3.7 3 格=「に」と 3 格支配の前置詞 — Epoché
この 課 か でできるようになること 3 格 さんかく =「に」が、 動詞 どうし の「 相手 あいて 」( Gib mir den Ball! )、 3 格 さんかく を 取る とる 動詞 どうし 、そして 3 格 さんかく 支配 しはい の 前置 ぜんち 詞 し の 後ろ うしろ の 三つ みっつ の 場所 ばしょ に 現れる あらわれる ことを 知り しり 、 文 ぶん の 中 なか の dem ・ einem ・ mir を「に」として 読める よめる 。 後ろ うしろ に 必ず かならず 3 格 さんかく を 取る とる 七つ ななつ の 前置 ぜんち 詞 し aus ・ bei ・ mit ・ nach ・ seit ・ von ・ zu を、3.6 の 五 いつ つと 対 たい にして 使える つかえる 。 縮約 しゅくやく 形 けい zum ・ zur ・ beim ・ vom と、「 家 いえ へ・ 家 いえ で」( nach Hause ・ zu Hause )を 言える いえる 。 前提 ぜんてい : 3.6( 4 格 よんかく =「を」と 4 格 よんかく 支配 しはい の 前置 ぜんち 詞 し ) 3.6 の 4 格 よんかく に 対し たいし て、この 課 か は 3 格 さんかく =「に」です。 3 格 さんかく の 三つ みっつ の 居 い 場所 ばしょ と、 七つ ななつ の 前置 ぜんち 詞 し を 扱い あつかい ます。3.6 の 五 いつ つ( 4 格 よんかく )とこの 課 か の 七つ ななつ ( 3 格 さんかく )で 前置 ぜんち 詞 し の 大半 たいはん が 片づき かたづき 、 残る のこる のは 型 かた 編 へん 8 課 か の「 両用 りょうよう 」だけです。 型 かた の 骨格 こっかく — 3 格 さんかく が 現れる あらわれる 三つ みっつ の 場所 ばしょ ドイツ 語 ご 日本語訳 にほんごやく 3 格 さんかく の 場所 ばしょ Gib mir den Ball! [1] ボールを 渡し わたし て。 「 誰 だれ に」の 相手 あいて ( mir )。 物 もの は 4 格 よんかく ( den Ball ) Ich helfe dir. [2] 手伝っ てつだっ てあげるよ。 3 格 さんかく を 取る とる 動詞 どうし helfen ( dir ) Er kam mit dem Bus. [3] 彼 かれ はバスできました。 前置 ぜんち 詞 し mit の 後ろ うしろ ( dem Bus ) Er arbeitet bei einer Bank. [4] 彼 かれ は 銀行 ぎんこう で 働い はたらい ています。 前置 ぜんち 詞 し bei の 後ろ うしろ ( einer Bank ) ①「 人 ひと に 物 もの を」の 型 かた 。 geben ( 与える あたえる )、 schenken ( 贈る おくる )、 zeigen ( 見せる みせる )、 sagen ( 言う いう )は、 相手 あいて を 3 格 さんかく 、 物 もの を 4 格 よんかく で 取り とり ます。 Gib mir den Ball! —— mir ( 私 わたくし に、 3 格 さんかく )、 den Ball (ボールを、 4 格 よんかく )。 日本語 にほんご の「 私 わたくし にボールを」と 完全 かんぜん に 対応 たいおう します。② 3 格 さんかく だけを 取る とる 動詞 どうし 。 形 かたち 編 へん 4 課 か で 見 み た helfen ・ danken ・ glauben ・ gehören ・ gefallen 、それに folgen ( 従う したがう )、 antworten ( 答える こたえる )。 日本語 にほんご の「を」で 言い いい たくなる 語 ご が 混ざり まざり ます。③ 七つ ななつ の 前置 ぜんち 詞 し の 後ろ うしろ 。 3 格 さんかく を 取る とる 七つ ななつ の 前置 ぜんち 詞 し 前置 ぜんち 詞 し 例 れい 日本語訳 にほんごやく aus (〜の 中 なか から、〜 出身 しゅっしん の、〜 製 せい の) Dampf steigt aus dem Topf. [5] 蒸気 じょうき がポットから 立ちのぼっ たちのぼっ ている。 bei (〜のところで、〜の 際 さい に) Er arbeitet bei einer Bank. [4] 彼 かれ は 銀行 ぎんこう で 働い はたらい ています。 