8.20 School — 学校(Simple English Wikipedia) — Epoché
この篇でできるようになること 九段落の文章を、地図を作ってから読める。 school ・ college ・ university が国によって指すものが違うと分かる。 国を比べている文(「北米では」「ヨーロッパでは」)を目印にできる。 長い文章でも、読み終えたときに 全体が残る 。 前提 : 8.19 まで。 長い文章を読んで、読み終えたときに何も残らない——これは読む力の問題ではありません。 地図を作らずに歩き出した だけです。知らない町を案内図も見ずに歩けば、道は通れても全体の形は残りません。 この篇は九段落あります。一つずつ読んでいくと、読み終えたころには最初の段落を忘れています。先に地図を作ってください。 段落の頭の一文だけを、九行続けて読む 。三十秒で済みます。 そして、この篇にはもう一つ厄介なところがあります。 同じ語が国によって別のものを指す ことです。前の篇の billion と同じ型の問題が、こんどは学校の制度の語で出ます。日本語話者にとっては、 日本の制度と比べてしまう ぶんだけ余計に厄介です。 読む前に 題材は 学校 です。学校とは何か、教室で何が起きるか、どんな種類があるか、何を教えるか、そして特別な支援が要る子どもや大学院のこと——この順で出てきます。 気をつけるところを三つ置きます。 一つめ、 国の名前が出たら印を付ける 。この篇には国や地域の名前が何度も出ます。出てきたら、そこからしばらくは その国の話 だと思って読んでください。日本の制度と違っても、それは書き手の誤りではありません。 二つめ、 数字は目で受け取る ( 8.19 読編 )。教室の人数や学年の数が出ますが、覚える必要はありません。 だいたいの規模 がつかめれば十分です。 三つめ、 一つの段落に一つの話 。この篇の段落はどれも短く、一つのことしか言っていません。段落が変わったら話も変わると思ってください。変わり目が分かれば、迷子になりません。 原文 原文は別の文書にあります(作品ページの「原文」)。全部で 517 語、九段落です。書き出しはこうです。 A school is an educational learning institution designed to provide classes 先に原文だけを、 辞書も語釈も見ずに 最後まで読んでください。ただし、その前に下の地図を作ってからにしてください。 ★段落の頭で地図を作る 段落 頭の一文(頭だけ) その段落の話 一つめ A school is an educational learning institution desi … 学校とは何か(定義) 二つめ Most of a student's time is spent in a classroom. 教室で過ごす時間 三つめ The term "school" is used for many educational envir … 北米とヨーロッパで語の使い方が違う 四つめ There are different types of schools: elementary sch … 学校の種類(英米で呼び名が違う) 五つめ In many places around the world, children must go to … 何年通うか。大学と職業学校 六つめ Some people attend school longer than others. 長く通う人がいる理由と、教える科目 七つめ Children with mental health problems, and problems s … 特別な支援が要る子どもの学校 八つめ Graduate schools are in universities. 大学院 九つめ In school, pupils develop their personality. 学校が人に何をするか(教育学の話) 九行読むのに三十秒。これで この篇が何の話で、どういう順で進むか が分かりました。定義から始まり、種類が並び、最後に教育学の話で締める。地図があれば、途中で迷いません。 全訳 原文の全訳です。この課程のために、原文に沿って訳しました。番号は原文の段落の番号で、原文と行き来できます。 学校とは、授業と学ぶための環境を用意して生徒を教えるように作られた教育と学習の機関で、ふつうは教師や教授の手を借ります。上級の中等学校の中には、カレッジとみなされるものもあります。ほとんどすべての国や州に正規の教育の制度があり、それは義務、つまり法律で求められている場合もあります。学校や学習の課程には、さまざまな種類があります。読むこと、書くこと、数学といった科目は、子どもの教育の中心です。 生徒の時間の大部分は教室で過ごされます。教室は、10 人から 30 人の人が座って、教育のための話し合いに加わる場所です。アメリカ合衆国では、小学校の教室一つあたりの生徒数の平均は 23.1 人です。 「スクール」という言葉は、多くの教育の場について使われます。とくに北アメリカではそうです。北アメリカでは、大学で最初の学位を取ろうとしている人が、自分のことを「スクールに通っている」と言うことがよくあります。ヨーロッパでは、決してそうはなりません。その人たちは自分のことを「大学に通っている」と言うでしょう。大学教育のあり方は、国によってずいぶん違うことがあります。 学校にはいろいろな種類があります。小学校(イギリスでは初等学校)、中学校(イギリスでは中等学校)などです。 世界の多くの場所で、子どもは決まった年数、学校に通わなければなりません。学ぶ場は、教室のこともあれば、屋外のこともあり、ほかの場所を訪ねたときのこともあります。カレッジや大学は、17 歳か 18 歳を過ぎた生徒が学ぶ場所です。職業学校は、人々が仕事に必要な技能を教えます。 ほかの人より長く学校に通う人もいます。これは、ほかより多くの訓練を必要とする仕事があるからです。たとえば医者になるには、およそ 10 年から 14 年の教育がかかります。幼い子どもには、一人の教師がすべての教科を教えることもあります。年長の生徒の教師はもっと専門が分かれていて、いくつかの教科だけを教えます。よく教えられる教科には、理科、音楽などの芸術、地理や歴史のような人文科目、そして言語があります。 心の健康に問題のある子どもや、自閉症などの問題やそのほかの状態のある子どもは、ふつう通常の教室には行きません。こうした子どもたちには、特別な教室や、さらには特別な学校など、教育を受けるための別の方法が用意されます。また、歩き方や点字の読み方など、通常の学校が教えないことを教える特別な学校もあります。 大学院は大学の中にあります。カレッジや大学を出て最初の学位を取った学生のためのものです。そのねらいは、最も優れた学生に修士課程と博士課程を用意することです。 学校で、生徒は人格を育てます。学校は生徒に宗教と倫理について教えます。学校は、子どもが社会で受け入れられている規範やふるまいを身につける手助けをします。