よく行うことを身につける――徳・習慣・幸福 — Epoché
解説 幸福は、よく生きる活動 幸福は一時の気分のよさだけでなく、よく生きることとして問われる。アリストテレスは、理性に即して徳を働かせる活動を、生涯にわたる幸福の中心に置く。 徳を持っていることと、徳に即して活動することは違う。これは本人の議論であり、幸福について全員が同意する定義ではない。 Aristotle’s Ethics 習慣に、考える力を伴わせる 性格の徳は、適切に感じ行うために身につくあり方。習慣づけで育つが、場面ごとに何をするか考える実践的な知恵も必要になる。 同じ動作を繰り返したり規則を暗記したりするだけでは完成しない。感情や他者との関わりも含む。 Aristotle’s Ethics 勇気は、いつも突き進むことか 勇気の例では、何でも恐れて逃げることと、どんな危険にも向かうことを分ける。何に向かうべきか、どれほど恐れるのがふさわしいかは、状況によって考える。 中庸は数字の平均や、いつも弱い感情を持つことではない。人と状況を詳しく見る必要がある。 Aristotle’s Ethics 活動を支える条件もある 友人や資源などの外的条件も、よく生きる活動に関わる。不運によって活動が妨げられることもある。 幸福を本人の努力だけの成果にせず、条件の欠如を徳の欠如と同一視しない。 Aristotle’s Ethics 習慣・徳・幸福を分けて見る 語 この課での役割 習慣 適切な感じ方・行為を育てる過程 性格の徳 身についた感じ方・行為のあり方 幸福 徳を働かせ、よく生きる活動 機械的反復から幸福へ必ず到達する図ではない。実践的な知恵・状況・外的条件も関わる。 参考文献 Richard Kraut「Aristotle’s Ethics」。 出典