3.6 派生形 II・III・IV — 語根に足して意味を変える — Epoché
この 課 か でできるようになること 第 だい II 形 がた ・ 第 だい III 形 がた ・ 第 だい IV 形 がた の 作り つくり 方 かた を 言える いえる 。 それぞれが 第 だい I 形 がた の 意味 いみ をどう 変える かえる かを 説明 せつめい できる。 派生形 はせいけい からは 動作 どうさ の 名前 なまえ も 型どおり かたどおり に 作れる つくれる ことを 知っ しっ ている。 前提 ぜんてい : 3.5( 名詞 めいし の 型 かた ② 動作 どうさ の 名前 なまえ と、 形容詞 けいようし の 型 かた ) 同じ おなじ 語根 ごこん から、 意味 いみ を 組織 そしき 的 てき に 広げる ひろげる 1.1 課 か で、 学ぶ まなぶ という 動詞 どうし の 真ん中 まんなか を 重ねる かさねる と 教える おしえる になる、と 触れ ふれ ました。あれが 派生形 はせいけい です。 語根 ごこん はそのままで、 形 かたち に 手 て を 加え くわえ て 意味 いみ を 変える かえる 仕組み しくみ で、アラビア 語 ご の 語彙 ごい はここから 広がっ ひろがっ ています。 派生形 はせいけい には 第 だい II 形 がた から 第 だい X 形 がた まであります。 番号 ばんごう はアラビア 語 ご の 文法 ぶんぽう 家 か がつけたものではなく、ヨーロッパの 学者 がくしゃ が 整理 せいり のために 振っ ふっ たものですが、いまでは 辞書 じしょ も 教科 きょうか 書 しょ もこの 番号 ばんごう を 使い つかい ます。この 課 か で II・III・IV、 次 つぎ の 課 か で V・VI・VII・VIII・X を 扱い あつかい ます。 第 だい I 形 がた と 違っ ちがっ て、 派生形 はせいけい は 作り つくり 方 かた が 完全 かんぜん に 決まっ きまっ ています 。 過去 かこ 形 かたち も、 現在 げんざい 形 かたち も、 動作 どうさ の 名前 なまえ も、する 人 ひと の 形 かたち も、 型どおり かたどおり です。 第 だい I 形 がた で「 動作 どうさ の 名前 なまえ は 語 ご ごとに 違う ちがう 」と 苦労 くろう したのが 嘘 うそ のように、ここからは 規則 きそく 的 てき です。 意味 いみ の 変わり かわり 方 かた にも 傾向 けいこう があります。 第 だい II 形 がた は 動作 どうさ を 強める つよめる か、 他人 たにん にさせる。 第 だい III 形 がた は 誰 だれ かを 相手 あいて にする。 第 だい IV 形 がた は 他人 たにん にさせる。 傾向 けいこう であって 規則 きそく ではありません が、 初めて はじめて 見る みる 語 ご の 意味 いみ を 絞る しぼる には 十分 じゅうぶん 役 やく に 立ち たち ます。 実際 じっさい に 読む よむ ときは、 形 かたち を 見 み て 番号 ばんごう を 当て あて 、 番号 ばんごう から 意味 いみ の 方向 ほうこう を 推す おす という 手順 てじゅん になります。だから 形 かたち の 見分け みわけ 方 かた をまず 覚え おぼえ ます。 型 かた の 表 ひょう 3 つの 派生形 はせいけい です。 過去 かこ ・ 現在 げんざい ・ 動作 どうさ の 名前 なまえ ・する 人 ひと を 並べ ならべ ました。ファーゥ・アイン・ラームの 記号 きごう で 見る みる と、 足さ たさ れたものがはっきりします。 形 かたち と 作り つくり 方 かた 過去 かこ と 現在 げんざい 動作 どうさ の 名前 なまえ とする 人 ひと 第 だい II 形 がた 。 真ん中 まんなか の 子音 しいん を 重ねる かさねる 過去 かこ فَعَّلَ 、 現在 げんざい يُفَعِّلُ 動作 どうさ の 名前 なまえ تَفْعِيل 、する 人 ひと مُفَعِّل 第 だい III 形 がた 。1 番 ばん 目 め の 子音 しいん のあとに 長い ながい アー 過去 かこ فَاعَلَ 、 現在 げんざい يُفَاعِلُ 動作 どうさ の 名前 なまえ مُفَاعَلَة 、する 人 ひと مُفَاعِل 第 だい IV 形 がた 。 