見取り:ギリシア語・シリア語・アラビア語・ヘブライ語・ラテン語の複数の翻訳経路/ガザーリーの批判/ラテン語圏での受容 — Epoché
解説 翻訳には、複数の経路がある ギリシア語からシリア語への翻訳は、イスラーム成立以前からあった。フナインらは哲学書をシリア語やアラビア語へ訳した。アラビア語への翻訳が広がっても、シリア語訳は続いた。 下表は時期も作品も異なる例。全ての本が五言語を順番に通ったという図ではない。 出典2 ・ 出典3 ラテン語へ、別の版を通じても アラビア語からラテン語への翻訳は、イタリアやトレドなどで進んだ。ルネサンス期には、アラビア語著作のヘブライ語版からラテン語へ訳す経路もあった。 言語の違いを文明の優劣や、必然的な進歩の段階へ置き換えない。 出典3 理由は、証明の基準を満たすか ガザーリーは二十の教説について、哲学者たち自身の求める証明の基準を理由が満たすかと批判した。同時に、哲学の一部は受け入れ、使った。 証明できていないことと、結論が偽であることは別。理性や哲学を全て拒絶し、終わらせたとはしない。 出典1 受け継ぐことも、批判を含む イブン・ルシュドの注釈はラテン語圏の大学で重んじられた。知性は一つという説について、トマスは、それでこの個人が考えることを説明できるかと批判した。 知性の説を、全員の魂が同じという意味にしない。受容者の説明も一様ではない。 出典3 作品ごとに異なる翻訳経路の例 言語の経路 時期や例 ギリシア語 → シリア語 イスラーム成立以前からの翻訳 シリア語/アラビア語への翻訳 フナインと協力者たち アラビア語 → ラテン語 イタリア・トレドなど ヘブライ語版 → ラテン語 ルネサンス期のアラビア語著作 異なる作品と時期の例を並べた表。五言語を通る一本道ではない。 参考文献 [1] Frank Griffel「al-Ghazali」。 出典 [2] Cristina D’Ancona「Greek Sources in Arabic and Islamic Philosophy」。 出典 [3] Dag Nikolaus Hasse「Influence of Arabic and Islamic Philosophy on the Latin West」。 出典