6.6 独話を聞く — 長さそのものが難しさになる — Epoché
この 課 か で 聞き取れる ききとれる ようになること 一人 ひとり の 人 ひと が 続け つづけ て 話す はなす のを、 最後 さいご まで 聞き きき 通せる とおせる 。 話 はなし の 切れ目 きれめ を、 意味 いみ ではなく 音 おと で 見つけ みつけ られる。 途中 とちゅう で 落ち おち ても、 次 つぎ の 切れ目 きれめ から 戻れる もどれる 。 前提 ぜんてい : 6.5( 短い みじかい ニュースを 聞く きく )。 前 まえ の 課 か の 音 おと は、 一 いち 本 ぽん が 二 に 文 ぶん か 三 さん 文 ぶん でした。この 課 か の 音 おと は 一 いち 分 ふん 半 はん 、 切れ目 きれめ なく 続き つづき ます。 一人 ひとり の 人 ひと が、 自分 じぶん のことと 一 いち 日 にち の 過ごし すごし 方 かた を 話し はなし ます。 速 はや さはニュースより 遅く おそく 、 語 ご もやさしい。それでも、 この 課 か がいちばん 難しい むずかしい と 感じる かんじる 人 ひと が 多い おおい はずです。 理由 りゆう は 一 ひと つ、 長い ながい から です。 長 なが さそのものが 難し むずかし さになる 短い みじかい 音 おと なら、 一 ひと つ 聞き落とし ききおとし ても 取り返せ とりかえせ ます。 長い ながい 音 おと では、 一 いち 度 ど 落ちる おちる と、そのまま 最後 さいご まで 戻れ もどれ ません。 戻ろう もどろう としている 間 あいだ に、 話 はなし は 先 さき へ 行っ いっ てしまうからです。 だから、この 課 か で 身 み につけるのは 語 ご ではありません。 落ち おち たあとの 戻り もどり 方 かた です。 やり 方 かた は 一 ひと つです。 落ち おち たら、その 文 ぶん をあきらめる。 次 つぎ の 切れ目 きれめ まで、 何 なん も 聞こう きこう とせずに 待つ まつ 。そして 次 つぎ の 文 ぶん の 頭 あたま から、もう 一 いち 度 ど 乗る のる 。 この 待つ まつ ができないと、 聞き取り ききとり は 伸び のび ません。 落ち おち た 語 ご を 思い出そう おもいだそう としている 間 あいだ に、 次 つぎ の 文 ぶん も 落ちる おちる 。 そうやって 雪 ゆき だるま 式 しき に 落ち おち ていくのが、 長い ながい 音 おと でいちばん 起き おき やすいことです。 切れ目 きれめ は、 音 おと で 分かる わかる では、 次 つぎ の 切れ目 きれめ はどこで 分かる わかる のか。 意味 いみ では 分かり わかり ません。 意味 いみ が 取れ とれ ていないから 落ち おち たのです。 切れ目 きれめ は 音 おと で 分かり わかり ます。 手がかり てがかり は 三 みっ つです。 表 ひょう は 三 さん 行 ぎょう です。 手がかり てがかり 何 なん が 起き おき ているか 声 こえ が 下がる さがる 文 ぶん が 終わる おわる 。いちばん 確か たしか な 合図 あいず 息 いき を 吸う すう 音 おと 次 つぎ の 文 ぶん が 始まる はじまる 。 切れ目 きれめ のすぐ 手前 てまえ にある 短い みじかい 語 ご が 続け つづけ て 鳴る なる そして、それから、そのあと。 話 はなし をつなぐ 語 ご が 並ぶ ならぶ 三 みっ つ 目 め が、この 課 か でいちばん 役 やく に 立ち たち ます。 独話 どくわ には 話 はなし をつなぐ 短い みじかい 語 ご がたくさん 入り はいり ます。そのあと、それから、まず、 最後 さいご に。 これらは 短く みじかく 、 強く つよく 鳴り なり 、しかも 数 すう が 少ない すくない ので、 覚えれ おぼえれ ば 必ず かならず 拾え ひろえ ます。 そして、この 語 ご が 聞こえ きこえ たら そこが 新しい あたらしい 文 ぶん の 頭 あたま です。 落ち おち ていたなら、ここで 乗り のり 直し なおし てください。 独話 どくわ には 型 かた がある 自己 じこ 紹介 しょうかい と 一 いち 日 にち の 話 はなし には、 ほとんど 決まっ きまっ た 順番 じゅんばん があります。 表 ひょう は 四 よん 行 ぎょう です。 順 じゅん 何 なん が 語ら かたら れるか 一 ひと つ 目 め 名前 なまえ と 出身 しゅっしん 。