頭 あたま にハムザつきアリフ 過去 かこ أَفْعَلَ 、 現在 げんざい يُفْعِلُ 動作 どうさ の 名前 なまえ إِفْعَال 、する 人 ひと مُفْعِل 3 つとも、 現在 げんざい 形 かたち と「する 人 ひと 」の 形 かたち が 語頭 ごとう のミームかヤーゥにウの 母音 ぼいん を 持つ もつ のが 共通 きょうつう しています。 第 だい I 形 がた の 現在 げんざい 形 かたち が 語頭 ごとう にアの 母音 ぼいん を 持つ もつ のと 違う ちがう ので、これが 派生形 はせいけい かどうかの 手がかり てがかり になります。 第 だい IV 形 がた は、 現在 げんざい 形 かたち になると 頭 あたま のハムザが 消え きえ ます 。 過去 かこ 形 かたち にはあるのに 現在 げんざい 形 かたち には 無い ない ので、 同じ おなじ 動詞 どうし だと 気づき きづき にくい 形 かたち です。 辞書 じしょ では 過去 かこ 形 けい で 引く ひく ので、この 対応 たいおう を 覚え おぼえ ておく 必要 ひつよう があります。 読み よみ 方 かた 無母音 むぼいん で 書か かか れた 動詞 どうし から 派生形 はせいけい を 見分ける みわける 手順 てじゅん です。 まず 字数 じすう を 数え かぞえ ます 。 第 だい I 形 がた の 過去 かこ は 3 字 じ です。4 字 じ なら 第 だい III 形 がた か 第 だい IV 形 がた 、3 字 じ でシャッダがあれば 第 だい II 形 がた です。ただし 無母音 むぼいん ではシャッダも 書か かか れないので、 第 だい I 形 がた と 第 だい II 形 がた は 字 じ だけでは 区別 くべつ できません 。 この 区別 くべつ は 文脈 ぶんみゃく でつけます。 学ぶ まなぶ という 語根 ごこん の 3 字 じ を 見 み たとき、それが 学ん まなん だなのか 教え おしえ たなのかは、 主語 しゅご と 目的 もくてき 語 ご を 見 み て 決め きめ ます 。 目的 もくてき 語 ご が 二 ふた つあれば 教え おしえ たのほうです。 第 だい III 形 がた は 1 番 ばん 目 め の 子音 しいん のあとにアリフがあるので、4 字 じ になります。ただし 3.4 課 か で 扱っ あつかっ た「する 人 ひと 」の 型 かた も 同じ おなじ 位置 いち にアリフを 持つ もつ ので、 動詞 どうし か 名詞 めいし かを 先 さき に 判断 はんだん する 必要 ひつよう があります。 文 ぶん の 中 なか での 位置 いち で 決まり きまり ます。 第 だい IV 形 がた は 語頭 ごとう にアリフがあるので、これも 4 字 じ です。 第 だい III 形 がた との 違い ちがい はアリフの 位置 いち で、 語頭 ごとう なら 第 だい IV 形 がた 、2 字 じ 目 め なら 第 だい III 形 がた です。 語根 ごこん 第 だい I 形 がた 第 だい II 形 がた と 第 だい III 形 がた ع‑ل‑م عَلِمَ 第 だい II 形 がた عَلَّمَ ( 知る しる 、から、 教える おしえる 、へ) د‑ر‑س دَرَسَ 第 だい II 形 がた دَرَّسَ ( 学ぶ まなぶ 、から、 教える おしえる 、へ) ك‑ت‑ب كَتَبَ 第 だい II 形 がた كَتَّبَ ( 書く かく 、から、 書か かか せる、へ)、 第 だい III 形 がた كَاتَبَ ( 書く かく 、から、 文通 ぶんつう する、へ) ع‑م‑ل عَمِلَ 第 だい III 形 がた عَامَلَ ( 働く はたらく 、から、 人 ひと を 扱う あつかう 、へ) س‑ف‑ر 第 だい III 形 がた سَافَرَ ( 旅立つ たびだつ 。 第 だい I 形 がた は 使わ つかわ ない) 第 だい III 形 がた が「 誰 だれ かを 相手 あいて にする」を 表す あらわす のがよく 分かり わかり ます。 書く かく が 文通 ぶんつう するに、 働く はたらく が 人 ひと を 扱う あつかう に 変わっ かわっ ています。 相手 あいて が 要る いる 動作 どうさ になる、と 考える かんがえる と 当たり あたり ます。 旅立つ たびだつ という 動詞 どうし は、 第 だい III 形 がた しか 使い つかい ません。このように、 ある 形 かたち だけが 使わ つかわ れる 語根 ごこん もあります。 辞書 じしょ を 引い ひい て 確かめる たしかめる 習慣 しゅうかん が、ここでも 要り いり ます。 