13.8 第 4 期の門 — 同じ本の続きが読めるか — Epoché
この課で復習すること 第 4 期の型で、 自分がまだ外す形 を見つけられる。 書いたものを 自己点検表で通せる 。 ★ 読んだ本の続きの章 を、語釈なしで読める。 次の期へ進んでよいかを、 四つの門 で決められる。 前提 : 13.7 まで。 学びの地図 — 門がどこを測るか 四つの門は、第 4 期の四つの柱をそれぞれ測ります。 どの門 測る柱 材料 誤り探し 型 型編 第 4 期の「よくある誤り」 作文 書く力 作編 第 4 期の課題と自己点検表 名著の門 読む力 ★ 『赤毛のアン』の未読の章 想起 語 13.7 復編 の 20 文を、逆向きに ★ 第 3 期の門( 13.6 復編 )と、作りは同じです。 ★ 変わったのは、測る高さだけ です。 第 3 期の名著の門 第 4 期の名著の門 ★ 『オズ』の未読の章 ★ 『赤毛のアン』の未読の章 子ども向けの物語 ★ 景色の描写が長い章 帯は上位 1,980 語 ★ 帯は上位 2,809 語 ★ 第 4 期の門でいちばん難しいのは、筋が動かないところを読むこと です。★ この章では、一人の子が窓から外を見ているだけ です。 ★ 筋のある文章は、分からない語があっても先へ進めます。 ★ 描写はそうではありません。 ★ 語が分からないと、そこに何があるのかが分かりません。 誤り探し 10 第 4 期の型編から 十問 。★ どこが誤りかを言い、直してください。 答えは「答え」の節にあります。 どの課の型か 誤っている形 3.25 型編 By the time you will get back 3.25 型編 has being built 3.26 型編 He must had seen it. 3.27 型編 the house he lived 3.27 型編 My house, that I bought … 3.28 型編 so a nice day 3.29 型編 Never I have seen it. 3.30 型編 If I am you, I would go. 3.31 型編 Turn off it. 3.32 型編 most of people ★ 八問できれば通りです。 ★ できなかった課には、必ず戻ってください。 ★ この十問のうち、四問は「語順」の誤り です( 3.27 型編 ・ 3.29 型編 ・ 3.31 型編 )。★ 第 4 期の型は、語の形よりも語の置き場所 を扱いました。 ★ 語順の誤りは、読むときには気づけません。 ★ 意味が通ってしまうから です。★ だから、この門でしか見つかりません。 作文 第 4 期の作編の課題から 一つ選んで 、書いてください。★ 書いたら、その課の自己点検表で自分で採点します。 どの課 何を書くか 外せないところ 10.9 作編 説明文 150 語 ★ 二段落 ・数を一つ・例は最後に 10.10 作編 賛否の段落 120 語 ★ 一段落 ・反対意見はいちばん強い形で 10.11 作編 経験のエッセイ 200 語 ★ 三段落 ・第三段落は現在 10.12 作編 依頼のメール 100 語 ★ 断る余地 を必ず書く ★ 選ぶなら、いちばん書きにくいと思うもの にしてください。 ★ 多いのは 10.11 作編 を避ける ことです。★ 二百語がいちばん長いから ではありません。★ 自分のことを書くのが、いちばん難しい からです。 ★ 自己点検表の項目が全部合格して、はじめて通り です。★ 一つでも × があれば、直してから採点し直してください。 名著の門 ★ 『赤毛のアン』の第 4 章 を読みます。★ 第 4 期で読んだのは第 1 章だけ ( 8.100 読編 〜 8.102 読編 )なので、★ ここから先は初めて です。 読むのは 最初の 5 段落 、 278 語 。★ 帯の外の語は 11.5 パーセント です。★ これは、読 D の篇と同じくらい です。★ 語釈はありません。 ★ 読む前に、そこまでの話だけ置いておきます。 アンは グリーン・ゲイブルズに着きました 。★ けれども、あの家がほしかったのは男の子でした。 ★ その夜、アンは泣いて眠りました。 ★ この章は、その翌朝から始まります。 読み方 ★ 辞書を引かずに、最後まで一度読む。 ★ 分からない語に印だけ付けて、止まらない。 もう一度読んで、★ 下の五問に答える。 ★ 百語で要約を書く ( 10.5 作編 の形で)。 ★ そのあとで、印を付けた語を引く。 ★ 五つめを最後に置いてあるのが大事です。 ★ 引いてから読むと、この門は測れません。 内容問答 5 問い 何段落目に書いてあるか 目をさましたアンは、はじめ何が分からなかったか。 ★ 2 段落目 思い出したとき、うれしさのあとに何が来たか。 ★ 2 段落目 窓の外で白くふわふわ揺れていたものは、何だったか。 ★ 3 段落目 ★窓はどうだったか。そして、語り手はそこに何を書き足しているか。 ★ 3 段落目 ★「ここにいられないかもしれない」と思ったあと、アンはどうしたか。 ★ 4 段落目 ★ 四問できれば通りです。 答えは「答え」の節にあります。 ★ 四問目と五問目に印をつけてあります。 ★ どちらも、語り手がどこにいるかを聞いています。 8.102 読編 で 「最後の一文だけが語り手の目になる」 と置きました。★ この章でも、語り手はときどき顔を出します。 ★ そこに気づけるかどうかが、読 D を通した証拠 です。 短文 20 — 今度は日本語から英語へ 13.7 復編 の 短文 20 を、★ 日本語のほうから見て、英語で言って ください。 ★ 読むのとは、まったく別の力 です。★ 読めば分かる形でも、自分から出そうとすると出てきません。 ★ 二十文のうち十四文 言えれば通りです。★ 一語一句でなくてかまいません。 ★ 形が合っていればよい とします。 ★ 出てこなかった文は、書き写して声に出してください。 ★ 書いて声に出したものは、次は出てきます。 