4.2 と 4.6 の 語 ご で 足りる たりる 二 ふた つ 目 め 仕事 しごと か 学業 がくぎょう 。 語 ご 編 へん 12 課 か で 覚え おぼえ た 語 ご がそのまま 出る でる 三 みっ つ 目 め 一 いち 日 にち の 流れ ながれ 。 朝 あさ から 夜 よる へ、 時 とき の 順 じゅん に 並ぶ ならぶ 四 よん つ 目 め 好き すき なこと。2.9 の 好き すき だ の 形 かたち が 出る でる この 順番 じゅんばん を 知っ しっ ていることが、 聞き取り ききとり では 大きな おおきな 助け たすけ になります。 次 つぎ に 何 なん が 来る くる かが 分かっ わかっ ていれば、 耳 みみ が 待ち構え まちかまえ られる からです。 とくに 三 みっ つ 目 め は、 時 とき の 語 ご が 順 じゅん に 並び ならび ます。 朝 あさ 、それから、 昼 ひる 、 午後 ごご 、 夜 よる 。4.11 で 時 とき の 語 ご をそろえてあるので、 この 骨組み ほねぐみ だけは 必ず かならず 取れる とれる はずです。 問い とい 問い とい 1 — 四 よん つの 部分 ぶぶん に 切る きる 音声 おんせい を 聞い きい て、 四 よん つの 部分 ぶぶん がどこで 切り替わっ きりかわっ たか を 書き取っ かきとっ てください。 語 ご ではなく、 切れ目 きれめ です。 答え こたえ はこの 課 か の 最後 さいご にあります。 問い とい 2 — 一 いち 日 にち の 流れ ながれ を 取る とる もう 一 いち 度 ど 聞い きい て、 時 とき の 語 ご だけ を 出 で てくる 順 じゅん に 書き取っ かきとっ てください。 何 なん をしたかは 要り いり ません。 問い とい 3 — 落ち おち てから 戻る もどる 練習 れんしゅう 三 さん 度 ど 目 め は、 わざと 途中 とちゅう で 目 め を 閉じ とじ て 三 さん 秒 びょう だけ 聞く きく のをやめてください。そして、 次 つぎ のつなぎの 語 ご が 聞こえ きこえ たところで 乗り のり 直し なおし ます。 戻れ もどれ たかどうか を 確かめる たしかめる 練習 れんしゅう です。 問い とい 4 — 音読 おんどく 台本 だいほん を 見 み ながら、 音声 おんせい のあとについて 声 こえ に 出し だし てください。 つなぎの 語 ご のところで、 必ず かならず 息 いき を 吸う すう こと 。 話す はなす 側 がわ の 息づかい いきづかい を 真似る まねる と、 聞く きく ときにも 切れ目 きれめ が 見える みえる ようになります。 この 課 か のまとめ 長い ながい 音 おと では、 一 いち 度 ど 落ちる おちる と 戻れ もどれ ない 。だから 戻り もどり 方 かた を 身 み につける。 落ち おち たら その 文 ぶん をあきらめる 。 次 つぎ の 切れ目 きれめ まで 待っ まっ て、 乗り のり 直す なおす 。 思い出そう おもいだそう としている 間 あいだ に 次 つぎ の 文 ぶん も 落ちる おちる 。 雪 ゆき だるま 式 しき が 最大 さいだい の 敵 てき 。 切れ目 きれめ は 意味 いみ ではなく 音 おと で 分かる わかる 。 声 こえ が 下がる さがる 、 息 いき を 吸う すう 、つなぎの 語 ご 。 つなぎの 語 ご は 短く みじかく 、 強く つよく 、 数 すう が 少ない すくない 。 覚えれ おぼえれ ば 必ず かならず 拾える ひろえる 。 自己 じこ 紹介 しょうかい と 一 いち 日 にち の 話 はなし には 決まっ きまっ た 順番 じゅんばん がある。 次 つぎ を 待ち構え まちかまえ られる。 一 いち 日 にち の 流れ ながれ は 時 とき の 語 ご が 順 じゅん に 並ぶ ならぶ 。4.11 の 語 ご で 骨組み ほねぐみ は 取れる とれる 。 次 つぎ の 課 か へ 6.7 では 朗読 ろうどく を 聞き きき ます。 書か かか れた 文章 ぶんしょう を、 人 ひと が 声 こえ に 出し だし て 読む よむ 音 おと です。 話し言葉 はなしことば ではないものを、 耳 みみ で 受け取る うけとる —— 読 よみ 編 へん で 目 め で 読ん よん だ 文章 ぶんしょう が、そこでは 音 おと になって 流れ ながれ てきます。 答え こたえ 台本 だいほん — 独話 どくわ の 書き起こし かきおこし この 課 か の 音声 おんせい は、 本 ほん 課程 かてい が 書き下ろし かきおろし た 独話 どくわ です。 