頻出 ひんしゅつ 語 ご で 通す とおす この 3 つの 派生形 はせいけい で 作ら つくら れた、 日常 にちじょう でよく 使う つかう 動詞 どうし と 名詞 めいし です。 語 ご 意味 いみ 注 ちゅう عَلَّمَ ar アッラマ 彼 かれ は 教え おしえ た 形 かたち と 語根 ごこん の 意味 いみ II。 語根 ごこん は 知る しる علم نفسه الفرنسية. [1] 彼 かれ は 独学 どくがく でフランス 語 ご を 学ん まなん だ。 مُعَلِّم ar ムアッリム 教師 きょうし 形 かたち と 語根 ごこん の 意味 いみ II のする 人 ひと 。 語根 ごこん は 知る しる سيسافر معلمنا إلى أمريكا الشهر المقبل. [2] 私 わたくし 達 たち の 先生 せんせい は 来月 らいげつ アメリカに 行き いき ます。 سيصبح ابني معلماً. [3] 私 わたくし の 息子 むすこ は 先生 せんせい になるつもりなの。 تَعْلِيم ar タアリーム 教育 きょういく 形 かたち と 語根 ごこん の 意味 いみ II の 動作 どうさ の 名前 なまえ 。 語根 ごこん は 知る しる مستوى التعليم في العالم مخيب للآمال. [4] 世界 せかい の 教育 きょういく 水準 すいじゅん には 失望 しつぼう させられる。 أستطيع تعليم اللغة الإنجليزية. [5] 私 わたくし は 英語 えいご を 教える おしえる 事 こと ができます。 سَافَرَ ar サーファラ 彼 かれ は 旅立っ たびだっ た 形 かたち と 語根 ごこん の 意味 いみ III。 語根 ごこん は 旅 たび سافر أبي إلى الصين. [6] 父 ちち は 中国 ちゅうごく へ 旅立っ たびだっ た。 مُسَافِر ar ムサーフィル 旅行 りょこう 者 しゃ 形 かたち と 語根 ごこん の 意味 いみ III のする 人 ひと 。 語根 ごこん は 旅 たび سَاعَدَ ar サーアダ 彼 かれ は 手伝っ てつだっ た 形 かたち と 語根 ごこん の 意味 いみ III。 語根 ごこん は 助ける たすける ساعدته بالأمس. [7] 昨日 きのう 彼 かれ を 手伝い てつだい ました。 أَرْسَلَ ar アルサラ 彼 かれ は 送っ おくっ た 形 かたち と 語根 ごこん の 意味 いみ IV。 語根 ごこん は 送る おくる أَعْطَى ar アアター 彼 かれ は 与え あたえ た 形 かたち と 語根 ごこん の 意味 いみ IV。 語根 ごこん は 与える あたえる إِسْلَام ar イスラーム イスラーム 形 かたち と 語根 ごこん の 意味 いみ IV の 動作 どうさ の 名前 なまえ 。 語根 ごこん は 身 み を 委ねる ゆだねる イスラームという 語 ご が、 第 だい IV 形 がた の 動作 どうさ の 名前 なまえ だというのは 知っ しっ ておく 値打ち ねうち があります。 語根 ごこん は 安全 あんぜん である・ 無事 ぶじ である という 意味 いみ を 持ち もち 、 第 だい IV 形 がた にすると「 身 み を 委ねる ゆだねる 」になります。その 動作 どうさ の 名前 なまえ がイスラームです。 同じ おなじ 語根 ごこん から、 挨拶 あいさつ の 語 ご も、ムスリムという 語 ご も 作ら つくら れます。 教師 きょうし を 意味 いみ する 語 ご が 3.1 課 か でも 出 で てきましたが、あれは 学ぶ まなぶ ことの 語根 ごこん から、こちらは 知る しる ことの 語根 ごこん から 作っ つくっ た 第 だい II 形 がた の「する 人 ひと 」です。 どちらも 同じ おなじ 型 がた で、 語根 ごこん だけが 違い ちがい ます。 日本語話者 にほんごわしゃ がつまずくところ 第 だい I 形 がた と 第 だい II 形 がた を 字 じ で 見分けよう みわけよう とする。 無母音 むぼいん ではシャッダが 書か かか れないので、 字 じ だけでは 区別 くべつ できません。 文 ぶん の 意味 いみ で 決め きめ ます。 目的 もくてき 語 ご が 二 ふた つあれば 第 だい II 形 がた の 可能 かのう 性 せい が 高く たかく なります。 第 だい IV 形 がた の 現在 げんざい 形 かたち を 別 べつ の 動詞 どうし だと 思う おもう 。 過去 かこ 形 かたち にある 頭 あたま の