8.171 語を立てて、すぐに割る — <span lang="en">soldiering</span> の作り方 — Epoché
この篇でできるようになること ★ 語を立てて割る 運びが読める。 ★ 自分を引く 引用に気づける。 ★ 出どころの無い比 を見つけられる。 ★ 引用符の中と外 を読み分けられる。 前提 : 8.170 まで。 読む前に ★ soldier は、ふつう「兵士」です。 ★ to soldier と動詞で使うと、 「兵隊のようにだらだらやる」 ——★ 当時の職場の言い方 です。 ★ テイラーはこの語を借りてきて、 すぐに二つに割ります 。 どちらの怠業か 何から出てくるか ★ natural soldiering ★ 楽をしたいという生まれつき ★ systematic soldiering ★ 人との関わりから来る計算 ★ 割ったあと、 片方だけを悪者にします 。 ★ どちらでしょうか。 ★ 読みながら確かめてください。 ★ 語を割るのは、 読 F で何度も見た手 です ( 8.149 読編 ・ 8.160 読編 )。★ 割り方に、 書き手の立場が出ます 。 原文 原文は別の文書にあります(作品ページの「原文」)。本文は 1419 語、文は 36 本、一文の平均は 39.4 語、いちばん長い一文は 109 語です。 ★ soldier の語が 10 回、引用符が 42 個 出ます。★ 引用符がこれだけ多いのは、 後半がほとんど引用だから です。 全訳 原文の全訳です。この課程のために、原文に沿って訳しました。番号は原文の段落の番号で、原文と行き来できます。 この誤った考えのもとで、両国の働き手のかなりの部分が、毎日わざとゆっくり働いて、仕上がる量を切り詰めています。ほとんどすべての労働組合が、組合員の仕上がる量を切り詰めることを目的とする規則を作ってきたか、作ろうと考えています。そして、働く人々にいちばん大きな影響力を持つ人たち、つまり労働運動の指導者たちや、慈善の気持ちから彼らを助けている多くの人たちが、毎日この誤った推論を広めると同時に、あなたたちは働かされ過ぎていると彼らに語っているのです。 「搾取工場」の仕事やその状態については、これまで多くのことが言われてきましたし、いまも絶えず言われています。筆者は、働かされ過ぎている人たちに大いに同情しますが、全体としては、賃金を十分に払われていない人たちにいっそう大きな同情を寄せます。しかし、働かされ過ぎている一人に対して、わざと仕事を控える者——ひどく控える者——が、生涯の毎日、百人いるのです。そして彼らは、そのために、最後にはどうしても低い賃金に行き着く状態を、わざわざ作り上げる手助けをしているのです。それなのに、この悪を正そうと努めて声を上げる人は、ほとんど一人もいません。 技術者として、また管理者として、私たちはこうした事実を、社会のほかのどの層よりも詳しく知っています。ですから、働き手だけでなく国全体に本当の事実を教えることで、この誤った考えと闘う運動を率いるのに、私たちがいちばんふさわしいのです。それなのに、私たちはこの方面で実際には何もしておらず、この分野を、労働運動の扇動する人たち(その多くは誤った知識を与えられ、誤った方向に導かれています)と、実際の労働の状態を知らない感傷的な人たちの手に、すっかり任せてしまっています。 第二に。怠業の第二の原因、つまり、広く使われているほとんどすべての管理の仕組みのもとで雇い主と雇われる人のあいだにある関係について言えば、この問題をよく知らない人に、なぜ、さまざまな種類の仕事をどれだけの時間で仕上げるのが適切かを雇い主が知らないことが、働き手にとって「怠業」するほうが得になる状態を生むのかを、わずかな言葉ではっきりさせることはできません。 そこで筆者は、ここに、一九〇三年六月にアメリカ機械技術者協会で読まれた「工場の管理」という題の論文から引用します。この引用が、怠業のこの原因を十分に説明してくれることを願っています。 「このらくら、すなわち怠業は、二つの原因から出てくる。第一は、楽をしたいという人の生まれつきの本能と傾向からであり、これは生まれつきの怠業と呼べるだろう。第二は、ほかの人々との関係から生じる、もっと入り組んだ考え直しと推論からであり、これは仕組みから来る怠業と呼べるだろう。」 「普通の人(どんな職業の人でも)の傾向が、ゆっくりとした、楽な歩みで働くほうに向かうことは疑いがない。そして、本人がよほど考え、よく見たあとか、手本や良心や外からの圧力の結果としてはじめて、人はもっと速い歩みをとるのである。」 「もちろん、並外れた力と活気と野心を持ち、生まれつきいちばん速い歩みを選び、自分で自分の基準を立て、それが自分のいちばんの得にならないかもしれないとしても、懸命に働く人々もいる。