自己採点表 どの門 合格の目安 足りなければ戻る課 誤り探しの門 10 問のうち 8 問 型編 第 4 期( 3.25 型編 〜 3.32 型編 ) 作文の門 自己点検表の項目が 全部 合格 10.9 作編 〜 10.12 作編 名著の門 内容問答 5 問のうち 4 問 と、 百語の要約 8.100 読編 〜 8.102 読編 想起の門 20 文のうち 14 文を、日本語から英語で言える 13.7 復編 ★ 四つ全部でなくてかまいません。 ★ 三つ通れば、次の期へ進んでください。 ★ ただし、名著の門を落としたときだけは考えてください。 ★ 第 5 期の読 E は、小説ではありません。 ★ 随筆・演説・科学 です。★ 筋がありません。 ★ 筋のある物語の続きが読めなかった人が、筋の無い文章を読むのは、かなり苦しい はずです。★ そのときは、読 D の中でとばした篇を埋めてから進むほうが早く済みます。 この課のまとめ ★ 四つの門 ——誤り探し・作文・名著の門・想起。★ 三つ通れば次の期へ。 ★ 第 4 期の型は、語の形より語の置き場所。 ★語順の誤りは、読むときには気づけない——意味が通ってしまうから。 ★ 作文は、いちばん書きにくいと思うものを選ぶ。 ★避けられがちなのは経験のエッセイ——自分のことを書くのが難しいから。 ★ 名著の門は『赤毛のアン』の未読の章。 ★ 筋が動かない、描写の章 。★筋のある文章は語が分からなくても進めるが、描写はそうではない。 ★ 引いてから読むと、この門は測れない。 語を引くのは、答えたあと。 ★ 語り手がときどき顔を出す ( 8.102 読編 )。★そこに気づけるかどうかが、読 D を通した証拠。 ★ 想起は、読むのとは別の力。 ★出てこなかった文は、書き写して声に出す。 ★ 名著の門を落としたときだけは、進む前に考える。 ★第 5 期の読 E には筋が無い。 次の課へ 第 4 期はここで終わりです。次の課は 3.33 、 第 5 期 の最初の課です。★第 5 期は 学問への入口 です。★ 読むものが、物語から随筆・演説・科学に変わります。 ★ そして、型編の一課目は「名詞化」 ——★ 動詞を名詞にして、文を圧縮する形 です。★ 学術の文が長く見えるのは、この形のせい です。★ 圧縮のしかたが分かれば、戻せます。 答え 誤り探し 10 — 十問の答え 誤っている形 正しい形 何を外していたか By the time you will get back By the time you get back ★ 時を言う節の中で、これからのことに will を使った has being built has been built 完了と受動を重ねるところで形を取り違えた He must had seen it. He must have seen it. 助動詞のうしろを過去形にした(完了は have + 過去分詞) the house he lived the house he lived in ★ 前置詞を落とした My house, that I bought … My house, which I bought … ★ コンマで挟む関係詞に that を使った so a nice day such a nice day so と such の取り違え Never I have seen it. Never have I seen it. ★ 頭に出したのに、語順を変えていない If I am you, I would go. If I were you, I would go. 事実でないことを言うのに現在形を使った Turn off it. Turn it off. ★ 代名詞を句動詞のうしろに置いた most of people most people of が要るときと要らないとき ★ 正しい形は、型編の本文からそのまま引いています。 ★ この課に書き写したものではありません。 名著の門 — 内容問答の答え 問い 答え 目をさましたアンは、はじめ何が分からなかったか。 自分がどこにいるのか が、しばらく思い出せなかった。 思い出したとき、うれしさのあとに何が来たか。 恐ろしい記憶 。ここはグリーン・ゲイブルズで、 自分は男の子ではないから望まれていない 、ということ。 窓の外で白くふわふわ揺れていたものは、何だったか。 満開の桜の木 。 ★窓はどうだったか。そして、語り手はそこに何を書き足しているか。 固くきしんで上がった ——★ 長いこと開けられていなかったかのように 。★ そして語り手が「じっさいそのとおりだった」と付け足している。 ★「ここにいられないかもしれない」と思ったあと、アンはどうしたか。 ★ いられることにして、想像することにした。 ここには想像する余地がある 、と思った。 ★ 四問目の「語り手が付け足している」ところ を見てください。★ 窓が固かったのは、長いこと開けられていなかったかのようだ——と書いたすぐあとに、「じっさいそのとおりだった」と語り手が断っています。 ★ 登場人物は、それを知りません。 ★ 語り手だけが知っています。 ★ 8.101 読編 で「部屋を見れば住む人が分かる」と置いたのと、同じ働き です。★ この一言で、長いこと誰も使っていなかった部屋だと分かります。 要約について ★ 百語の要約で多い失敗は、景色を書き写すこと です。★ 桜・りんご・ライラック・白樺——全部書こうとすると、百語では足りません。 ★ 9.2 論編 で置いたとおり、要約は「何が起きたか」 です。★ この章で起きたのは、「アンが目をさまし、外を見て、ここにいたいと思った」こと だけです。 ★ もう一つ多いのは、前の章の説明から始めること です。★ 要約は、読んだ段のことだけを書きます。 ★ 百語に収まらないときは、形容詞から削ってください。 ★ この章は、形容詞でできています。 ★ 削ると、骨だけが残ります。 参考文献 この課に引用はありません。例はすべて Epoché の作例です。