数や神について問い直す――ピュタゴラス派とクセノパネス — Epoché
解説 自然に数の秩序を見る ピュタゴラス派は、ピュタゴラスにつながる思想・生活の伝統。初期の派は、自然を数によって秩序づけられた構造として捉えた、と事典は説明する。 本人は著述を残していない。後代の派の説明を本人の確実な言葉や数学的証明としてまとめない。数学との関わりを全て否定する意味でもない。 Presocratic Philosophy 人間に似た神々なのはなぜか クセノパネスは、人間が神々を自分に似た姿で考える傾向を指摘した。馬や牛が絵を描けたら、その神々も馬や牛に似るだろう、という仮定の例が伝わる。 動物の実験結果ではない。この例だけで、すべての宗教が誤りだと証明したとも扱わない。 Xenophanes 姿への批判と、神の否定を分ける クセノパネスには、人間と同じ身体や思考をもつとはしない神の説明もある。人間形の神像への批判は、神の全面否定ではない。 「最も偉大な一神」という断片にも神々という複数形があり、読みには議論がある。現代的な一神教の成立と即断しない。 Xenophanes 二つの別の論点 伝統・人物 注目する点 留保 ピュタゴラス派 自然を数的な秩序として捉える 本人と後代の派を区別 クセノパネス 神を人間に似せる見方を問い直す 神の全面否定ではない 数の説明から神の批判を導く図ではない。 参考文献 Curd, Patricia「Presocratic Philosophy」。 出典 Lesher, James「Xenophanes」。 出典