1.1 日本語の中のドイツ語 96 語 — Epoché
この 課 か でできるようになること 日本語 にほんご の 中 なか にすでに 入っ はいっ ているドイツ 語 ご の 外来語 がいらいご を、 元 もと の 綴り つづり と 音 おと で 読み よみ 直せる なおせる 。 その 語 ご がドイツ 語 ご では どこまでを 指す さす か —— 日本語 にほんご で 狭まっ せばまっ た 意味 いみ との 差 さ ——を 知り しり 、そのまま 使っ つかっ て 誤解 ごかい される 語 ご を 避け さけ られる。 外来語 がいらいご が 医学 いがく ・ 化学 かがく ・ 登山 とざん ・ 音楽 おんがく に 偏っ かたよっ ている 理由 りゆう を 知り しり 、 以後 いご の 語彙 ごい のどこに「 橋 はし 」があるかを 見通せる みとおせる 。 前提 ぜんてい : 0.8( 頻出 ひんしゅつ 30 文 ぶん で 音 おと を 通す とおす ) 橋 はし 編 へん は「 橋 はし 」です。あなたはドイツ 語 ご をゼロから 始める はじめる のではありません。 日本語 にほんご の 辞書 じしょ で 語源 ごげん がドイツ 語 ご とされている 一般 いっぱん 語 ご は、 実測 じっそく で 96 語 ご あります(JMdict の 常用 じょうよう 語 ご で 数え かぞえ たもの。 全 ぜん 見出し みだし では 554 語 ご )。アルバイト、カルテ、ゲレンデ、テーマ、エネルギー、メルヘン、ワクチン。この 課 か では、その 96 語 ご を 綴り つづり と 音 おと と 意味 いみ の 三つ みっつ の 面 めん から 見直し みなおし ます。 綴り つづり と 音 おと は 音 おん 編 へん で 身 み につけた 規則 きそく で 読み よみ 直せ なおせ ます。 意味 いみ は、 日本語 にほんご に 入っ はいっ たときに 狭まっ せばまっ たものが 多い おおい ので、ここで 元 もと の 広 ひろ さに 戻し もどし ます。 なぜ 医学 いがく ・ 化学 かがく ・ 登山 とざん ・ 音楽 おんがく に 偏っ かたよっ ているのか 96 語 ご を 分野 ぶんや で 分ける わける と、はっきり 偏り かたより があります。 医学 いがく と 薬 くすり (カルテ、アレルギー、ワクチン、ホルモン、ギプス、ガーゼ、カプセル、ノイローゼ)、 化学 かがく と 元素 げんそ (イオン、ウラン、カリウム、ナトリウム、マンガン、チタン、メタン、ベンジン)、 登山 とざん とスキー(ゲレンデ、リュックサック、ビバーク、プルークボーゲン)、 音楽 おんがく (リート、ホルン、コントラバス、セレナーデ、メトロノーム)、そして 学問 がくもん の 言葉 ことば (テーマ、テーゼ、カテゴリー、イデオロギー、ゼミナール)。 日常 にちじょう の 道具 どうぐ や 食べ物 たべもの はほとんどありません(バウムクーヘン、ヨーグルト、アイスくらいです)。 理由 りゆう は 歴史 れきし にあります。 明治 めいじ の 日本 にほん は、 医学 いがく と 化学 かがく と 哲学 てつがく をドイツから 学び まなび ました。 大学 だいがく の 医学 いがく 部 ぶ はドイツ 語 ご で 講義 こうぎ され、カルテはドイツ 語 ご で 書か かか れ、その 習慣 しゅうかん が 戦後 せんご まで 続き つづき ました。 登山 とざん とスキーはオーストリアから 技術 ぎじゅつ が 入り はいり ました。 音楽 おんがく の 術語 じゅつご はイタリア 語 ご が 多い おおい 中 なか で、ドイツ 歌曲 かきょく と 楽器 がっき の 名 な がドイツ 語 ご で 残り のこり ました。つまり、 日本語 にほんご の 中 なか のドイツ 語 ご は「 専門 せんもん 家 か が 持ち込ん もちこん だ 語 ご 」 で、 生活 せいかつ の 語 ご ではありません。だから 数 すう は 96 しかなく、しかしどれも「その 分野 ぶんや の 核 かく 」を 指し さし ています。 この 偏り かたより は、この 課程 かてい の 順路 じゅんろ にも 効い きい ています。 哲学 てつがく 編 へん ( 哲 あきら 編 へん )へ 進む すすむ 人 ひと は、テーゼ・カテゴリー・イデオロギーの 三 さん 語 ご をすでに 知っ しっ ていることになります。 医学 いがく や 化学 かがく に 近い ちかい 人 ひと は、 元素 げんそ と 薬 くすり の 名 な を 最初 さいしょ から 読め よめ ます。 