見取り:フランス・スコットランド・ドイツ語圏の啓蒙/感情と道徳・スミスへの接続/ルソーとウルストンクラフトの直接・間接の対立の範囲 — Epoché
解説 啓蒙には、複数の中心がある 啓蒙では、理性や経験を用いて自分で考え、社会を改善しようとする期待が広がった。フランス、スコットランド、ドイツ語圏などで、異なる立場が展開した。 一国の教義や全員一致の思想ではない。改善への期待は当時の志向であって、必ず進歩する法則ではない。 出典1 感情からも、判断を整える スミスの共感は、自分が他者の状況にいたらどう感じるかと想像する働き。事情をよく知る公平な観察者ならどう評価するかによって、道徳の判断を整える。 現実の多数派が好むことが、そのまま道徳ではない。共感の仕組みはヒュームと全く同じではなく、利己心だけの説でもない。 出典2 影響と批判は、両立する ウルストンクラフトは、ルソー『エミール』の教育論を批判した。同時に、社会の道徳的危機というルソーの問題意識から影響も受けた。 明示的な作品への批判と、自由・平等について教材が行う比較は別。二人の全思想を正反対にしたり、会って討論した図を作ったりしない。 出典3 啓蒙の複数の中心と例 地域 例 フランス ディドロらの百科全書の共同事業 スコットランド ヒューム・スミスら ドイツ語圏 メンデルスゾーン・カントら 各地域に異論もある。他の地域を尽くす表や、一方から他方へ進歩する順序ではない。 参考文献 [1] William Bristow「Enlightenment」。 出典 [2] Samuel Fleischacker「Adam Smith’s Moral and Political Philosophy」。 出典 [3] Sylvana Tomaselli「Mary Wollstonecraft」。 出典