6.3 電話を聞く — Epoché
この 課 か で 聞き取れる ききとれる ようになること 電話 でんわ の 決まっ きまっ た 言い回し いいまわし を、 聞い きい て 分かる わかる 。 相手 あいて が 誰 だれ かを 名乗る なのる 部分 ぶぶん を、 聞き取れる ききとれる 。 聞こえ きこえ ないときに、 電話 でんわ を 切ら きら ずに 立て直せる たてなおせる 。 前提 ぜんてい : 6.2( 天気 てんき 予報 よほう を 聞く きく )。 電話 でんわ は、 聞き取り ききとり の 中 なか でいちばん 難しい むずかしい 場面 ばめん です。 顔 かお が 見え みえ ず、 口 くち も 見え みえ ず、 音 おと も 悪い わるい 。 放送 ほうそう と 違っ ちがっ て 型 かた も 決まっ きまっ ていません。 その 代わり かわり 、 電話 でんわ には 一 ひと つ 強み つよみ があります。 相手 あいて がいるので、 聞き返せる ききかえせる ことです。この 課 か では、 聞き取る ききとる 技術 ぎじゅつ と 同じ おなじ くらい 立て直す たてなおす 技術 ぎじゅつ を 扱い あつかい ます。 頭 あたま とおしりは 決まっ きまっ ている 電話 でんわ の 会話 かいわ は 自由 じゆう に 見え みえ て、 頭 あたま とおしりだけは 決まっ きまっ た 形 かたち です。 ギリシア 語 ご で 電話 でんわ を 取る とる ときは、こんにちは と 言い いい ません。 専用 せんよう の 一 いち 語 ご があります。 字義 じぎ は 命じ めいじ てください で、 古い ふるい 軍隊 ぐんたい のことばの 名残 なごり です。 日本 にっぽん 語 ご の もしもし にあたり、かける 側 がわ も 出る でる 側 がわ も 同じ おなじ 語 ご を 使い つかい ます。 切る きる ときも 決まっ きまっ ています。またね、と 言っ いっ てから 切る きる 。 いきなり 切り きり ません。 日本 にっぽん 語 ご で「では 失礼 しつれい します」と 言う いう のと 同じ おなじ 働き はたらき です。 この 二 ふた つを 覚え おぼえ ておくと、 会話 かいわ の 枠 わく が 分かり わかり ます 。 頭 あたま が 聞こえ きこえ たら 電話 でんわ が 始まっ はじまっ たところ、おしりが 聞こえ きこえ たら 終わりかけ おわりかけ ているところ。 中身 なかみ が 取れ とれ なくても、どこにいるかは 分かり わかり ます。 立て直す たてなおす 三 みっ つの 言い いい 方 かた 聞こえ きこえ なかったときに 使う つかう 言い いい 方 かた を、 三 みっ つ 用意 ようい しておきます。 一 ひと つ、もう 一 いち 度 ど お 願い ねがい します。 5.2 で 覚え おぼえ た 一 いち 語 ご です。いちばん 短く みじかく 、いちばんよく 使い つかい ます。 二 ふた つ、ゆっくりお 願い ねがい します。 速 はや さの 問題 もんだい であることを 伝え つたえ ます。ギリシアの 人 ひと はこう 言わ いわ れると、たいてい 本当 ほんとう にゆっくり 言い直し いいなおし てくれます。 三 みっ つ、 聞こえ きこえ ません。 音 おと そのものが 届い とどい ていないことを 伝え つたえ ます。 電波 でんぱ が 悪い わるい ときや、まわりがうるさいときに 使い つかい ます。 この 三 みっ つは 原因 げんいん が 違い ちがい ます 。 分から わから ない、 速い はやい 、 聞こえ きこえ ない。 使い分ける つかいわける と、 相手 あいて が 的確 てきかく に 直し なおし てくれます。 ただ 黙る だまる のがいちばんよくありません。 問い とい 問い とい 1 — 頭 あたま とおしりを 聞き取る ききとる 音声 おんせい を 聞い きい て、 電話 でんわ を 取る とる ときの 語 ご と、 切る きる ときの 語 ご を 書き取っ かきとっ てください。 中身 なかみ は 無視 むし します。 問い とい 2 — 誰 だれ からかを 取り出す とりだす もう 一 いち 度 ど 聞い きい て、 かけてきたのが 誰 だれ か を 取り出し とりだし てください。 名乗る なのる ところに 5.2 で 覚え おぼえ た 形 かたち が 出 で ます。 問い とい 3 — 用件 ようけん を 取る とる 三 さん 度 ど 目 め に 聞い きい て、 用件 ようけん を 取っ とっ てください。 