5.7 Der Hase und der Igel(ウサギとハリネズミ) — Epoché
この 篇 へん でできるようになること 読 どく 編 へん で 初めて はじめて の 物語 ものがたり を、 場面 ばめん の 順 じゅん ( 挑発 ちょうはつ ・ 仕掛け しかけ ・ 競走 きょうそう ・くたびれたウサギ・ 教訓 きょうくん )に 追い おい ながら 通し とおし て 読める よめる 。 Geh zum Ende des Feldes. Steh dort und warte. の 命令 めいれい 形 けい を、3.1 の 型 かた として 読める よめる 。 des Feldes ・ des Igels の 2 格 にかく と、 schneller ・ besser の 比較 ひかく 級 きゅう を、 実 じつ 文 ぶん で 見分け みわけ られる。 前提 ぜんてい : 5.6( Auf dem Markt ) この 文章 ぶんしょう について 読 どく 編 へん の 七 なな 篇 へん 目 め で、 初めて はじめて の 物語 ものがたり です。もとは 北 きた ドイツの 民話 みんわ で、グリム 兄弟 きょうだい の 童話 どうわ 集 しゅう にも「 Der Hase und der Igel 」として 収め おさめ られています( 原文 げんぶん は 低地 ていち ドイツ 語 ご )。ここでは 筋 すじ だけを 借り かり 、 既習 きしゅう 語 ご と この 篇 へん の 語 ご 10 語 ご —— Igel (ハリネズミ)・ Hase ( 野ウサギ のうさぎ )・ Feld ( 野原 のはら )・ sagen ・ klein ・ langsam ・ Anfang ・ warten ・ wieder ・ Kopf ——で 語り かたり 直し なおし ました。どれも 辞書 じしょ に 入れ いれ てあります。それ 以外 いがい の 語 ご は 全部 ぜんぶ 既習 きしゅう 語 ご で、 機械 きかい で 検査 けんさ してあります。 筋 すじ はこうです。 野原 のはら に 住む すむ 小さく ちいさく て 足 あし の 遅い おそい ハリネズミを、 大きく おおきく て 足 あし の 速い はやい ウサギが 笑う わらう 。ハリネズミは 日曜 にちよう にウサギに 競走 きょうそう を 持ちかけ もちかけ 、その 前 まえ に 家 いえ へ 帰っ かえっ て、 自分 じぶん とそっくりの 妻 つま に「 野原 のはら の 端 はし で 待て まて 」と 言う いう 。 競走 きょうそう が 始まる はじまる と、ハリネズミは 走ら はしら ずに 座っ すわっ て 待ち まち 、ウサギが 端 はし に 着く つく とそこには 妻 つま が「もう 来 き てるよ!」。ウサギは 何 なん 度 ど も 往復 おうふく し、 端 はし にも 始まり はじまり にも 必ず かならず ハリネズミがいる。 夕方 ゆうがた 、ウサギはくたびれて 野原 のはら に 倒れ たおれ 、ハリネズミ 夫婦 ふうふ は 家 いえ でりんごを 食べ たべ て 笑う わらう 。 教訓 きょうくん は「 速い はやい 足 あし より 良い よい 頭 あたま 、そして 良い よい 妻 つま 」。 原文 げんぶん は 別 べつ の 文書 ぶんしょ に 分け わけ ました。 文書 ぶんしょ の 切り替え きりかえ で 原文 げんぶん だけを 読み よみ 、 分から わから なければこの 解説 かいせつ の 文書 ぶんしょ に 戻っ もどっ てきてください。 原文 げんぶん の 段落 だんらく と「 対訳 たいやく 」の 段落 だんらく は 同じ おなじ 順 じゅん です。 語 ご をたたけば 辞書 じしょ が 出 で ます。 文法 ぶんぽう メモ この 文章 ぶんしょう の 型 かた は 全部 ぜんぶ 型 がた 編 へん 3.1〜3.8 の 範囲 はんい です。 新しい あたらしい 型 かた はありません。 物語 ものがたり なので 台詞 せりふ が 多く おおく 、 命令 めいれい 形 けい と 問い とい の 文 ぶん が 出 で ます。 命令 めいれい 形 けい ( 型 かた 編 へん 1 課 か )— du への 命令 めいれい は 動詞 どうし の 語幹 ごかん だけ。 Geh zum Ende des Feldes. ( 行け いけ )、 Steh dort und warte. (そこに 立っ たっ て 待て まて )。 主語 しゅご を 言わ いわ ず、 動詞 どうし を 文 ぶん の 頭 あたま に 置き おき ます。 