必然性と可能性を比べる — Epoché
解説 世界は、別様でもありえたか 自然について同じ問いで二説を比べる。スピノザでは、神あるいは自然から全てが必然的に生じる。実際と別の世界がありえたとは考えない。 自然を外から人間の目的に合わせて設計する神や、因果の外の自由を加えない。 出典2 可能な全体から、最善を選ぶ ライプニッツの成熟した説では、他の世界も可能である。神は知恵と善さから最善を選ぶ。この道徳的必然は、他の世界は矛盾して不可能だという必然ではない。 最善を選ぶ理由があることを、選択肢がそもそもないことへ置き換えない。 出典1 同じ「必然」でも、役割が違う 唯一の自然からの必然と、可能な世界から最善を選ぶ説明は違う。何が別様でありうるかを分けると、二説の違いが見える。 これは教材上の比較で、二人の直接対話ではない。最善の全体に悪があることをどう説明するかなど、なお検討する点が残る。 出典1 観点 世界がこうある理由 スピノザ 自然から必然的に生じる ライプニッツ 可能な世界から最善を選ぶ 比較の留保 この表だけで勝敗は決まらない 参考文献 [1] Feeney, Thomas「Leibniz on the Problem of Evil」。 出典 [2] Nadler, Steven「Baruch Spinoza」。 出典