6.40 論文を口頭で説明する — 書いたものを、読み上げない — Epoché
この課で言えるようになること ★ 書いた一文を三つに割る ことができる。 ★ 数を概数で言う ことができる。 ★ 聞き手に合わせて、どこを厚くするか 決められる。 ★ 終わりの印 を言える。 前提 : 6.39 まで。作は 10.16 まで。商は 11.6 まで。聞は 5.34 まで。 場面と話し手 ★ 研究会で、自分の調べを五分で説明します。 ★ 手元には、書いた抄録があります。 ★ いちばんやってはいけないのが、 それを読み上げること です。 ★書いた一文を、三つに割る ★ 書き言葉の一文は、長い です。★ 3.46 型編 で「名詞句に畳む」と置きました ——★ 畳むほど、一文が長くなります。 どちらか 一文の長さ なぜ ★ 書いた文 ★ 二十語を超える ★ 読み返せる ★ 話す文 ★ 十語ほど ★ 戻れない( 5.32 聞編 ) ★ だから、 書いた一文を三つに割ります 。 ★ 割り方は決まっています ——★ 主語と動詞を残し、 飾りを次の文に出す 。 ★ 3.46 型編 の逆 をやる、ということです。★ 畳んだものを、開きます。 ★数は、概数にする ★ 11.9 商編 で「声では概数のほうがよい」と置きます。 ★ 正確な数は、 資料に書いてあります 。 書いた抄録では 話すときは ★ 平均 3.4 冊 ★ およそ三冊 ★ 30 人中 18 人 ★ 半分より少し多く ★ ただし、 いちばん大事な数だけは正確に言い、二通りで言います ( 11.9 商編 )。 ★聞き手が誰かで、どこを厚くするか変える 聞き手 厚くするところ ★ 同じ分野の人 ★ 方法 ★ 隣の分野の人 ★ 問い ★ 分野の外の人 ★ なぜ気にするか ★ 順は変えません ( 5.32 聞編 )。★ 変えるのは、 どこに時間をかけるか だけ です。 ★ 同じ分野の人に「なぜ気にするか」を長く話すと、 知っていることを聞かされます ——★ 10.17 作編 で「削るなら、まず I」と置いたのと同じ理屈 です。 ★日本語との違い ★ 日本語の発表では、 終わりに「以上です」 と言う習わしがあります。 ★ 英語にも、あります ——★ ただし、 言わない人も多い です。 ★ それでも、言ってください。 ★ 11.8 商編 で置いたとおり、 印が無いと聞く人は拍手していいか分かりません 。 対話 A 話者 英文 日本語訳 学習者 I will talk about three things today. [1] 今日は三つのことをお話しします。 学習者 We wanted to know how much students read. [2] 学生がどれくらい読むかを知りたいと思いました。 学習者 We asked thirty students the same question. [3] 三十人の学生に、同じ質問をしました。 相手 I have a question. [4] 質問があります。 ★ 三文で、はじめ・問い・方法 です。★ どれも十語以下 ——★ 書いた抄録なら、 これは一文か二文 になります。 対話 B 話者 英文 日本語訳 学習者 They read about three books a week. [5] 週におよそ三冊読んでいました。 相手 May I ask you something? [6] あなたに質問してもいい? 学習者 We cannot say why the number is so low. [7] なぜその数がこれほど低いのかは、言えません。 学習者 That is all from me. Are there questions? [8] 私からは以上です。質問はありますか。 ★ 結果は概数、限界は言い切る です。★ 「なぜ低いのかは言えません」 ——★ 9.19 論編 の 限界の書き方 を、そのまま口で言っています。 言い換えと丁寧さ 書いた言い方 話すときの言い方 何が変わるか ★ 本研究の目的は〜を明らかにすることである ★ 〜を知りたいと思いました ★ 主語が人に戻る ★ 調査対象は三十名であった ★ 三十人に聞きました ★ 動詞が戻る ★ 今後の課題である ★ これは言えません ★ 何が言えないかを言う ★ 12.15 知編 で「書き手が消えるまで」を見ました。 ★ 話すときは、 書き手が戻ってきます ——★ 目の前に立っているから です。 言い回し 英文 日本語訳 どんなときに There are three options. [9] 三つの選択肢があります。 ★ いくつあるかを先に言う ( 11.8 商編 ) The results were as follows. [10] 結果は次の通りだった。 ★ 結果に入る合図 Roughly speaking, there were about 30 people in the bus. [11] 大雑把に言えば、バスには30名ほどの人達がいました。 ★ おおまかに言えば ——概数の断り I cannot say. [12] 何とも言えない。 ★ 言えないと言う ( 9.19 論編 ) That's all I want to say. [13] 私が言いたいのはそれだけです。 ★ 終わりの印 この課で使う型 — 型編の復習 型の名 この課での出方 戻る課 ★ 学術の時制 We asked ・ They read 3.41 型編 ★ 言い切れる範囲を示す We cannot say 3.36 型編 間接疑問 how much students read 3.20 型編 練習 対話 A と B を 音読 する。3 周する。3 周目は音声に重ねて シャドーイング する。 ★ 自分の抄録から一文選び、三つに割る。 ★ 割ったあと、声に出して長さを確かめる。 ★ 十語を超えたら、もう一度割る。 ★ 数を概数に直す。 ★ ただし、いちばん大事な数だけは二通りで言えるようにしておく。 ★ 三通りの聞き手を思い浮かべ、どこを厚くするか決める。 ★ 順は変えないこと。 この課のまとめ ★ 書いたものを読み上げない。 書いた一文は二十語を超えるが、話す文は十語ほど。 ★ 割り方は決まっている ——主語と動詞を残し、飾りを次の文に出す。★ 3.46 型編 の逆をやる。 ★ 数は概数にする。 正確な数は資料に書いてある( 11.9 商編 )。 ★ いちばん大事な数だけは、正確に、二通りで言う。 ★ 聞き手が誰かで、どこを厚くするか変える ——同じ分野なら方法、隣なら問い、外ならなぜ気にするか。 ★ 順は変えない。変えるのは時間の配り方だけ ( 5.32 聞編 )。 ★ 話すときは、書き手が戻ってくる。 目の前に立っているから( 12.15 知編 )。 ★ 「以上です」を必ず言う。 印が無いと、聞く人は拍手していいか分からない。 次の課へ 次の課は 6.41 、 図表を説明する です。★ 10.19 作編 で書いた説明文を、この課では 指しながら話します 。 ★ 指せる、という大きな利点があります( 11.9 商編 )。 答え 「練習」の四つの答えです。 ★ 音読してみると、 一文が短いほど、声が落ち着く と分かります。 ★ 長い文は、 途中で息が足りなくなる ——★ そして、息が足りなくなると 早口になります 。 ★ 割ってみると、 接続の語が要る と気づきます。 ★ 「そして」「そのため」「けれども」 ——★ 3.43 型編 の談話標識 です。★ 書き言葉では一文の中に畳まれていたつながりが、 話すときは語になって外に出ます 。 ★ 概数に直すと、 もったいない気がします 。 ★ けれども、 聞く人は小数点を覚えられません ( 11.9 商編 )。 ★ 正確な数を残したいなら、 資料に書いて、「資料をご覧ください」と言う のが正しい道 です。 ★ 三通り考えてみると、 いちばん難しいのが「分野の外の人」 だと分かります。 ★ 「なぜ気にするか」を自分の言葉で言えないなら、 まだ問いが定まっていません ( 9.16 論編 )。 ★ そこは、 発表の前に書いておく ところ です。 参考文献 Epoché の作例です。 Epoché の作例です。 Epoché の作例です。 Tatoeba 文 #378292(CC BY 2.0 FR)。https://tatoeba.org/en/sentences/show/378292 Epoché の作例です。 Tatoeba 文 #39949(CC BY 2.0 FR)。https://tatoeba.org/en/sentences/show/39949 Epoché の作例です。 Epoché の作例です。 Tatoeba 文 #4013948(CC BY 2.0 FR)。https://tatoeba.org/en/sentences/show/4013948 Tatoeba 文 #238609(CC BY 2.0 FR)。https://tatoeba.org/en/sentences/show/238609 Tatoeba 文 #275699(CC BY 2.0 FR)。https://tatoeba.org/en/sentences/show/275699 Tatoeba 文 #3530447(CC BY 2.0 FR)。https://tatoeba.org/en/sentences/show/3530447 Tatoeba 文 #3594010(CC BY 2.0 FR)。https://tatoeba.org/en/sentences/show/3594010