0.5 字 ③ — 三つの山と、舌の奥を引く 4 字 — Epoché
この 課 か でできるようになること 三つ みっつ の 山 やま の 骨 ほね を 持つ もつ 2 字 じ を、 点 てん の 有無 うむ で 読み分け よみわけ られる。 舌 した の 奥 おく を 喉 のど のほうへ 引い ひい て 出す だす 4 字 じ を、 対 たい になった 相手 あいて の 字 じ と 結びつけ むすびつけ て 覚え おぼえ られる。 この 4 字 じ が 周り まわり の 母音 ぼいん の 響き ひびき まで 変える かえる ことを 知っ しっ ている。 前提 ぜんてい : 0.4( 釣り針 つりばり の 3 字 じ と、 繋がら つながら ない 4 字 じ ) 対 たい になっている 4 字 じ この 課 か の 6 字 じ も 二 ふた つの 組 くみ でできています。 前半 ぜんはん のスィーンとシーンは、 三つ みっつ の 小さな ちいさな 山 やま を 書い かい て 最後 さいご に 下 した の 皿 さら へ 抜ける ぬける 骨 ほね を 共有 きょうゆう し、 点 てん の 有無 うむ だけ で 分かれ わかれ ます。 点 てん が 無けれ なけれ ば サ行 さぎょう 、 上 うえ に 3 つあればシャ 行 ぎょう 。ここまでは 字 じ 編 へん 3 課 か ・ 字 じ 編 へん 4 課 か と 同じ おなじ 考え かんがえ 方 かた です。 後半 こうはん の 4 字 じ が、アラビア 語 ご をアラビア 語 ご らしくしている 音 おと です。サード・ダード・ターゥ・ザーゥ。この 4 字 じ は 舌 した の 奥 おく を 喉 のど のほうへ 引い ひい たまま 出す だす 子音 しいん で、 日本語 にほんご にも 英語 えいご にも 対応 たいおう する 音 おと がありません。 文法 ぶんぽう 書 しょ では「 強勢音 きょうせいおん 」と 呼ば よば れます。 覚え おぼえ かたの 近道 ちかみち があります。この 4 字 じ は、すでに 習っ ならっ た 4 字 じ と ひとつずつ 対 たい になっているのです。サードはスィーンの 相手 あいて 、ダードはダールの 相手 あいて 、ターゥはターゥ(0.3 課 か の 小さな ちいさな 歯 は のほう)の 相手 あいて 、ザーゥはザールの 相手 あいて 。 相手 あいて の 音 おと を、 舌 した の 奥 おく を 引い ひい て 出せ だせ ば、この 4 字 じ の 音 おと になります。 字 じ の 形 かたち も 素直 すなお です。サードとダードは 丸 まる に 皿 さら を 付け つけ た 形 かたち で 点 てん の 有無 うむ だけが 違い ちがい 、ターゥとザーゥは 横長 よこなが の 丸 まる に 縦棒 たてぼう を 立て たて た 形 かたち で、やはり 点 てん の 有無 うむ だけが 違い ちがい ます。 形 かたち で 2 組 くみ 、 音 おと で 4 対 たい ——この 二 に 重 じゅう の 対応 たいおう を 掴め つかめ ば、6 字 じ は 一 いち 度 ど に 入り はいり ます。 アラビア 語 ご は 自分 じぶん の 言語 げんご をダードの 名 な で 呼ぶ よぶ ことがあります。 لُغَة الضَّاد 、「ダードの 言語 げんご 」。ほかの 言語 げんご にこの 音 おと が 無い ない ことを、 話し手 はなして たち 自身 じしん が 誇り ほこり にしてきた 名残 なごり です。 この 課 か の 字 じ 名前 なまえ 形 かたち 日本語 にほんご で 近い ちかい 音 おと سِين س سـ ـسـ ـس サ行 さぎょう の 子音 しいん شِين ش شـ ـشـ ـش シャ 行 ぎょう の 子音 しいん صَاد ص صـ ـصـ ـص 舌 した の 奥 おく を 喉 のど のほうへ 引い ひい て 出す だす s( 日本語 にほんご に 無い ない ) ضَاد ض ضـ ـضـ ـض 舌 した の 奥 おく を 喉 のど のほうへ 引い ひい て 出す だす d( 日本語 にほんご に 無い ない ) طَاء ط طـ ـطـ ـط 舌 した の 奥 おく を 喉 のど のほうへ 引い ひい て 出す だす t( 日本語 にほんご に 無い ない ) ظَاء ظ ظـ ـظـ ـظ 舌 した の 奥 おく を 喉 のど のほうへ 引い ひい て 出す だす 、 濁っ にごっ た 歯 は の 音 おと ( 日本語 にほんご に 無い ない ) 「 形 かたち 」の 欄 らん は 右 みぎ から 順 じゅん に、 独立形 どくりつけい ・ 語頭形 ごとうけい ・ 語中形 ごちゅうけい ・ 語末形 ごまつけい です。 