反証できるとは何か――ポパー — Epoché
解説 どんな結果なら、誤りになるか ポパーは、科学と非科学を分ける条件として反証可能性を重んじた。理論が誤りだと示すことになる、観察上ありうる結果を指定できるかが問題になる。 非科学とされたもの全てが無意味や無価値という基準ではない。理論を思いつく唯一の方法を示す説でもない。 出典1 一致を集めることと、反例の違い 全てのAはXであるという主張には、本当の反例が一つあれば論理的に反する。一方、多くの一致だけでは普遍的な真理の確定にならない。厳しい検査を通った理論も、暫定的に保持する。 確認例の多さだけで検査の厳しさは決まらない。反例の論理的な形と、観察が信頼できるかは別に考える。 出典1 実際の反証は、測定も問い直す 実際には、観察の偏りや測定誤差も調べる必要がある。反証の根拠に採用する基本言明も、他者が検査でき、後に問い直せるものとする。 一度合わない結果が出れば理論全体を即廃棄する万能手順ではない。検査を終える合意も永久に訂正不能ではない。 出典1 主張の理由と、その適用の限界。 区別 見ること 留保 反証可能性 どんな結果が理論に反するか 価値の全評価ではない 論理的な反例 普遍的な主張との矛盾 観察の正確さは別問題 実際の反証 誤差や基本言明も再検査 暫定的な受容である 学説の焦点を整理した表で、科学を自動判定する規則ではない。 参考文献 [1] Thornton, Stephen「Karl Popper」。 出典