観察・定義・推論の役割 — Epoché
解説 見たこと・語の意味・そこから言えること 観察は経験に現れる内容を確かめること、定義は使う語の意味を明らかにすること、推論は根拠から別の内容へ進むこと。この三つを分けて、自然の探究と知識の土台の吟味を比べる。 これは教材上の整理で、二人が同じ三手順を唱えた史実ではない。ベーコンも推論を使い、デカルトも経験に疑問を向ける。経験と理性の排他的な二分にしない。 出典1 ・ 出典2 比べて除外し、実験へ戻る ベーコンは、感覚の誤りを実験や器具で補い、思い込みや言葉などの誤りの源も吟味した。熱の例では太陽光と月光を比べ、光だけでは熱を説明できないとして候補を除く。ある例・ない例・程度の違いから原理へ進み、実験へ戻る。 協力も重視した探究で、件数を増やすだけの帰納や万能手順ではない。本人の例を現代の月光の精密測定として読まない。 出典2 疑える範囲と、残る出発点 デカルトは確かな知識の土台を探し、疑う理由がある意見への同意を控える。夢や強力な欺く者の仮定で確かさを吟味する。それでも、疑い考えているその私の存在は否定できないと捉える。 疑えるから偽だと証明されたわけではない。コギトというこの出発点だけで外界や身体まで確定せず、直観か推論かにも議論がある。実生活を確実になるまで止める指示ではない。 出典1 二つの探究で、問いの役割を分ける 区別 見ること 観察 何が経験に現れるか 定義 使う語は何を意味するか 推論 その根拠から何が言えるか 自然の原理を探ることと、知識の確かな土台を探ることでは、目的と検討範囲が違う。どちらかだけが万能という比較ではない。 参考文献 [1] Newman, Lex「Descartes’ Epistemology」。 出典 [2] Peltonen, Markku「Francis Bacon」。 出典