4.7 物事が動く語 — 順位 301〜350 の 50 語 — Epoché
この課でできるようになること 順位 301〜350 の 50 語が、文の中でどの位置に立ち、どの語と組んで使われるかを言える。 50 語のうち 23 語ある 1 音節の語を、息 1 つで音読できる。 強く読む山が語頭に来ない 11 語を、2 つ目の音節だけを高く長くして読める。 同じ形のまま名詞にも動詞にもなる語を、前後の語だけを見て使い分けられる。 前提 : 4.6 まで。 語編「語」の 7 課目です。 4.6 語編 までの 300 語で、文の骨組みと、人と暮らしと程度の語がそろいました。そろったのは、言いたいことの 中身 です。この課の順位 301 位から 350 位までは、その中身を 動かす 語がまとまって出ます。 allow ・ cause ・ force ・ expect ・ suggest のように人を動かす動詞、 continue ・ develop ・ grow ・ stop ・ stay のように始まって育って止まる動詞、 walk ・ stand ・ fall ・ return ・ visit のように体と足を動かす動詞——ここまでの 300 語で作った主語と目的語に、ようやく動きが付きます。 品詞の数え方でいうと、 4.6 語編 の 50 語は名詞 22・動詞 6 でしたが、この課は動詞 20・名詞 20 です。語表の束を動詞から並べてあるのはそのためで、上から順に読むと、人を動かす → 続いて止まる → 体を動かす → 心が動く、と動きが内側へ移ります。名詞 20 語のほうも power ・ force ・ control ・ effect のように はたらきの名詞 が中心です。 この帯で口を直すところは 3 つあります。1 つ目は音の詰め方です。50 語のうち 23 語が 1 音節 、つまり息 1 つで終わります。しかもその多くはカタカナで知っている語で、日本語のほうがずっと長い。拍の数が音節の数の 3 倍以上ある語が 13 語あり、いちばん開くのは stop ・ stand ・ mind の 3 語で 4 倍 です。2 つ目は山の位置で、強く長く読む山が語頭に来ない語が 11 語あります。3 つ目は意味のずれで、この帯には日本語のカタカナ語が英語を裏切る語が 1 語だけ混ざっています。 この帯の見取り図 束は 12 個です。品詞で数えると、動詞 20・名詞 20・副詞 6・形容詞 2・代名詞 2 で 50 語になります(同じ形のまま 2 つの品詞になる語は、この課で先に扱うほうで数えています)。ここから先、話すときに困るのは名詞の在庫ではなく、その名詞を動かす動詞のほうになります。 区分の内訳は、カタカナで意味を知っている語が 25、意味のずれる和製英語として印のついた語が 1、新しい語が 24 です。ずれる 1 語は stand です。日本語のガソリンスタンドは英語では gas station で、英語の stand は「立つ」と、台や屋台のことです。ずれる語がこの 1 語しかないぶん、 英語のほうが意味の幅が広い 語が目立ちます。 light は光と明かりのほかに「軽い」、 matter は問題のほかに動詞で「重要である」、 office は事務所のほかに「職・地位」、 fall は落ちるのほかに「秋」です。実文の 2 本を並べて読めば、どこまで広いかが見えます。 音の話をします。この 50 語のうち 23 語が 1 音節 です。カタカナで知っている語のなかの 11 語( base ・ deal ・ fall ・ force ・ light ・ mind ・ rate ・ send ・ stay ・ stop ・ test )と、新しい語のなかの 11 語( care ・ cause ・ grow ・ lose ・ past ・ soon ・ sort ・ walk ・ watch ・ whole ・ yet )、それに stand を足して 23 語が、どれも息 1 つで終わります。長いほうを見ると、3 音節以上はこの帯に 5 語しかありません—— already ・ anything ・ continue ・ develop ・ probably 。そして 4 音節の語は 1 つもありません 。 4.6 語編 には 4 音節が 2 語ありましたから、この帯はそれより短い語だけでできています。 カタカナの相棒を持つ語は 26 語で、その 26 語について日本語の拍の数と英語の音節の数を並べると、 13 語で拍が音節の 3 倍以上 になります。いちばん開くのは stop ・ stand ・ mind の 3 語で、日本語で 4 拍あるものを 1 音節に詰めます。 control は日本語で 6 拍ありますが、英語では 2 音節です。語表の「カタカナとの差」の列を見ながら、拍の数だけ長く言っていないかを耳で確かめてください。 山の位置に移ります。強く長く読む山が語頭に来ないのは 11 語 —— allow ・ already ・ concern ・ continue ・ control ・ develop ・ effect ・ expect ・ record ・ return ・ suggest です。 4.6 語編 の 9 語より 2 語増えましたが、この 11 語も 全部 2 つ目 が山です。頭を軽く短く置いて、2 つ目に体重を乗せる。とくに control ・ effect ・ record ・ return の 4 語は、日本語では頭を強く長く言う癖がついているので、声に出して直したほうが早く済みます。 同じ形のまま名詞にも動詞にもなる語が、この帯にはとくに多く並んでいます。 base ・ care ・ cause ・ concern ・ control ・ deal ・ fall ・ force ・ light ・ matter ・ mind ・ record ・ return ・ stay ・ stop ・ test ・ value ・ visit ・ walk ・ watch ・ water の 21 語です。見分け方は 4.4 語編 と 4.6 語編 と同じで、冠詞や所有の語が前にあれば名詞、主語のすぐ後ろにあれば動詞です。 この課でいちばん時間をかけてほしいのは、動詞のうしろに付く小さな語です。 deal は deal with で「扱う・対処する」、 send は send for で「呼びにやる」、 care は take care of で「世話をする」、 grow は grow up で「大人になる」、 stand は stand up で「立ち上がる」。日本語なら 1 語で言えるところを、英語は 動詞+小さな語 の 2 語で言います。 実文についてひとこと。この課の実文は、文の中の全部の語が第 1 期の範囲に収まる短いものから選びました。50 語のうち 38 語は、機械が最初に選んだ 2 本を手で選び直しています。2 本が同じ型だったり、カタカナで知っている意味だけを繰り返していたりしたためで、いまはできるだけ 違う意味・違う型の 2 本 になっています。 