 写し うつし たもの です。ここが 山 やま です。 数字 すうじ の 八 はち と 三 さん が 字 じ として 使わ つかわ れる、と 知っ しっ ていなければ、 読める よめる はずがありません。 そして、いちばん 厄介 やっかい なのが 四 よん つ 目 め です。 字音 じおん 編 へん 4 課 か で 学ん まなん だとおり、ギリシア 語 ご では イの 音 おと を 出す だす 綴り つづり が 五 いつ つ あります。ラテン 字 じ に 落とす おとす と、その 区別 くべつ が 消え きえ ます。 だから 元 もと に 戻す もどす ときは、 語 ご を 知っ しっ ていないと 戻せ もどせ ません。 読む よむ ための 規則 きそく にも 限界 げんかい があって、 最後 さいご は 語彙 ごい で 埋める うめる しかない——これがこの 課 か の 正直 しょうじき なところです。 短い みじかい 連絡 れんらく の 決まり きまり 文句 もんく 連絡 れんらく の 文 ぶん は 短く みじかく 、そして 省略 しょうりゃく が 多い おおい です。 表 ひょう は 五行 ごぎょう です。 左 ひだり の 列 れつ は 目 め で 見る みる 欄 らん で、 音声 おんせい では 読み よみ ません。 元 もと の 形 かたち と、その 作り つくり 方 かた を 聞い きい てください。 省略 しょうりゃく の 形 かたち 元 もと の 形 かたち 意味 いみ と、 作り つくり 方 かた τπτ τίποτα なんでもない、どういたしまして。 母音 ぼいん を 全部 ぜんぶ 落とし おとし た 形 かたち δλδ δηλαδή つまり、ということは。これも 母音 ぼいん を 落とし おとし た 形 かたち καλημ καλημέρα おはよう。 後ろ うしろ を 切り落とし きりおとし ただけ ευχ ευχαριστώ ありがとう。これも 後ろ うしろ を 切っ きっ た 形 かたち κτλ και τα λοιπά など。 三 さん 語 ご の 頭 あたま を 並べ ならべ た 形 かたち 。 日本 にっぽん 語 ご の 等 とう にあたる 省略 しょうりゃく の 作り つくり 方 かた に 規則 きそく があります。 母音 ぼいん を 落とし おとし て 子音 しいん だけを 残す のこす か、 後ろ うしろ を 切り落とす きりおとす かのどちらかです。 前者 ぜんしゃ は 日本 にっぽん 語 ご には 無い ない 作り つくり 方 かた で、 慣れる なれる まで 読め よめ ません。 後者 こうしゃ は 日本 にっぽん 語 ご の 了解 りょうかい を 了 りょう と 書く かく ようなもので、 見当 けんとう が 付き つき ます。 対話 たいわ その 一 いち — 連絡 れんらく が 届い とどい たかを 確かめる たしかめる 話者 わしゃ : ユイと、ギリシアの 友だち ともだち 。 文字 もじ の やり取り やりとり です。 台詞 せりふ 訳 わけ Σου άφησα μήνυμα. [1] 連絡 れんらく を 残し のこし ておいたよ。 Δε διάβασα το μήνυμα. [2] その 連絡 れんらく 、 読ん よん でない。 Δεν το είδα καθόλου. Συγγνώμη. まったく 気づか きづか なかった。ごめん。 Τπτ. Σου έγραφα για αύριο. なんでもない。 明日 あす のことを 書い かい てたの。 Α, ωραία. Τι ώρα; ああ、いいね。 何時 なんどき ? Στις οκτώ, όπως είπαμε. 八 はち 時 じ 。 前 まえ に 話し はなし たとおり。 Εντάξει, το σημείωσα. わかった、 書きとめ かきとめ た。 Καλημ! Τα λέμε. おはよう。またね。 一 ひと つ 目 め と 二 ふた つ 目 め が 池 いけ から 取っ とっ た 実際 じっさい の 文 ぶん で、あとは 本 ほん 課程 かてい の 書き下ろし かきおろし です。 四 よん つ 目 め と 八 よう つ 目 め に 省略 しょうりゃく の 形 かたち が 出 で ています。 四 よん つ 目 め は 子音 しいん だけを 残し のこし た 形 かたち 、 八 よう つ 目 め は 後ろ うしろ を 切り落とし きりおとし た 形 かたち で、この 課 か で 見 み た 二 ふた つの 作り つくり 方 かた がそのまま 出 で ています。 