本文 ほんぶん では Geh zum Ende des Feldes がその 形 かたち です。 2 格 にかく の「の」 ( 形 かたち 編 へん 1 課 か )— das Ende des Feldes ( 野原 のはら の 端 はし )、 der Anfang des Feldes ( 野原 のはら の 始まり はじまり )、 die Frau des Igels (ハリネズミの 妻 つま )。 中性 ちゅうせい ・ 男性 だんせい の 2 格 にかく は des + 名詞 めいし に -(e)s 。この 文章 ぶんしょう に 七 しち 回 かい 出 で ます。 本文 ほんぶん では Die Frau des Igels ist auch klein und langsam がその 形 かたち です。 比較 ひかく 級 きゅう ( 形 かたち 編 へん 1 課 か )— schneller (より 速い はやい )、 besser (より 良い よい )。 形容 けいよう 詞 し に -er を 付け つけ ます( gut は besser と 形 かたち が 変わる かわる 、1.2 で 出 で た 語 ご )。 形容 けいよう 詞 し の 比較 ひかく は 2.6 で 改めて あらためて 扱い あつかい ます。 本文 ほんぶん では Wer ist schneller? がその 形 かたち です。 so + 形容 けいよう 詞 し + wie ( 型 かた 編 へん 4 課 か )— Sie ist so klein wie ihr Mann. ( 夫 おっと と 同じ おなじ くらい 小さい ちいさい )。「〜と 同じ おなじ くらい」の 型 かた 。 wie は 問い とい の「どのように」と 同じ おなじ 語 ご です。 本文 ほんぶん では Sie ist so klein wie ihr Mann がその 形 かたち です。 3 格 さんかく ・ 4 格 よんかく 支配 しはい の 前置 ぜんち 詞 し ( 型 かた 編 へん 7 課 か )— zum Hasen ・ zum Ende ・ zum Anfang ( 3 格 さんかく の zu )、 bis zum Abend (〜まで)、 Gegen mich? ( 4 格 よんかく の gegen )、 über den Igel ( 4 格 よんかく 。 lachen über で「〜を 笑う わらう 」)。 本文 ほんぶん では Er lacht über den Igel がその 形 かたち です。 両用 りょうよう の 前置 ぜんち 詞 し ( 型 かた 編 へん 8 課 か )— 「どこに」は 3 格 さんかく : auf einem Feld ・ Neben dem Feld ・ am Anfang ・ am Ende ・ auf dem Feld 。この 物語 ものがたり は 場所 ばしょ を 動か うごか ないので、 全部 ぜんぶ 3 格 さんかく です。 本文 ほんぶん では Er liegt auf dem Feld und lacht nicht がその 形 かたち です。 -n 型 かた の 名詞 めいし ( 形 かたち 編 へん 3 課 か )— der Hase は 2.3 の der Junge と 同じ おなじ で、 1 格 いっかく 以外 いがい で -n が 付き つき ます。 zum Hasen ( 3 格 さんかく )。 本文 ほんぶん では Am Sonntag geht der Igel zum Hasen がその 形 かたち です。 否定 ひてい と nichts ( 型 かた 編 へん 5 課 か )— Der Igel sagt nichts. ( 何 なん も 言わ いわ ない)、 Der Hase versteht nichts. ( 何 なん も 分から わから ない)、 Der Igel läuft nicht. ( 走ら はしら ない)。 本文 ほんぶん では Der Hase versteht nichts がその 形 かたち です。 対訳 たいやく 一 いち 匹 ひき のハリネズミが 野原 のはら に 住ん すん でいます。 小さく ちいさく て、 足 あし が 遅い おそい のです。 野原 のはら の 隣 となり に 一 いち 匹 ひき の 野ウサギ のうさぎ が 住ん すん でいます。ウサギは 大きく おおきく て、 足 あし が 速い はやい のです。ウサギはハリネズミを 笑い わらい ます。「おまえは 本当 ほんとう にのろまだな! 足 あし がそんなに 短く みじかく て!」ハリネズミは 何 なん も 言い いい ません。