mit (〜と 一緒 いっしょ に、〜を 使っ つかっ て) Bleib mit mir hier. [6] 私 わたくし と 一緒 いっしょ にここにいて。 nach (〜の 後 あと に、〜へ( 地名 ちめい ・ 国名 こくめい )、〜によれば) Tony lernt nach dem Abendessen. [7] トニー 君 くん は 夕食 ゆうしょく の 後 あと に 勉強 べんきょう します。 seit (〜 以来 いらい 、〜 前 まえ から) Ich kenne ihn seit einem Jahr. [8] 彼 かれ と 知り合っ しりあっ て 一 いち 年 ねん ほどになる。 von (〜から、〜の( 2 格 にかく の 代わり かわり )) Das hängt von dir ab. [9] あなた 次第 しだい です。 zu (〜へ( 人 ひと ・ 建物 たてもの )、〜のために) Kommst du zu meiner Party? [10] 私 わたくし のパーティーに 来 き ませんか。 この 七つ ななつ の 後ろ うしろ では、2.1 の 表 ひょう の 3 格 さんかく の 行 ぎょう —— dem ・ der ・ dem ・ den ( 複数 ふくすう は 名詞 めいし に -n )——と 2.2 の einem ・ einer 、2.4 の mir ・ dir ・ ihm ・ ihr ・ uns ・ Ihnen が 出 で ます。 mit dem Bus ( 男性 だんせい )、 bei einer Bank ( 女性 じょせい )、 nach dem Abendessen ( 中性 ちゅうせい )、 mit den Kindern ( 複数 ふくすう )。 3 格 さんかく は 四つ よっつ の 性 せい すべてで 形 かたち が 見える みえる ので、 格 かく の 練習 れんしゅう に 向い むい ています。 意味 いみ で 注意 ちゅうい する 語 ご が 三つ みっつ あります。 nach は「〜の 後 あと 」( nach der Schule 放課 ほうか 後 ご )と「〜へ」( nach Berlin 、 nach Japan —— 冠詞 かんし の 無い ない 地名 ちめい ・ 国名 こくめい )の 二 ふた つ。 zu は「 人 ひと ・ 建物 たてもの へ」( zum Arzt 医者 いしゃ へ、 zur Schule 学校 がっこう へ)。「 中 なか へ」は in ( 型 かた 編 へん 8 課 か )で、 日本語 にほんご の「へ」 一 ひと つに 三つ みっつ の 前置 ぜんち 詞 し が 当たり あたり ます。 von は「〜から」に 加え くわえ て、 会話 かいわ では 2 格 にかく の 代わり かわり に「〜の」を 言い いい ます( das Auto von meinem Vater 父 ちち の 車 くるま 。3.9)。 縮約 しゅくやく 形 けい と「 家 いえ へ・ 家 いえ で」 3.6 の fürs と 同じく おなじく 、 3 格 さんかく の 前置 ぜんち 詞 し も 定冠詞 ていかんし と 縮まり ちぢまり ます。 会話 かいわ では 縮約 しゅくやく 形 けい が 普通 ふつう で、 縮め ちぢめ ないと 硬く かたく 聞こえ きこえ ます。 縮約 しゅくやく 形 けい ( 元 もと の 形 かたち ) 例 れい 日本語訳 にほんごやく zum ( zu dem ( 男性 だんせい ・ 中性 ちゅうせい )) Geh zum Friseur. [11] 床屋 とこや に 行き いき なさいよ。 zur ( zu der ( 女性 じょせい )) Ich habe die Kinder zur Schule gebracht. [12] 子供 こども たちを 学校 がっこう に 連れ つれ て 行っ いっ た。 beim ( bei dem ( 男性 だんせい ・ 中性 ちゅうせい )) Ich habe einen Termin beim Arzt. [13] 医者 いしゃ に 行く いく 用事 ようじ があるんですよ。 vom ( von dem ( 男性 だんせい ・ 中性 ちゅうせい )) Er stieg aus dem Zug. [14] 彼 かれ は 電車 でんしゃ から 降り おり た。 Er stieg aus dem Zug. ( 彼 かれ は 電車 でんしゃ から 降り おり た)は aus dem で 縮約 しゅくやく しません。 縮約 しゅくやく するのは zu ・ bei ・ von (と 3.8 の in ・ an )です。