強勢音 きょうせいおん の 4 字 じ は、その 字 じ 自身 じしん の 音 おと が 変わる かわる だけではありません。 周り まわり の 母音 ぼいん の 響き ひびき まで 変え かえ ます 。アの 音 おと が「オ」に 近く ちかく 、イの 音 おと が「エ」に 近く ちかく 聞こえる きこえる ようになるのです。だから 学習 がくしゅう 者 しゃ には、 字 じ が 違う ちがう というより 語 ご 全体 ぜんたい の 色 いろ が 違う ちがう ように 聞こえ きこえ ます。この 響き ひびき の 変化 へんか は 音 おん 編 へん の 1.3 課 か で 扱い あつかい ます。 この 響き ひびき の 変化 へんか は、 聞き分け ききわけ の 手がかり てがかり にもなります。 強勢音 きょうせいおん そのものを 聞き取る ききとる のが 難しく むずかしく ても、 隣 となり の 母音 ぼいん が 沈ん しずん で 聞こえ きこえ たら、そこに 強勢音 きょうせいおん があると 見当 けんとう が 付き つき ます。 書き かき 方 かた 三つ みっつ の 山 やま の 2 字 じ は、 山 やま を 3 つ 書い かい てから 最後 さいご に 大きく おおきく 下 した の 皿 さら を 回し まわし ます。 山 やま は 同じ おなじ 高 たか さに 揃え そろえ ます 。 語頭形 ごとうけい と 語中形 ごちゅうけい では 皿 さら が 省か はぶか れ、 山 やま だけが 並ん ならん で 次 つぎ の 字 じ へ 渡り わたり ます。 サードとダードは、まず 小さな ちいさな 丸 まる を 書き かき 、そのまま 右 みぎ へ 皿 さら を 伸ばし のばし ます。ターゥとザーゥは 横長 よこなが の 丸 まる を 書い かい てから、 上 うえ から 縦棒 たてぼう を 下ろし おろし ます。この 縦棒 たてぼう は あとから 足す たす 数 かず 少ない すくない 例外 れいがい で、 点 てん と 同じく おなじく 骨 ほね を 書き かき 終え おえ てから 加え くわえ ます。 名前 なまえ 骨 ほね の 形 かたち と 点 てん 書き順 かきじゅん سِين 三つ みっつ の 山 やま 。 点 てん はなし 小さな ちいさな 山 やま を 3 つ 書き かき 、 最後 さいご に 下 した の 皿 さら へ شِين 三つ みっつ の 山 やま 。 点 てん は 上 うえ に 3 つ スィーンと 同じ おなじ 骨 ほね 。 上 うえ に 点 てん を 3 つ صَاد 丸 まる に 皿 さら 。 点 てん はなし 丸 まる を 書き かき 、 右 みぎ へ 皿 さら を 伸ばす のばす ضَاد 丸 まる に 皿 さら 。 点 てん は 上 うえ に 1 つ サードと 同じ おなじ 骨 ほね 。 上 うえ に 点 てん を 1 つ طَاء 丸 まる に 縦棒 たてぼう 。 点 てん はなし 横長 よこなが の 丸 まる を 書き かき 、 上 うえ から 縦棒 たてぼう を 下ろす おろす ظَاء 丸 まる に 縦棒 たてぼう 。 点 てん は 上 うえ に 1 つ ターゥと 同じ おなじ 骨 ほね 。 上 うえ に 点 てん を 1 つ スィーンとシーンの 山 やま を 3 つきちんと 書く かく のは、 慣れ なれ ないうちは 面倒 めんどう です。 急い いそい で 書く かく と 2 つや 4 つになりがちで、そうすると 別 べつ の 字 じ の 並び ならび に 見え みえ ます。 手書き てがき に 慣れ なれ た 人 ひと はこの 3 つの 山 やま を 横 よこ 一 いち 本 ぽん の 線 せん に 崩し くずし ますが、それは 3 つ 書ける かける ようになってからの 省略 しょうりゃく です。 語 ご で 読む よむ この 課 か までの 字 じ だけで 書ける かける 語 ご です。 強勢音 きょうせいおん を 含む ふくむ 語 ご には、 母音 ぼいん の 響き ひびき が 変わる かわる 場所 ばしょ を 添え そえ ました。 語 ご 意味 いみ 注 ちゅう دَرْس ar ダルス 授業 じゅぎょう درس كل يوم لمدة ساعة ونصف. [1] 彼 かれ は 毎日 まいにち 1 時間 じかん 半 はん 勉強 べんきょう した。 سَرِير ar サリール ベッド كان الطفل نائما على السرير. [2] その 子供 こども はベッドで 眠っ ねむっ ていた。 