light の 2 本が「明かり」と「軽い」、 fall の 2 本が「落ちる」と「秋」、 office の 2 本が「事務所」と「職に就く」、 watch の 2 本が「腕時計」と「見る」に分かれているのは、そのためです。1 本目で分かった気になって 2 本目を飛ばすと、この課の半分を捨てることになります。 この課の帯 語の数 内訳 NGSL 順位 301〜350 50 語 カタカナで知っている語 25・意味のずれる語 1・新しい語 24 語表 人を動かす動詞 — 4 語 自分ではなく相手を動かす 4 語です。 allow は「させておく」で、禁止は受け身にして are not allowed とします。 cause は「引き起こす」で、悪いことの原因に使うのが普通。 expect は「起こるはずだと思っている」で、日本語の「期待する」より冷たく、悪いことにも使います。 suggest は「こうしてはどうか」と案を出すことです。 allow en 動詞 ○● カタカナとの差 — 連語 allow me to Allow me to go. [1] 私に行かせて。 Children are not allowed in. [2] 子どもは入場お断りです。 cause en 動詞・名詞 ● カタカナとの差 — 連語 the cause of What's the cause? [3] 何が原因ですか。 Every cause produces more than one effect. [4] あらゆる原因は一つ以上の結果をもたらす。 expect en 動詞 ○● カタカナとの差 — 連語 as expected Good results are expected. [5] 良い結果が予想される。 I didn't expect that. [6] 予想外だった。 suggest en 動詞 ○● カタカナとの差 — 連語 suggest a change What do you suggest? [7] あなたのお薦めは何ですか。 I'd suggest the following change. [8] 次への変更をご提案します。 始まって育って止まる動詞 — 5 語 物事の進み具合を言う 5 語です。 continue はうしろに動詞の - ing 形も to も置けます。 develop は「大きく育つ」と「育てる」の両方。 grow は自分の力で大きくなることで、 grow up なら「大人になる」。 stop はうしろに - ing 形を置けば「〜するのをやめる」、名詞なら「停留所」。 stay は家にいるのも宿に泊まるのも同じ語です。 continue en 動詞 ○●○ カタカナとの差 コンティニュー → ○●○ (5 拍を 3 音節に) 連語 continue to I continued reading. [9] 読書を続けた。 Prices continued to rise. [10] 物価は上昇し続けた。 develop en 動詞 ○●○ カタカナとの差 — 連語 develop a plan He developed his business. [11] 彼は自分の商売を発展させた。 Reading develops the mind. [12] 読書は精神を育てる。 grow en 動詞 ● カタカナとの差 — 連語 grow up He grew old. [13] 彼は年を取った。 How you've grown! [14] 大きくなったね。 stop en 動詞・名詞 ● カタカナとの差 ストップ → ● (4 拍を 1 音節に) 連語 stop doing He stopped talking. [15] 彼は話をやめた。 Stop the car. [16] 車を止めて。 stay en 動詞・名詞 ● カタカナとの差 ステイ → ● (3 拍を 1 音節に) 連語 stay home I'll stay home. [17] 私は家にいます。 Where are you staying? [18] どちらにご滞在ですか? 体と足を動かす動詞 — 5 語 体そのものが動く 5 語です。 walk は名詞にすると「散歩」。 stand は「立っている」から、記録や規則が「そのまま有効である」意味にもなります。 fall は落ちる・倒れるで、アメリカでは名詞の「秋」もこの語。 return は自分が戻るのと借りた物を返すのと両方に使い、 visit は人にも場所にも使えます。 walk en 動詞・名詞 ● カタカナとの差 — 連語 take a walk Let's take a walk. [19] 散歩しましょう。 He walks to school. [20] 彼は歩いて学校へ行く。 stand en 動詞 ● カタカナとの差 ガソリンスタンドは gas station 。英語の stand は台・屋台 連語 stand up This record still stands. [21] この記録はまだ破られていません。 He stood up. [22] 彼は立ち上がりました。 fall en 動詞・名詞 ● カタカナとの差 フォール → ● (3 拍を 1 音節に) 連語 fall in love I fell down the steps. [23] 階段から落ちちゃった。 Fall begins in October. [24] 秋は、10月からです。 return en 動詞・名詞 ○● カタカナとの差 リターン → ○● (4 拍を 2 音節に) 連語 return home Return to your work. [25] 仕事に戻りなさい。 When should I return the car? [26] 車はいつ返したらいいでしょうか。 visit en 動詞・名詞 ●○ カタカナとの差 — 連語 come and visit We visited our old school. [27] 私たちは母校を訪れた。 Thank you for your visit. [28] 来てくださってありがとうございます。 心が動く語 — 4 語 気持ちのほうが動く 4 語です。 care は否定にすると「どうでもいい」と冷たく響き、 take care of なら「世話をする」に変わります。 mind は名詞で「心・考え」、動詞で「気にする」。 concern は「関係する」と「心配させる」。 matter は動詞で「重要である」、名詞で「問題」。4 語とも、日本語では「気になる」でひとまとめにするところを分けています。 care en 動詞・名詞 ● カタカナとの差 — 連語 take care of No one cares. [29] 誰も気にしやしないよ。 I'll take care of it. [30] 俺に任せろ。 mind en 名詞・動詞 ● カタカナとの差 マインド → ●