六 むい つ 目 め の 前 まえ に 話し はなし たとおり は 3.23 の 時 とき の 副文 ふくぶん で、 連絡 れんらく の 文 ぶん でいちばんよく 使う つかう 節 ふし です。 対話 たいわ その 二 に — 電話 でんわ 番号 ばんごう と 住所 じゅうしょ を 伝える つたえる 話者 わしゃ : ユイと、 宅配 たくはい の 人 ひと 。 丁寧 ていねい な 形 かたち です。 台詞 せりふ 訳 わけ Ξέχασα τον αριθμό σου. [3] お 電話 でんわ 番号 ばんごう を 忘れ わすれ てしまいました。 Έξι εννιά τέσσερα, δύο τρία. 六 ろく 九 きゅう 四 よん の、 二 に 三 さん 。 Πιο σιγά, παρακαλώ. もう 少し すこし ゆっくりお 願い ねがい します。 Και η διεύθυνση; ご 住所 じゅうしょ は。 Ερμού δεκαπέντε, τρίτος όροφος. エルムー 通り とおり 十 じゅう 五 ご 番 ばん 、 三 さん 階 かい です。 Ταχυδρομικός κώδικας; 郵便 ゆうびん 番号 ばんごう は。 Ένα μηδέν πέντε πέντε έξι. 一 いち 〇 五 ご 五 ご 六 ろく です。 Το βρήκα. Ερχόμαστε αύριο. 分かり わかり ました。 明日 あす うかがいます。 一 ひと つ 目 め が 池 いけ から 取っ とっ た 文 ぶん です。 番号 ばんごう の 言い いい 方 かた に 二 ふた つ、 日本 にっぽん 語 ご と 違う ちがう ところがあります。 一 ひと つ、 数字 すうじ を 二 ふた つずつ 組 くみ にして 読む よむ ことが 多い おおい 。 二 ふた つ、けれども 一 ひと つずつ 読ん よん でも 通じ つうじ ます。 急ぐ いそぐ ときほど 組 くみ にするので、 聞き取れ ききとれ なければ もう 少し すこし ゆっくり と 言え いえ ば 一 ひと つずつに 直し なおし てくれます。 住所 じゅうしょ は 通り とおり の 名 な が 先 さき 、 番地 ばんち が 後ろ うしろ で、これは 日本 にっぽん 語 ご と 同じ おなじ 並び ならび です。 郵便 ゆうびん 番号 ばんごう は 五 ご 桁 けた で、 日本 にっぽん と 同じ おなじ 桁数 けたすう です。 この 課 か で 使う つかう 型 かた — 既習 きしゅう の 復習 ふくしゅう 表 ひょう は 五行 ごぎょう です。この 課 か の 台詞 せりふ に 出 で ている 型 かた を 並べ ならべ ました。 型 かた どこで 学ん まなん だか この 課 か での 出 で 方 かた 時 とき の 副文 ふくぶん 型 かた 編 へん 23 課 か 前 まえ に 話し はなし たとおり。 連絡 れんらく の 文 ぶん でいちばんよく 使う つかう 節 ふし 名詞 めいし 節 せつ 型 かた 編 へん 18 課 か 明日 あす のことを 書い かい ていた、で 書く かく の 中身 なかみ を 言う ゆう 二 ふた つの 過去 かこ 型 かた 編 へん 11 課 か 書い かい てたの と 書きとめ かきとめ た。 続い つづい た 過去 かこ と 一 いち 回 かい きりの 過去 かこ 弱形 じゃっけい の 代 だい 名詞 めいし 型 かた 編 へん 6 課 か それを 見 み なかった の それを が 動詞 どうし の 前 まえ に 出る でる 数 すう と 時刻 じこく 型 かた 編 へん 17 課 か 八 はち 時 じ に、 十 じゅう 五 ご 番 ばん 、 五 ご 桁 けた の 郵便 ゆうびん 番号 ばんごう 語釈 ごしゃく この 課 か で 新しく あたらしく 出 で た 語 ご です。 左 ひだり が 語 ご 、 右 みぎ が 意味 いみ と 使い つかい どころです。 語 ご 意味 いみ 注 ちゅう μήνυμα (το) el 連絡 れんらく 、 伝言 でんごん 、 便り たより 。 形 かたち 編 へん 6 課 か で 覚え おぼえ た 語 ご 。 文字 もじ でも 声 こえ でも 同じ おなじ 一 いち 語 ご で 言う ゆう Σου άφησα μήνυμα. 連絡 れ