技術をどう評価するか――責任・権利・利用者への影響 — Epoché
解説 便利さのほかに、情報と選択を見る 技術を評価するときは、誰の情報が集まり、どう使われ、本人の選択へどう働くかを見る。個人に合わせた働きかけも、支援と操作の両方になりうる。 情報収集は全て悪いと一律に決めない。どんな文脈で使われ、本人が理解して選べるかを具体的に見る。 出典1 正確でも、公正とは限らない 過去のデータの偏りは、自動化で繰り返されうる。判断の根拠が見えなければ、不利益や偏りを見つけ、説明を求めることも難しい。 偏りには社会的・認知的・統計的な意味がある。精度だけで公正を決めず、何を公正と数えるかにも議論がある。 出典1 利益・危険・決定する役割を分ける 設計・開発・導入・利用には複数の人や組織が関わる。誰が利益を得て、誰が危険を負い、誰が決定するかを分けると、責任の分担を考えられる。 AIが行ったから人間の責任が消えるとも、常に一人へ全責任を負わせるとも決めない。責任の空白が本当に生じるかも争点である。 出典1 技術評価で分けて見ること 観点 具体的な焦点 情報と選択 収集・利用の文脈と本人の理解 公正と説明 誰に不利益が出るか、理由を確かめられるか 責任と危険 利益を得る人・危険を負う人・決める人 評価の観点。特定の製品の安全性や法的責任を判定した表ではない。 参考文献 [1] Vincent C. Müller「Ethics of Artificial Intelligence and Robotics」。 出典