しかし、こうした少数のまれな人々は、対照をなすことで、普通の人の傾向を際立たせる役にしか立たない。」 「この『楽をする』というよくある傾向は、多くの人を同じような仕事に集め、日ごとの一律の標準の賃金で働かせることで、大いに強まる。」 「このやり方のもとでは、よりよい働き手が、徐々に、しかし確実に、自分の歩みを、いちばん劣った、いちばん効率の悪い者の歩みにまで落としていく。生まれつき力のこもった人が、怠け者のそばで数日働くと、その場の理屈には言い返しようがない。」 「あの怠け者が私と同じ賃金をもらい、仕事は半分しかしないのに、なぜ私が懸命に働かなければならないのか。」 「こうした状態で働いている人々の時間を注意深く調べると、哀れであると同時にばかばかしい事実が明らかになるだろう。」 「例を挙げよう。筆者は、生まれつき力のこもったある働き手の時間を測ったことがある。その男は、仕事の行き帰りには時速三マイルから四マイルの速さで歩き、一日の仕事を終えたあと小走りで家に帰ることも珍しくなかった。ところが仕事場に着くと、すぐに時速一マイルほどの速さに落とすのだった。たとえば、荷を積んだ手押し車を押すときには、荷を負っている時間をできるだけ短くするために、上り坂でさえかなり速い歩みで進み、帰り道ではすぐに時速一マイルまで落とし、実際に座り込むことを除けば、遅らせる機会をあらゆる形で利用した。怠け者の隣の人より多くの仕事を決してしないようにするために、彼はゆっくり進もうと努めることで、実際に自分を疲れさせていたのである。」 「この人々は、評判がよく、雇い主から高く買われている職長のもとで働いていた。その職長は、この状態に注意を向けさせられると、こう答えた。『まあ、座り込ませないようにすることはできます。でも、仕事中にてきぱき動かせることは、悪魔にだってできませんよ。』」 「人の生まれつきの怠け心は深刻である。しかし、働き手と雇い主の両方が苦しんでいる何よりも大きな悪は、仕組みから来る怠業である。それは、普通の管理のやり方のどのもとでもほとんどどこにでも見られ、何が自分たちのいちばんの得になるかを働き手が注意深く調べた結果として生じるものである。」 「筆者は最近、小さいけれど経験を積んだ十二歳のゴルフのキャディの少年が、特別に力と興味を見せていた新米のキャディに説明しているのを聞いて、たいへん興味をひかれた。少年は、ゆっくり進み、受け持ちの客がボールのところまで来たときには後ろに遅れてついていくことの必要を説き、自分たちは時間で払われているのだから、速く進めば進むほどもらえるお金は少なくなるのだと教え、最後に、もし速く進みすぎたら、ほかの少年たちにぶちのめされるぞ、と言ったのである。」 「これは仕組みから来る怠業の一つの型を示しているが、しかし、それほど深刻なものではない。雇い主が承知のうえで行われていて、雇い主がその気になれば、かなりたやすくやめさせることができるからである。」 「しかし、仕組みから来る怠業の大部分は、仕事がどれだけ速くできるかを雇い主に知らせないでおくという、はっきりした目的をもって、働き手によって行われている。」 「この目的のための怠業はあまりにもどこにでもあるので、大きな事業所では、日給で働いていようと、出来高払いや請負仕事で働いていようと、そのほかの普通の仕組みのどれのもとで働いていようと、自分がどれだけゆっくり働いても、まだ雇い主によい歩みで進んでいると思わせておけるかを調べることに、時間のかなりの部分を費やしていない有能な働き手は、ほとんど見つからない。」 「その原因は、手短に言えば、ほとんどすべての雇い主が、それぞれの種類の雇い人が一日に稼ぐのが正しいと自分が感じる最高額を決めているからである。働き手が日給で働いていようと、出来高で働いていようと、それは変わらない。」 「どの働き手も、自分の場合にこの額がおよそいくらなのかをすぐに知る。そしてまた、ある人がこれまでしてきたよりも多くの仕事ができると雇い主が確信すれば、雇い主は遅かれ早かれ、賃金をほとんど、あるいはまったく上げずに、その人にそれをさせる何らかの方法を見つけるだろうということも悟るのである。」 「雇い主は、ある種類の仕事を一日にどれだけできるかという知識を、次のどれかから得ている。しばしば年とともにぼやけてしまった自分自身の経験からか、働き手たちをたまたま、仕組み立てずに見たことからか、よくても、それぞれの仕事が仕上げられたいちばん速い時間を示す、つけられている記録からである。多くの場合、雇い主は、ある仕事がこれまでよりも速くできるとほとんど確信しているだろう。