問い とい を 三 みっ つ 終え おえ てから 読ん よん でください。 独話 どくわ 訳 わけ Με λένε Ελένη και είμαι από τη Λάρισα. 私 わたくし はエレニといいます。ラリサの 出身 しゅっしん です。 Μένω στην Αθήνα εδώ και τρία χρόνια. アテネに 住ん すん で 三 さん 年 ねん になります。 Δουλεύω σε ένα σχολείο. Είμαι καθηγήτρια. 学校 がっこう で 働い はたらい ています。 教師 きょうし です。 Λοιπόν, η μέρα μου. Ξυπνάω στις έξι. さて、 私 わたくし の 一日 ついたち です。 六 ろく 時 じ に 起き おき ます。 Μετά πίνω καφέ και διαβάζω τα νέα. それからコーヒーを 飲ん のん で、ニュースを 読み よみ ます。 Στις οκτώ φεύγω για το σχολείο. 八 はち 時 じ に 学校 がっこう へ 出 で ます。 Το μεσημέρι τρώω με τους συναδέλφους. 昼 ひる は 同僚 どうりょう と 食べ たべ ます。 Το απόγευμα γυρίζω σπίτι και ξεκουράζομαι. 午後 ごご は 家 いえ に 帰っ かえっ て 休み やすみ ます。 Τέλος, το βράδυ βλέπω μια ταινία. 最後 さいご に、 夜 よる は 映画 えいが を 見 み ます。 Μου αρέσει πολύ ο κινηματογράφος. 映画 えいが がとても 好き すき なのです。 問い とい 1 の 答え こたえ —— 四 よん つの 部分 ぶぶん の 切れ目 きれめ は、 二 に 行 ぎょう 目 め の 終わり おわり 、 三 さん 行 ぎょう 目 め の 終わり おわり 、そして 九 きゅう 行 ぎょう 目 め の 終わり おわり です。 四 よん 行 ぎょう 目 め の 頭 あたま にある さて が、いちばん 大きな おおきな 切れ目 きれめ の 合図 あいず で、ここで 話 はなし が 自己 じこ 紹介 しょうかい から 一日 ついたち の 話 はなし へ 移り うつり ます。 問い とい 2 の 答え こたえ —— 時 じ の 語 ご は 順 じゅん に、 六 ろく 時 じ 、それから、 八 はち 時 じ 、 昼 ひる 、 午後 ごご 、 最後 さいご に、 夜 よる 。 七 なな つのうち 五 いつ つ 取れ とれ ていれば 十分 じゅうぶん です。 どれも 語 ご 編 へん 11 課 か と 型 かた 編 へん 17 課 か で 覚え おぼえ た 語 ご で、 新しい あたらしい ものはありません。 問い とい 3 の 答え こたえ —— 三 さん 秒 びょう 目 め を 閉じ とじ ても、 次 つぎ の 時 とき の 語 ご で 乗り のり 直せ なおせ たはずです。 この 独話 どくわ では、 時 とき の 語 ご がそのまま 乗り のり 直す なおす 場所 ばしょ になっています。 だから、 聞き取れ ききとれ なくなったら 次 つぎ の 時 とき の 語 ご を 待て まて ばよい。 待つ まつ 場所 ばしょ が 決まっ きまっ ていれば、 落ち おち ても 怖く こわく ありません。 四 よん 行 ぎょう 目 め と 九 きゅう 行 ぎょう 目 め の 頭 あたま の 語 ご に、もう 一 いち 度 ど 注目 ちゅうもく してください。 さて と 最後 さいご に。 この 二 ふた つは、 話 はなし の 骨組み ほねぐみ を 示す しめす 語 ご です。 意味 いみ はほとんど 無い ない のに、 聞き手 ききて にとってはいちばん 大事 だいじ —— 独話 どくわ ではこういう 語 ご が 要 よう になります。 そして、この 独話 どくわ で 使わ つかわ れている 語 ご を 数え かぞえ てみてください。 新しい あたらしい 語 ご は 一 ひと つもありません。 語 ご 編 へん 11 課 か 、 語 ご 編 へん 12 課 か 、 型 かた 編 へん 17 課 か で 覚え おぼえ たものばかりです。 語 ご が 全部 ぜんぶ 知っ しっ ているものでも、 長い ながい というだけで 聞き取れ ききとれ なくなる ——それを 確かめる たしかめる ための 課 か でもありました。 参考 さんこう 文献 ぶんけん この 課 か に 引用 いんよう はありま