話し合いは何を正当化できるか――ハーバーマス — Epoché
解説 動かすことと、理解し合うこと ハーバーマスは、自分の目的のために相手を動かす行為と、理由を認め合う理解や合意を目指すコミュニケーション的行為を区別する。 言葉を使えば全て後者になるわけではない。話の意味を分かったことと、どう行うべきかへの同意も別である。行為の区別には異論もある。 出典1 争われた主張を、理由で検討する 了解が問題になったとき、なぜ認めてよいかを理由で検討するのが討議である。誠実に述べ、求められた理由を示し、強制や抑圧、不平等に妨げられない条件が問われる。 今集まった人が賛成しただけでは正当化できない。声を挙げられない人の排除や、力の偏りにも注意が要る。 出典1 影響を受ける人の立場から 規範とは、どう行うべきかという共通の基準である。その正当化では、一般に守った場合の帰結を、影響を受ける全ての人の利害や価値観に照らし、自由に共同で受け入れられるかを問う。 理想の論理的な基礎づけの成功には批判がある。具体の他者やケアを抽象化する危険、近代化観のヨーロッパ中心性も争点となる。 出典1 区別 確認すること 理解する 意味が分かったか 討議する 主張を認める理由があるか 規範を正当化する 全当事者への帰結を受け入れられるか 理解・理由の検討・規範の正当化は同じではない。現実の多数派が真理を決める表ではない。 参考文献 [1] Finlayson, James Gordon; Rees, Dafydd Huw「Jürgen Habermas」。 出典