語 ご 編 へん で 分野 ぶんや ごとに 語 ご を 増やす ふやす とき、この 96 語 ご が 足場 あしば になります。 綴り つづり に 戻す もどす — カタカナは 音 おと の 記録 きろく 音 おん 編 へん 1 課 か と 音 おん 編 へん 4 課 か で 見 み たとおり、カタカナは 元 もと の 音 おと を 写し うつし た 記録 きろく です。 長音 ちょうおん 「ー」は 長い ながい 母音 ぼいん 、 促音 そくおん 「ッ」は 子音 しいん の 重なり かさなり 、「ル」は 母音 ぼいん 化 か した r 。 逆 ぎゃく にたどれば、カタカナから 綴り つづり がほぼ 復元 ふくげん できます。 カタカナ ドイツ 語 ご 綴り つづり に 戻す もどす 手がかり てがかり エネルギー Energie 「ギー」は ie (0.1 規則 きそく ③)。 外来語 がいらいご なので 強勢 きょうせい は 最後 さいご アレルギー Allergie 同じ おなじ 。「ル」は 短い みじかい 母音 ぼいん の 後ろ うしろ の r 、「ル」を 言わ いわ ない テーマ Thema 「テー」は 子音 しいん 一 ひと つの 前 まえ の 長い ながい e 。 Th は「テ」( h は 読ま よま ない) カルテ Karte 「カル」の r は「ル」ではない。 語末 ごまつ の e を 読む よむ リュックサック Rucksack 「ッ」は ck 。 R は 喉 のど 、 s は 母音 ぼいん の 前 まえ で 濁る にごる メルヘン Märchen 「メ」は ä (エー)。「ヘン」は -chen 、 前 まえ の ch (ヒ) ワクチン Vakzin 「ワ」は V =ヴァ。「チ」は z =ツィ。 外来語 がいらいご なので 強勢 きょうせい は 最後 さいご ノイローゼ Neurose 「ノイ」は eu ( 音 おん 編 へん 3 課 か )。「ゼ」は 母音 ぼいん の 前 まえ の s バウムクーヘン Baumkuchen 「バウム」は au 、「クーヘン」は 奥 おく の ch (ハ) ゲレンデ Gelände 「ゲ」は 弱い よわい 前つづり まえつづり ge- 。 強勢 きょうせい は「レン」 復元 ふくげん できないのは、 日本語 にほんご が 音 おと を 足し たし た 場所 ばしょ です。「ゼミナール」の「ナール」は Seminar の -nar で、 母音 ぼいん 化 か した r を「ール」と 写し うつし ています。「ヨーグルト」の「グル」は Joghurt の gh ( h は 読ま よま ない)と、 母音 ぼいん 化 か した r です。ドイツ 語 ご では「ヨーグアト」に 近い ちかい 。カタカナの「ル」を 見 み たら r を 疑う うたがう 、という 0.4 の 習慣 しゅうかん がここでも 効き きき ます。 意味 いみ を 元 もと の 広 ひろ さに 戻す もどす ここがこの 課 か の 芯 しん です。 日本語 にほんご に 入っ はいっ た 語 ご の 多く おおく は、 持ち込ん もちこん だ 分野 ぶんや の 意味 いみ だけ を 持っ もっ て 入り はいり ました。ドイツ 語 ご ではもっと 広い ひろい 意味 いみ で 使わ つかわ れ、その 広い ひろい 意味 いみ で 会話 かいわ に 出 で てきます。 日本語 にほんご の 意味 いみ のまま 聞く きく と、 文 ぶん が 通じ つうじ ません。 分野 ぶんや ごとに、ドイツ 語 ご での 意味 いみ と 日本語 にほんご との 差 さ を 並べ ならべ ます。 仕事 しごと ・ 学び まなび ・ 考え かんがえ 語 ご ( 冠詞 かんし ・ 複数 ふくすう )とカタカナ 意味 いみ 注 ちゅう die Arbeit de ( Arbeiten ) アルバイト 仕事 しごと 、 労働 ろうどう 、 作業 さぎょう 、 論文 ろんぶん 日本語 にほんご との 差 さ 副業 ふくぎょう ではない。 本業 ほんぎょう も 勉強 べんきょう もこの 語 ご 。 日本語 にほんご の「アルバイト」はドイツ 語 ご では Nebenjob Ich suche Arbeit. 私 わたくし は 仕事 しごと を 探し さがし ています。 das Thema de ( Themen ) テーマ 話題 わだい 、 主題 しゅだい 、 議題 ぎだい 日本語 にほんご との 差 さ 会話 かいわ の「 話題 わだい 」にも 使う つかう ( das Thema wechseln = 話題 わだい を 変える かえる ) Er wechselte das Thema. 