時刻 じこく と 場所 ばしょ が 取れれ とれれ ば 十分 じゅうぶん です。ここまで 終え おえ てから 台本 だいほん を 読ん よん でください。 問い とい 4 — 音読 おんどく 台本 だいほん を 見 み ながら、 音声 おんせい のあとについて 声 こえ に 出し だし てください。 立て直す たてなおす 三 みっ つの 言い いい 方 かた を、はっきり 言う いう こと 。 実際 じっさい の 電話 でんわ で 使う つかう のはこの 三 みっ つです。 この 課 か のまとめ 電話 でんわ は 顔 かお も 口 くち も 見え みえ ず 音 おと も 悪い わるい ので、 聞き取り ききとり ではいちばん 難しい むずかしい 。 その 代わり かわり 聞き返せる ききかえせる 。 立て直す たてなおす 技術 ぎじゅつ が、 聞き取る ききとる 技術 ぎじゅつ と 同じ おなじ くらい 大事 だいじ 。 電話 でんわ を 取る とる ときは 専用 せんよう の 一 いち 語 ご 。こんにちは とは 言わ いわ ない。 切る きる ときも 決まっ きまっ ている。 いきなり 切ら きら ない 。 立て直す たてなおす 言い いい 方 かた は 三 みっ つ。 分から わから ない、 速い はやい 、 聞こえ きこえ ない で 原因 げんいん が 違う ちがう 。 ただ 黙る だまる のがいちばんよくない。 次 つぎ の 課 か へ 6.4 で 第 だい 2 期 き の 聞き取り ききとり を 終え おえ ます。 道 どう 案内 あんない をもう 一 いち 度 ど 、 今度 こんど は 耳 みみ だけ で 扱い あつかい ます。5.10 では 言う いう 側 がわ の 練習 れんしゅう をしました。 今度 こんど は 受け取る うけとる 側 がわ です。 答え こたえ 台本 だいほん — 電話 でんわ の 書き起こし かきおこし この 課 か の 音声 おんせい は、 本 ほん 課程 かてい が 書き下ろし かきおろし た 電話 でんわ の 会話 かいわ です。 問い とい を 三 みっ つ 終え おえ てから 読ん よん でください。 電話 でんわ 訳 わけ Εμπρός; もしもし。 Γεια σου, Γιάννη. Η Γιούι είμαι. こんにちは、ヤニス。ユイです。 Α, γεια σου! Τι κάνεις; ああ、こんにちは。 元気 げんき 。 Καλά. Πάμε για καφέ αύριο; 元気 げんき よ。 明日 あす コーヒーに 行か いか ない。 Συγγνώμη, δεν σε ακούω καλά. ごめん、よく 聞こえ きこえ ないんだ。 Πάμε για καφέ αύριο; 明日 あす コーヒーに 行か いか ない。 Α, ναι! Τι ώρα; ああ、いいね。 何時 なんどき 。 Στις έξι, στην πλατεία. 六 ろく 時 じ に、 広場 ひろば で。 Εντάξει. Τα λέμε! 分かっ わかっ た。またね。 問い とい 1 の 答え こたえ —— 頭 あたま は もしもし にあたる 一 いち 語 ご 、おしりは またね にあたる 二 に 語 ご です。この 二 ふた つが 枠 わく になります。 問い とい 2 の 答え こたえ —— 二 ふた つ 目 め の 台詞 せりふ で 名乗っ なのっ ています。 名前 なまえ + である の 一 いち 人称 にんしょう という 形 かたち で、5.2 で 覚え おぼえ た 組み立て くみたて です。 問い とい 3 の 答え こたえ —— 明日 あす 、 六 ろく 時 じ 、 広場 ひろば でコーヒー。 時刻 じこく と 場所 ばしょ が 取れ とれ ていれば 十分 じゅうぶん です。 そして 五 いつ つ 目 め の 台詞 せりふ に 注目 ちゅうもく してください。 聞こえ きこえ ないと 言わ いわ れたので、 四 よん つ 目 め の 台詞 せりふ をそっくり 繰り返し くりかえし ています。 言い換え いいかえ ていません。これが 電話 でんわ での 正しい ただしい 立て直し たてなおし 方 かた で、 言い換える いいかえる と 相手 あいて はまた 最初 さいしょ から 聞き取り ききとり 直す なおす ことになります。 参考 さんこう 文献 ぶんけん この 課 か に 引用 いんよう はありません。 会話 かいわ はすべて 書き下ろし かきおろし です。