見取り:論理学・自然・精神の体系/美と宗教/左派・右派という受容の分岐 — Epoché
解説 論理・自然・精神という体系 ヘーゲルの体系は論理学・自然哲学・精神哲学を含む。精神は個人の心だけでなく、社会の関わりや文化の働きも扱う。自然哲学も当時の科学と関わっていた。 この並びは宇宙発生の時間表ではない。経験科学に代わり、全ての個別現象を論理だけから導くものともされず、自然哲学の評価には争点がある。 出典1 芸術と宗教、表現の形式 芸術は感覚的な表現を通じ、共同体が世界や自分を捉える働きを持つ。ヘーゲルは哲学と宗教に同じ内容を認めつつ、像や物語で捉える表象と、意味や関係を考えとして捉える概念を区別した。 芸術の死は、以後作品が作られなくなる予言ではない。本人の文化史的な序列を現代の評価として追認しない。 出典1 死後の読みも、一つではない 死後の受容は左派・中道・右派へ分かれ、とくに宗教との関係が争点になった。右派はキリスト教正統との適合を、左派は人間の歴史的解放への読みを強めた。 後継者の解釈と本人の説を分ける。全員を単純に二分したり、現代の政党へ直結させたりしない。 出典1 論点の見取り 領域 主に扱うこと 論理学 概念や思考の関係 自然哲学 自然を捉える体系的な考察 精神哲学 心と社会、文化の働き 経験科学を不要とする表や、何でも正反合に当てはめる公式ではない。 参考文献 [1] Redding, Paul「Georg Wilhelm Friedrich Hegel」。 出典