知識と権力はどう結びつくか――フーコー — Epoché
解説 当然に見える制度の、来歴を問う フーコーは、今ある知識や制度が必然に見えても、どんな歴史的な条件から生まれたかを問う。系譜学は、その来歴を合理的な進歩の一本道として扱わない。 どんな知識も嘘という意味ではない。全ての制度を一人の計画の結果にもしない。 出典1 人を知ることと、方向付けること 規律は、観察し、基準と比べ、検査して人を方向付ける働き。学校や病院では、検査は人の状態を知ると同時に、学習や治療を導く。記録が集まると分類や平均ができ、それがまた判断の基準となる。 検査や医療が無価値だという意味ではない。人を扱う制度での知識と統制の結び付きを示す。 出典1 権力は、禁止するだけではない 権力は、正常や異常などの捉え方や、自分を理解する形も作る。監視されているか分からないと、人が自ら振る舞いを整える場合もある。 単一の支配者が持つ力だけで説明せず、抵抗の余地がない網とも考えない。監視の建築はモデルとしての例である。 出典1 検査と記録に結び付く知識・統制 働き 知識と行動の関係 観察する 状態を知る 基準と比べる 学習や治療などを方向付ける 記録を集める 分類や平均が、次の判断を支える フーコーの分析の焦点。全ての検査が同じ結果になるという実験の図ではない。 参考文献 [1] Gary Gutting; Johanna Oksala「Michel Foucault」。 出典