でもその 晩 ばん 、 長い ながい こと 考え かんがえ ます。 日曜 にちよう 日 ひ 、ハリネズミはウサギのところへ 行き いき ます。そして 言い いい ます。「かけっこをしよう!ここから 野原 のはら の 端 はし まで。どっちが 速い はやい か。」ウサギは 笑い わらい ます。「おまえが?おれと?いいとも、 走ろう はしろう !」でもハリネズミはその 前 まえ に 家 いえ へ 帰り かえり ます。 妻 つま と 話し はなし ます。ハリネズミの 妻 つま も 小さく ちいさく て 足 あし が 遅い おそい のです。 夫 おっと と 同じ おなじ くらい 小さい ちいさい のです。ハリネズミは 言い いい ます。「 野原 のはら の 端 はし へ 行け いけ 。そこに 立っ たっ て 待て まて 。」 妻 つま は 分かり わかり ました。 出かけ でかけ ます。 ウサギとハリネズミが 野原 のはら の 始まり はじまり に 立ち たち ます。 一 いち 、 二、三 にさん !ウサギが 走り はしり ます。とても 速く はやく 走り はしり ます。ハリネズミは 走り はしり ません。 座っ すわっ て 待ち まち ます。ウサギが 野原 のはら の 端 はし に 着き つき ます。そこにはハリネズミの 妻 つま が 立っ たっ ています。 妻 つま が 言い いい ます。「もう 来 き てるよ!」 ウサギは 何 なん が 何 なん だか 分かり わかり ません。 言い いい ます。「もう 一 いち 回 かい 走ろう はしろう !」ウサギは 野原 のはら の 始まり はじまり へ 走り はしり ます。そこにはハリネズミが 座っ すわっ ています。ハリネズミが 言い いい ます。「もう 来 き てるよ!」ウサギはまた 走り はしり ます。また。また。 端 はし にも 始まり はじまり にも、ハリネズミがいます。「もう 来 き てるよ!」 ウサギは 夕方 ゆうがた まで 走り はしり ます。 夕方 ゆうがた 、ウサギはくたくたです。 野原 のはら に 倒れ たおれ て、もう 笑い わらい ません。ハリネズミと 妻 つま は 家 いえ へ 帰り かえり ます。りんごを 食べ たべ て、 笑い わらい ます。 私 わたくし たちは 何 なん を 学ぶ まなぶ でしょう。 速い はやい 足 あし は 良い よい 。でも 良い よい 頭 あたま はもっと 良い よい 。そして 良い よい 妻 つま は 助け たすけ になる。 読み よみ どころ この 物語 ものがたり の 読み よみ どころは、 繰り返し くりかえし です。 Ich bin schon da! (もう 来 き てるよ!)が 四 よん 回 かい 、 Und wieder. が 二 に 回 かい 。 民話 みんわ は 同じ おなじ 言葉 ことば を 繰り返し くりかえし て 読み手 よみて を 巻き込み まきこみ ます。 既習 きしゅう 語 ご だけでも、 繰り返し くりかえし を 置け おけ ば 物語 ものがたり の 調子 ちょうし が 出る でる 。 Der Hase läuft wieder. Und wieder. Und wieder. —— 三つ みっつ の wieder で、ウサギの 往復 おうふく と、くたびれていく 様子 ようす が 伝わり つたわり ます。 2 格 にかく の des を 数え かぞえ てください。 des Feldes が 五 ご 回 かい 、 des Igels が 二 に 回 かい 。「 野原 のはら の 端 はし 」「 野原 のはら の 始まり はじまり 」「ハリネズミの 妻 つま 」—— 場所 ばしょ と 人 ひと の 関係 かんけい を 言う いう のに、 2 格 にかく が 七 なな 回 かい 働い はたらい ています。5.3 の der Stadt ・ der Straße ( 女性 じょせい )、5.5 の des Winters ( 男性 だんせい )と 合わせ あわせ て、 2 格 にかく の「の」の 形 かたち が 一通り ひととおり そろいました。3.9 で 改めて あらためて 扱い あつかい ます。 命令 めいれい 形 けい の 三つ みっつ —— Geh ・ Steh ・ warte ——は、ハリネズミが 妻 つま に 言う いう 言葉 ことば です。 動詞 どうし の 語幹 ごかん だけで、 主語 しゅご も 語尾 ごび もない。3.1 で「 動詞 どうし を 文 ぶん の 頭 あたま に 置く おく と 命令 めいれい になる」と 見 み た 型 かた が、ここで 初めて はじめて 物語 ものがたり の 台詞 せりふ として 出 で ました。 warte