1.4 の Alles Gute zum Geburtstag! ( 誕生 たんじょう 日 ひ おめでとう)の zum も、 zu dem の 縮ん ちぢん だ 形 かたち です。 「 家 いえ 」だけは 特別 とくべつ で、 前置 ぜんち 詞 し の 後ろ うしろ に 冠詞 かんし を 付け つけ ず、 古い ふるい 形 かたち が 残っ のこっ ています。 nach Hause ( 家 いえ へ)、 zu Hause ( 家 いえ で)。 Komm nach Hause! ( 帰り かえり なさい)、 Bleib einfach zu Hause! (いいから 家 いえ にいなさい)。0.8 の 三十 さんじゅう 文 ぶん にあった Ich bin zu Hause. の zu Hause は、ここに 由来 ゆらい します。「 家 いえ へ」と「 家 いえ で」で 前置 ぜんち 詞 し が 変わる かわる —— 移動 いどう と 位置 いち の 区別 くべつ で、 型 かた 編 へん 8 課 か の 主題 しゅだい の 先触れ さきぶれ です。 日本語 にほんご ならどう 言う いう か 日本語 にほんご の「に」は、 相手 あいて ( 人 ひと に)・ 場所 ばしょ ( 駅 えき に)・ 時 じ ( 三 さん 時 じ に)・ 方向 ほうこう ( 東京 とうきょう に)を 一 いち 語 ご で 受け持ち うけもち ます。ドイツ 語 ご の 3 格 さんかく が 受け持つ うけもつ のは、そのうち 相手 あいて ( Gib mir )と 七つ ななつ の 前置 ぜんち 詞 し の 後ろ うしろ だけです。 場所 ばしょ の「に」は 3.8 の 両用 りょうよう 前置 ぜんち 詞 し 、 時 とき の「に」は um ( 型 かた 編 へん 6 課 か )や am ( 型 かた 編 へん 8 課 か )で 言い いい ます。「に」を 見 み たら 3 格 さんかく 、とは 置き換え おきかえ られません。 日本語話者 にほんごわしゃ に 有利 ゆうり なのは、「 人 ひと に 物 もの を」の 語順 ごじゅん です。 日本語 にほんご の「 私 わたくし に 本 ほん を 渡す わたす 」は、ドイツ 語 ご でも Gib mir das Buch. —— 3 格 さんかく の 相手 あいて が 先 さき 、 4 格 よんかく の 物 もの が 後 あと 。 名詞 めいし どうしでも 同じ おなじ で、 Er gab dem Verkäufer das Geld. [15] ( 彼 かれ は 店員 てんいん に 金 かね を 渡し わたし た)は「 店員 てんいん に・ 金 きん を」の 順 じゅん 。 英語 えいご の I give the child the ball. と 同じ おなじ 順 じゅん で、 日本語 にほんご の「に・を」のまま 並べ ならべ られます。 形 かたち 編 へん 4 課 か で 見 み たとおり、 両方 りょうほう が 代 だい 名詞 めいし のときだけ 逆 ぎゃく ( Gib es mir! )になります。 不利 ふり なのは「〜へ」です。「 東京 とうきょう へ」「 学校 がっこう へ」「 医者 いしゃ へ」「 家 いえ へ」はすべて「へ」ですが、ドイツ 語 ご は nach Tokyo 、 zur Schule 、 zum Arzt 、 nach Hause と 分かれ わかれ ます。 組 くみ で 覚え おぼえ てください。 よくある 誤り あやまり 誤り あやまり 正しい ただしい 形 かたち なぜ mit den Bus mit dem Bus mit の 後ろ うしろ は 3 格 さんかく 。 男性 だんせい は dem Gib mich den Ball! Gib mir den Ball! 相手 あいて は 3 格 さんかく mir 。 物 もの が 4 格 よんかく zu Berlin nach Berlin 地名 ちめい へは nach nach dem Arzt ( 医者 いしゃ へ) zum Arzt 人 ひと ・ 建物 たてもの へは zu Ich gehe zu Hause. Ich gehe nach Hause. 「 家 いえ へ」は nach Hause 。 zu Hause は「 家 いえ で」 mit die Kinder mit den Kindern 複数 ふくすう 3 格 さんかく は den + 名詞 めいし に -n 広げる ひろげる — seit と 現在 げんざい 形 かたち seit (〜 以来 いらい )は、 日本語話者 にほんごわしゃ が 時制 じせい を 間違え まちがえ や