区別の立て方を読み直す――デリダ — Epoché
解説 二つに分けるとき、優劣も付けていないか デリダの脱構築は、片方を優位とする区別を読み直す。声と文字、本質と現れなどで、上位とされる側が、実は他方に支えられていないかを調べる。 壊すだけでも、上下を逆転して終えることでもない。全ての西洋の著作を同じ一枚岩にもしない。 出典1 今の経験にも、記憶や予期がある 今の経験には、直前の記憶と、これからの予期も関わる。デリダは、その場かぎりの出来事と、繰り返せることを完全には切り離せないと論じる。 研究者による基本議論の再構成。何も存在しない、全て同じだという結論ではない。 出典1 自分の声を聞くときも、差がある 自分の声を聞く場合も、話す者と聞く者が全く無差別とは言えないと考える。こうして、声なら意味が完全にそのまま届き、文字だけが隔たりを作るという優劣を問い直す。 声と文字を同じものへ還元しない。本人の哲学的議論の紹介で、聞こえ方を測定した実験結果ではない。 出典1 優劣を逆にするだけでなく、支え合いを問う 優位とされる側 問い直す点 本質 現れなしで捉えられるか 今この瞬間 記憶や予期なしで経験できるか 声の直接性 話す者と聞く者の差はないか 学説を読むための整理。あらゆる区別が無意味だという表ではない。 参考文献 [1] Leonard Lawlor「Jacques Derrida」。 出典