同一性から差異へ――ドゥルーズ — Epoché
解説 同じものを比べる前に、違いの関係を見る 普通は、まず二つの対象があり、その違いを比べる。ドゥルーズは、その逆に、違いの関係から個々のものが成立することを考える。例えば、電位の差は雷が生じる条件となる。 同一性が一切なくなるという意味でも、個性の礼賛だけでもない。雷は研究者が示す説明の手がかり。 出典1 反復は、原型の複製だけか 反復も、同じ原型のコピーとしてだけ捉えない。個々の出来事が生じるたびに、違いがどのように現れるかを考える。 何度行っても結果が必ず変わるという経験法則ではない。本人の哲学的な枠組みである。 出典1 個々のものが、生じる過程を考える 個体化とは、具体的なものが成立すること。温度差などから運動が生じる例を手がかりに、差の関係が過程を組織し、個々の状態が生じると考える。 科学の例だけで形而上学全体が実証されたとはしない。潜在的な関係を、まだ実現していない物のコピーにもしない。 出典1 差異へ注目する順序の違い 見る点 注目すること 既にある対象の比較 同じと認めたものの違い ものが生じる過程 個々の状態を生む差の関係 哲学的な焦点の比較。比較が全て無意味だという表ではない。 参考文献 [1] Daniel Smith; John Protevi; Daniela Voss「Gilles Deleuze」。 出典