しかし、その仕事がどれだけ速くできるかを決着がつくように証明する実際の記録を持っていない限り、働き手たちにいちばん速い時間でそれをさせるのに必要な思い切った措置を取ろうとすることは、めったにない。」 「そうなると、どの仕事も過去に仕上げられたよりも速く仕上げられないように気をつけることが、明らかにそれぞれの働き手の得になる。若くて経験の浅い者は、年長者たちにこのことを教えられる。そして、欲張りで自分勝手な者たちが新しい記録を作らないように、できる限りの説得と仲間うちの圧力がかけられる。新しい記録は、その者の賃金を一時的に上げるが、その後に続くすべての者が、同じもとの賃金のままもっと懸命に働かされる結果になるからである。」 語釈 帯の外の語は 49 語です。★ curtail (切り詰める)・ loafing (のらくら)・ gait (歩みの速さ)が要 です。★ agitators (扇動する人たち)は、 使う側に立場が出る語 です。 語(品詞) 意味 注 American en 形 アメリカの The American traveler was surprised by how early shops closed there. そのアメリカの旅行者は、そこで店がいかに早く閉まるかに驚きました。 acquainted en 形 よく知っている( acquainted with ) After years of working together, the two clerks became well acquainted friends. 何年も一緒に働くうちに、その二人の事務員はすっかり知り合いの友人になりました。 agitators en 名 扇動する人たち A few loud agitators tried to turn the crowd against the mayor. 何人かの騒がしい扇動する人たちは、群衆を市長に敵対させようとしました。 caddy en 名 キャディ。ゴルフで道具を運ぶ人 The young caddy carried the golfer's heavy bag across the whole course. その若いキャディは、ゴルファーの重い袋をコース全体にわたって運びました。 conclusively en 副 決着がつくように The old records proved conclusively that the bridge was built a century earlier. その古い記録は、その橋が一世紀前に建てられたことを決着がつくように証明しました。 conscience en 名 良心 His conscience would not let him rest until he had returned the money. 彼の良心は、お金を返すまで彼を休ませてはくれませんでした。 curtail en 動 切り詰める The council was forced to curtail spending after the harvest failed. 議会は、収穫が失敗したあとやむなく支出を切り詰めることになりました。 curtailing en 動 切り詰める( curtail の - ing ) The doctor suggested curtailing his daily walks until the injury healed. 医者は、けがが治るまで毎日の散歩を切り詰めることを勧めました。 devil en 名 悪魔 The old tale warned children never to make a deal with the devil. その古い物語は、決して悪魔と取り引きしないよう子どもたちに警告していました。 drastic en 形 思い切った The town council took drastic measures after the second flood in a year. 町議会は、一年で二度目の洪水のあと思い切った措置を取りました。 elders en 名 年長者たち The village elders gathered each spring to settle disputes over land. 村の年長者たちは、土地をめぐる争いを収めるため毎春集まりました。 endeavor en 名 努め His endeavor to finish the bridge alone impressed the whole village. 一人でその橋を完成させようとする彼の努めは、村じゅうを感心させました。 energetic en 形 力のこもった The energetic young teacher had the who