教育学とは、子どもを教えることについての学問です。学校によって教え方は違います。生徒に何をどのように教えるべきかについては、かなり多くの意見の食い違いがあります。多くの国は、さまざまな種類の学校を認めることでこれを解決しており、親と子どもはある程度選ぶことができます。選べるものの中には家庭での教育もありますが、これは賛否の分かれる考え方です。これを行う人はわずかです。近代より前の時代でも、ほとんどの子どもは集団で教えられていました。年齢で組に分けることも古くからあります。アフリカの多くの部族では、今よりずっと前から長いあいだ行われていました。 語釈 この篇で帯の外にある語は 40 語です。ここまででいちばん多いのですが、 半分は国の名前と学校の制度の語 で、日本語でもカタカナか漢語で知っているものです。 語(品詞) 意味 注 African en 形 アフリカの Many African countries value oral storytelling as part of education. 多くのアフリカの国々は、物語を語り伝えることを教育の一部として大切にしています。 America en 名 アメリカ She moved to America to study early childhood education. 彼女は幼児教育を学ぶためにアメリカへ引っ越しました。 Europe en 名 ヨーロッパ School systems differ widely across the countries of Europe. 学校の仕組みはヨーロッパの国々の間で大きく異なります。 Masters en 名 修士(の課程) He is studying for a Masters degree in psychology. 彼は心理学の修士号を取るために勉強しています。 PhD en 名 博士(の学位) She earned her PhD after years of careful research. 彼女は長年の入念な研究の末に博士号を取得しました。 UK en 名 英国 The UK requires children to attend school until sixteen. 英国では子どもは16歳まで学校に通うことが求められています。 United en 形 合わさった( United States の一部) The United States is home to people from many countries. アメリカ合衆国には多くの国々出身の人々が暮らしています。 ancient en 形 古代の、大昔の Historians study ancient civilizations to understand early human life. 歴史家たちは初期の人類の暮らしを理解するために古代文明を研究します。 autism en 名 自閉(症) Teachers learn special methods to support children with autism. 教師たちは自閉症のある子どもたちを支えるための特別な方法を学びます。 braille en 名 点字 Blind students often learn to read using braille. 目の不自由な生徒たちはしばしば点字を使って読むことを学びます。 classroom en 名 教室 The teacher decorated the classroom with colorful posters. 先生は教室を色とりどりのポスターで飾りました。 classrooms en 名 教室(複数) Modern classrooms often include computers for every student. 現代の教室にはたいてい生徒一人ひとり用のコンピューターがあります。 compulsory en 形 義務の Education is compulsory for children between six and fifteen. 教育は6歳から15歳までの子どもにとって義務です。 controversial en 形 賛否の分かれる The new teaching method proved controversial among parents. 新しい教育方法は保護者の間で賛否が分かれました。 disagreement en 名 意見の食い違い There was some disagreement about how to grade the test. そのテストの採点方法について意見の食い違いがありました。 educational en 形 教育の The museum offers many educational programs for children. その美術館は子ども向けの教育的なプログラムをたくさん提供しています。 elementary en 形 初等の My younger sister just started elementary school this year. 私の妹は今年、小学校に通い始めたばかりです。 ethics en 名 倫理 The professor teaches a course on medical ethics. その教授は医療倫理についての講義を教えています。 formal en 形 正式の、制度としての He received no formal training before starting the job. 彼はその仕事を始める前に正式な訓練を受けていませんでした。 geography en 名 地理 We studied the geography of mountains and rivers today. 私たちは今日、山や川の地理について学びました。 graduate en 動・形 卒業する、大学院の Many graduate students conduct research at the university. 多くの大学院生がその大学で研究を行っています。 graduated en 動 卒業した She graduated from high school last spring. 彼女はこの前の春に高校を卒業しました。 humanities en 名 人文学 He chose to study the humanities instead of science. 彼は理系ではなく人文学を学ぶことを選びました。 legally en 副 法律の上で Children are legally required to attend school in most countries. ほとんどの国で子どもは法律上、学校に通うことを求められています。 mathematics en 名 数学 He struggles with mathematics but loves reading hist