依存とケアをどう扱うか――ケア倫理とフェミニズム — Epoché
解説 互いに支えを必要とすることから ケア倫理は、人が傷つきやすく互いに依存する存在であることから、具体的な必要や関係の中の責任を重んじる。ケアする人も、支えを必要とする。 女性だけが生まれつきケアに向くという断定ではない。独立した倫理理論とするか、他の理論を補う視点とするかにも違いがある。 出典1 誰が、どんな条件で担うか ケアは家庭内の親切だけでなく、誰が担い、負担をどう分けるかという社会・政治の問題でもある。受ける側の意思と、担い手が搾取されない条件の両方が問われる。 自己犠牲を全て称える説ではない。身近な人だけを重視し、遠くの人や制度的不正を見落とす危険も批判される。 出典1 一つの経験を、全員の経験にしない フェミニズム倫理は一枚岩ではない。性別だけを切り離すと、人種や階級などと結びついた経験を見落とすと論じる立場もある。伝統的な理論を拡張する人も、根本から批判する人もいる。 不利益を単純に足し算するのでなく、具体的な経験と制度の結びつきを見る。全女性を一つの経験で代表させない。 出典1 見る点 見落とさないこと 受ける人の必要 本人の意思と状況 担う人の条件 支援や負担、搾取 社会の仕組み 遠くの人と、経験の違い ケアを考える観点の整理。女性に自己犠牲の役割を固定する表ではない。 参考文献 [1] Norlock, Kathryn; Pascoe, Jordan「Feminist Ethics」。 出典