13.2 第 1 期の門 — 四つのうち三つ通れば次の期へ — Epoché
この課で復習すること 型の八課の「よくある誤り」を、誤りの名前まで言って直せる。 直した形が池の実文と同じ形をしていることを、自分の目で確かめられる。 読み物の 1 段を語釈なしで読み、中身についての問いに答えられる。 四つの門のうちいくつ通ったかを自分で採点し、次の期へ進むか、どの課へ戻るかを決められる。 前提 : 13.1 まで。 この課で第 1 期は終わりです。70 課ありました。ここまでを「終えた」と言えるかどうかを、この課で自分で決めます。外の検定を受ける必要はありません。この課程は自分の中に物差しを持っていて、そのうち機械で測れるものは、もう測ってあるからです。 測り終えているのは二つ。一つは語で、いちばんよく使う 600 語のうち、この期の課に一度も出てこない語が 0 語であること。もう一つは読み物で、統制作文 16 篇のどれをとっても、その 600 語の外にある語の割合が 0% であること。この二つは課程の側の仕事なので、あなたが確かめる必要はありません。あなたが確かめるのは、そこに置いたものが自分の中に残っているかどうかです。それは機械には測れないので、四つの門を自分で通ってもらいます。 学びの地図 — 第 1 期に積んだもの 編ごとに何を積んだかを並べます。課の数は台帳から数えたもので、合計 70 課です。順路は編の順ではなく、期の中で編を渡り歩く形になっていました。門を通らなかったときに戻る先は、この地図の上にあります。 どの編か 課の数 この期に積んだもの 門(診断と学び方) 1 課 自己診断と資産の棚卸し、学び方と順路 音(カタカナを脱ぐ) 8 課 母音を入れない、二つの流音、強勢とリズム、抑揚 橋(カタカナの資産と罠) 4 課 カタカナで既に持っている語の棚卸しと、音と意味の戻し方 型(文法の運用) 8 課 文の骨から後ろからの修飾まで、この期の型を八つ 語(NGSL・NAWL・BSL) 12 課 いちばんよく使う 600 語を 50 語ずつ、実文つきで 聞(聞き取り) 6 課 自己紹介から天気まで、六つの場面を聞く 話(会話と発話) 8 課 同じ場面を言う側から。八つの場面で口を動かす 読(読み物) 16 課 統制作文の 16 篇。範囲外 0% の読み物を通しで読む 訳(訳読から直読へ・翻訳) 2 課 返り読みをやめ、頭から塊のまま受ける 知(背景知識) 3 課 英語という言語、日本の英語教育、英語圏の地図 復(総復習) 2 課 この期の門。学びの地図と短文と、この課 この地図の中で、門が実際に測るのは三つの編です。型が正しく出るか(第 3 編)、読み物が語釈なしで読めるか(第 7 編)、音が綴りどおりに返るか(第 1 編)。語・聞・話・訳・知の編は、この三つを支える土台なので、門で落ちたときに戻る先として表に出てきます。 誤り探し 10 — 型の八課の「よくある誤り」から 型の八課には「よくある誤り」の節がそれぞれあり、誤りの文は全部で 23 文あります。門はその 23 文で測りますが、この課にはそのうち 10 文だけを出します。三人称単数の s ・冠詞・数えない名詞・時制は、どの期の門にも必ず入れる四つなので、10 問のうち 5 問がその四つに当たります。残りの 13 文は八課の本文に戻って自分でやってください。10 問は型の八課すべてから採ってあるので、どの課が弱いかもここで分かります。 やり方はこうです。左の日本語をそのまま言うつもりで英語の文を見て、どこが違うかを言い、直した形を紙に書きます。大事なのは直すことより、 誤りの名前を言えること です。名前が言えれば、次に同じ形が出そうになったときに自分で止められます。答えと、その後の短文 20 は、10 問を全部書き終えてから見てください。 「彼女は熱心に働きます」と言うつもりで書いた文 — She work hard. 「ペンを 1 本持っています」と言うつもりで書いた文 — I have pen. 「情報がほしい」と言うつもりで書いた文 — I need informations. 「そこへ行きましたか」と言うつもりで書いた文 — Did you went there? (相手に訊く) 「彼女に会ったことがあります」と言うつもりで書いた文 — I saw her. (いつのことかは言わない) 「見ました」と言うつもりで書いた文 — I saw. (何を見たかは前の文で出ている) 「私の言うことを聞いてください」と言うつもりで書いた文 — Please listen me. 「彼はいつも遅れます」と言うつもりで書いた文 — He always is late. 