彼 かれ は 話題 わだい を 変え かえ た。 die These de ( Thesen ) テーゼ 主張 しゅちょう 、 命題 めいだい 日本語 にほんご との 差 さ 「テー」ではなく「テー・ゼ」。 論文 ろんぶん の 主張 しゅちょう die Kategorie de ( Kategorien ) カテゴリー 分類 ぶんるい 、 部類 ぶるい 日本語 にほんご との 差 さ 強勢 きょうせい は 最後 さいご の「リー」 Sie fallen nicht unter diese Kategorie. [1] 彼 かれ らはその 範疇 はんちゅう に 属さ ぞくさ ない。 die Ideologie de ( Ideologien ) イデオロギー 思想 しそう 体系 たいけい 日本語 にほんご との 差 さ 強勢 きょうせい は 最後 さいご の「ギー」 das Seminar de ( Seminare ) ゼミナール、ゼミ 演習 えんしゅう 、 講習 こうしゅう 会 かい 、 神 かみ 学校 がっこう 日本語 にほんご との 差 さ 大学 だいがく の 演習 えんしゅう だけでなく、 社内 しゃない 研修 けんしゅう などの 講習 こうしゅう 会 かい も Leute aus mehr als 14 verschiedenen Ländern nehmen an diesem Seminar teil. [2] 14 カ国 かこく 以上 いじょう の 国 くに の 人々 ひとびと がそのセミナーに 参加 さんか するでしょう。 der Doktor de ( Doktoren ) ドクター 博士 はかせ 、( 呼びかけ よびかけ で) 医者 いしゃ 日本語 にほんご との 差 さ 博士 はかせ 号 ごう を 持つ もつ 人 ひと 全般 ぜんぱん 。 医者 いしゃ への 呼びかけ よびかけ Herr Doktor Vielen Dank, Herr Doktor. 先生 せんせい 、どうもありがとうございました。 die Energie de ( Energien ) エネルギー エネルギー、 活力 かつりょく 、 元気 げんき 日本語 にほんご との 差 さ 人 ひと の「 元気 げんき 」にも 使う つかう ( voller Energie = 活力 かつりょく に 満ち みち て) Er ist voller Energie. 彼 かれ は 活力 かつりょく に 満ち溢れ みちあふれ ている。 das Merkmal de ( Merkmale ) メルクマール 特徴 とくちょう 、 目印 めじるし 日本語 にほんご との 差 さ 日本語 にほんご では 法律 ほうりつ 用語 ようご だが、ドイツ 語 ご では 日常 にちじょう 語 ご Japan hat viele charakteristische Merkmale. [3] 日本 にほん には 多く おおく のはっきりとした 特色 とくしょく がある。 das Charisma de — カリスマ 人 ひと を 引きつける ひきつける 力 ちから 日本語 にほんご との 差 さ 人 ひと そのものを「カリスマ」とは 言わ いわ ない。 力 ちから の 名 な 体 からだ ・ 医療 いりょう ・ 薬 くすり 語 ご ( 冠詞 かんし ・ 複数 ふくすう )とカタカナ 意味 いみ 注 ちゅう die Karte de ( Karten ) カルテ カード、 地図 ちず 、 切符 きっぷ 、メニュー 日本語 にほんご との 差 さ 診療 しんりょう 録 ろく ではない。 紙 かみ のカード 全般 ぜんぱん 。 診療 しんりょう 録 ろく は Patientenakte Die Karte bitte! メニューをください。 die Allergie de ( Allergien ) アレルギー アレルギー 日本語 にほんご との 差 さ 同じ おなじ 。「〜に 対する たいする 」は gegen Haben Sie eine Allergie gegen Medikamente? [4] 薬 くすり にアレルギーがありますか。 das Vakzin de ( Vakzine ) ワクチン ワクチン 日本語 にほんご との 差 さ 日常 にちじょう 会話 かいわ では Impfstoff のほうが 普通 ふつう das Hormon de ( Hormone ) ホルモン ホルモン 日本語 にほんご との 差 さ 日本語 にほんご の「ホルモン 焼き やき 」の 意味 いみ は 無い ない Wenn eine Frau masturbiert, werden Hormon