考えるのは一人ひとりか――トマスの知性論とイブン・ルシュドへの応答 — Epoché
解説 個別から共通へ トマスは、個別の対象を捉える感覚と、共通の概念を形成する知性を区別する。 感覚と知性を同じ働きとしてまとめない。 Thomas Aquinas 取り出す働き・受け取る働き 能動知性は感覚経験から理解可能なものを取り出し、可能知性は概念を受け取る。 これは入門の整理。抽象がどう起こるかには解釈上の難しさがあり、この区別だけで説明し尽くせない。 Thomas Aquinas 考えるのは一人ひとり トマスは、一人ひとりが二つの知性を持つと考える。可能知性が全員に共有されると、個々人が考える行為を説明できない、と批判した。 ここではトマス側の批判を押さえる。相手説の全体像や、論争の決着までは示さない。 Thomas Aquinas 知性の働きを分ける 区別 働き 感覚 個別の対象を捉える 知性 共通の概念を形成する 能動知性 感覚経験から理解可能なものを取り出す 可能知性 概念を受け取る 上二行は感覚と知性の区別、下二行は知性の働きの区別。抽象の全仕組みを示す図ではない。 参考文献 Pasnau, Robert「Thomas Aquinas」。 出典