「何か新しいものがほしい」と言うつもりで書いた文 — I want new something. 「行ってもよろしいですか」と言うつもりで書いた文 — Can I go? (相手は取引先) 名著の門 — 語釈なしで 1 段読む 次は読み物です。この期の読み物は全部が統制作文で、1 篇の長さは 200 語から 350 語まででした。どれも一度は読んでいるので、初めて見る段を出すことはできません。そこで条件のほうを厳しくします。 語釈の表を見ない。訳を見ない。辞書を引かない。一度だけ読む。 読み終わったら本文を隠して、下の五つの問いに日本語で答えてください。 段は 8.16 読編 の第 5 段です。本を辞書なしで読み通す話が、辞書なしで読む門になっています。 On Saturday the woman who teaches English at my mother's school came in with a small book. It was in English, and she said that children read it in her country. I opened it and read the first page. There were six words on it that I did not know, and I did not open a dictionary. [1] 内容問答 — 五つの問い 小さな本を持って店に来たのは、どういう人でしたか。 その本は何語で書かれていましたか。 その人の国では、その本を誰が読むと言っていましたか。 語り手が最初の 1 ページを読んだとき、知らない語はいくつありましたか。 語り手はそのとき辞書を開きましたか。 読む速さ — 1 分間に 120 語 同じ篇を最初から最後まで通しで読み、時間を測ります。この篇は 350 語なので、1 分間に 120 語なら 2 分 55 秒で読み終わります。口を動かさず、目だけで、返り読みをせずに読んでください。指で行を追ってかまいません。時間が倍かかったのなら、速さの問題ではなく、頭から塊のまま受け取る形がまだ身についていないということです。 四つのうち三つ — 次の期へ進む基準 門は四つあります。上の三つはこの課の中でやったもの、四つめは答えの後に置いた短文 20 を音読判定にかけるものです。数で数える三つの門は、通ったと言える線を五分の四に揃えました。次の期の門が「五つの問いに四つ」という線を使うので、それに合わせています。速さの門だけは数ではなく時間で測ります。 門の名前 何を測るか 通ったと言える線 誤り探しの門 型の八課の「よくある誤り」23 文を直し、誤りの名前を言う 23 文のうち 19 文 名著の門 読み物の 1 段を語釈なしで読み、五つの問いに答える 五つのうち四つ 速さの門 同じ篇を通しで読み、時間を測る 2 分 55 秒以内 音読の門 短文 20 本を音読判定にかける 20 本のうち 16 本 四つのうち三つ通れば次の期へ進んでかまいません。二つ以下だったときは、次の期へ進む前に戻る課があります。第 2 期は現在完了・関係代名詞・比較が入り、読み物も統制作文から本物へ移ります。土台が薄いまま進むと、そこで止まって戻ることになるので、ここで一度戻るほうが結局は速いです。 なお、この期の門には作文の課題を置いていません。書く編は第 2 期から始まるので、門の作文も 13.4 から始まります。また、設計ではわらべ歌の音読を四つめの門に置く案でしたが、わらべ歌の篇は第 2 期の読編に入るので、この期にはまだ 1 首もありません。無い教材で門は作れないので、音読は短文 20 で測ります。 自己採点表 — 通らなかったらどこへ戻るか 紙に四行の表を写して、真ん中の列に自分の数字を書き入れてください。線に届かなかった門については、右の列の課に戻ります。戻るときは課を通して読み直すのではなく、その課の「よくある誤り」と練習だけをやり直せば足ります。 門の名前 書き込むこと 通らなかったら戻る課 誤り探しの門 直せた文の数と、名前を言えた数 3.1 型編 から 3.8 型編 の「よくある誤り」 名著の門 答えられた問いの数 8.16 読編 の語釈と訳 速さの門 読み終わるまでの時間 7.1 訳編 と 7.2 訳編 音読の門 綴りどおりに返った本数 1.4 音編 と 1.6 音編 練習 四つの門を上から順に通す。誤り探しは紙に書き、名著の門は本文を隠してから答え、速さは時計で測り、音読は答えの後の短文 20 を 1 本ずつ 音読 判定にかける。 通らなかった門があれば、自己採点表の右の列の課へ戻り、その課の「よくある誤り」と練習だけをやり直してから、その門だけをもう一度通す。 