تَدْرِيس ar タドリース 教える おしえる こと شَجَر ar シャジャル 木々 きぎ لا أرى حتى شجرة واحدة. [3] 木 き は 一 いち 本 ぽん も 見え みえ なかった。 سقطت الشجرة. [4] 木 き が 倒れ たおれ た。 نَشِيط ar ナシート 活発 かっぱつ な لسببٍ ما، أشعر أني نشيط أكثر في الليل. [5] 私 わたくし はなぜか 夜 よる の 方 ほう が 元気 げんき だ。 صَيْف ar サイフ 夏 なつ ذهب صديقي إلى أمريكا هذا الصيف. [6] 私 わたくし の 友人 ゆうじん がこの 夏 なつ アメリカへ 行っ いっ た。 أبي لا يحب حر الصيف. [7] 父 ちち は、 夏 なつ の 暑 あつ さが 嫌い きらい です。 بَصَر ar バサル 視力 しりょく ضَرَبَ ar ダラバ 彼 かれ は 打っ うっ た طَبِيب ar タビーブ 医者 いしゃ قررَتْ أن تصبح طبيبة. [8] 彼女 かのじょ は 医者 いしゃ になろうと 決心 けっしん した。 عزم على أن يصبح طبيباً. [9] 彼 かれ は 医者 いしゃ になる 決心 けっしん をした。 نَظَر ar ナザル 見る みる こと、 視線 しせん وقع في حبها من النظرة الأولى. [10] 彼 かれ は 一目 ひとめ で 彼女 かのじょ を 好き すき になってしまった。 من فضلك ألقٍ نظرةً على الأوراق. [11] その 書類 しょるい をざっと 見 み て 下さい ください 。 サイフのアは、カタカナで「サイフ」と 書い かい てありますが、 実際 じっさい には「ソイフ」に 近く ちかく 響き ひびき ます。サードのせいで 母音 ぼいん が 沈む しずむ からです。バサル・ダラバ・タビーブ・ナザルも 同じ おなじ で、カタカナの 表記 ひょうき は 目安 めやす にすぎません。 読み上げ よみあげ の 音声 おんせい を 聞い きい て、カタカナとの 差 さ を 耳 みみ で 確かめ たしかめ てください。 ダラバは 動詞 どうし です。アラビア 語 ご の 動詞 どうし は「 彼 かれ が〜した」という 形 かたち を 基本 きほん 形 けい として 辞書 じしょ に 載せ のせ ます。 日本語 にほんご の 辞書 じしょ が「 打つ うつ 」と 終止 しゅうし 形 けい で 載せる のせる のとは 約束 やくそく が 違う ちがう ので、 語根 ごこん 編 へん で 改めて あらためて 扱い あつかい ます。 日本語話者 にほんごわしゃ がつまずくところ 強勢音 きょうせいおん を「 濁っ にごっ た 音 おと 」だと 思う おもう 。 サードは サ行 さぎょう を 濁ら にごら せた 音 おと ではありません。 舌 した の 位置 いち がまったく 違う ちがう 別 べつ の 子音 しいん です。 濁点 だくてん の 感覚 かんかく で 近づこう ちかづこう とすると、いつまでも 身 み につきません。 喉 のど のほうへ 舌 した の 奥 おく を 引く ひく 、という 体 からだ の 動き うごき で 覚え おぼえ てください。 スィーンを「シ」と 読む よむ 。 日本語 にほんご の サ行 さぎょう は イ段 いだん だけ「シ」になります。この 癖 くせ が 出る でる と、スィーンとシーンの 区別 くべつ が 消え きえ ます。スィーンにイの 母音 ぼいん が 付い つい たら、 日本語 にほんご の「シ」ではなく、 口 くち を 横 よこ に 引い ひい た「スィ」で 読み よみ ます。 山 やま の 数 かず を 数え かぞえ ずに 書く かく 。 スィーンとシーンの 山 やま は 3 つです。 書き取り かきとり のときは、 書き かき 終え おえ てから 山 やま の 数 かず を 数える かぞえる 癖 くせ をつけてください。 読む よむ ときも 同じ おなじ で、 山 やま が 3 つ 続い つづい ていたらスィーンかシーンの 可能 かのう 性 せい を 疑い うたがい ます。 練習 れんしゅう 練習 れんしゅう 1 — 対 たい にする 次 つぎ の 強勢音 きょうせいおん は、すでに 習っ ならっ たどの 字 じ と 対 たい になっていますか。 名前 なまえ で 答え こたえ てください。 答え こたえ はこの 課 か の 最後 さいご にあ