第 1 期でいちばん手応えのあった課と、いちばん手応えの無かった課を一つずつ書き出し、後者について、それが語のせいか、型のせいか、音のせいかを一言で書く。 この課のまとめ 第 1 期は 70 課だった。語では上位 600 語の未出が 0 語、読み物では統制作文 16 篇の範囲外が 0%。ここまでは課程の側で測ってある。 自分で測るのは四つ。誤り探し 23 文、名著の門、読む速さ、音読。四つのうち三つ通れば次の期へ進む。 誤り探しで大事なのは直すことより誤りの名前を言えること。名前が言えれば、次に同じ形が出そうになったときに自分で止められる。 直した形は、池の実文と同じ形をしている。自分の直しが正しいかどうかは、実際に使われている文と見比べれば分かる。 通らなかった門は失敗ではなく、戻る先の名前である。第 2 期に入ってから止まるより、ここで戻るほうが速い。 次の課へ 次の課は 1.9 、第 2 期の最初の課で、題は 連結 です。第 2 期は音の編から始まります。第 1 期では語と語の切れ目がはっきりある形で聞いてきましたが、実際の英語では前の語の終わりと次の語の頭がつながって、別の音のかたまりになります。聞き取れない理由の第一がこれです。この課の速さの門で「読めるのに聞くと分からない」と感じたなら、その答えが次の課にあります。 答え 誤り探しの答え She work hard. → She works hard. — 誤りの名前は三人称単数の s 。戻る課は 3.1 型編 。 I have pen. → I have a pen. — 誤りの名前は冠詞。戻る課は 3.3 型編 。 I need informations. → I need information. — 誤りの名前は数えない名詞。戻る課は 3.3 型編 。 Did you went there? → Did you go there? — 誤りの名前は時制(印は一か所)。戻る課は 3.6 型編 。 I saw her. → I have seen her. — 誤りの名前は時制(今につながる)。戻る課は 3.6 型編 。 I saw. → I saw it. — 誤りの名前は目的語。戻る課は 3.4 型編 。 Please listen me. → Please listen to me. — 誤りの名前は動詞に付く前置詞。戻る課は 3.5 型編 。 He always is late. → He is always late. — 誤りの名前は副詞の位置。戻る課は 3.7 型編 。 I want new something. → I want something new. — 誤りの名前は説明の位置。戻る課は 3.8 型編 。 Can I go? → Could I go? — 誤りの名前は丁寧さの段。戻る課は 3.2 型編 。 内容問答の答え 語り手の母の学校で英語を教えている人です。 英語です。 子どもです。 六つありました。 開きませんでした。最後まで開かずに読み通しています。 練習の答え 四つの門の結果は人によって違うので、正解はありません。ただし、誤り探しで名前を言えなかった文があったなら、直せていても通ったことにはしないでください。次に同じ形が出ます。 戻る先は自己採点表のとおりです。戻ってやり直したあとは、その門だけをもう一度通します。四つ全部をやり直す必要はありません。 手応えの無かった課の理由は、たいてい三つのどれかに落ちます。語なら第 4 編へ、型なら第 3 編へ、音なら第 1 編へ戻ります。どれとも言えないときは、たぶん語です。語が足りないと型も音も試せません。 短文 20 — 直した形を池の実文で確かめる 誤り探しで直した形が、実際に使われている文と同じ形をしているかを見ます。誤りの種類ごとに 2 本ずつ、全部で 20 本を並べました。どれも人が書いて人が訳した文で、この課程が作った文ではありません。自分の直しと見比べたあと、1 本ずつ声に出して音読判定にかけてください。これが四つめの門です。 英文 日本語訳 どの誤りの直った形か She knows me. [2] 彼女は私を知っている。 三人称単数の s He works from Monday to Friday. [3] 彼は月曜から金曜まで働く。 三人称単数の s I bought a book. [4] 私は一冊の本を買った。 冠詞 I have a child. [5] 子供が一人います。 冠詞 I have some money. [6] お金はいくらかあります。 数えない名詞 We need more information about this. [7] これについては、もっと情報が必