14.93 伝道の書 3 — 同じ形を、二十九回くり返す — Epoché
この篇でできるようになること ★ 同じ形のくり返し が、何をしているか分かる。 ★ 対にして並べる やり方が読める。 ★ 一文がどこまで長くなれるか を実際に見る。 ★ くり返しをやめたところ に目が行くようになる。 前提 : 特別編に門はありません。第 5 期まで済んでいれば、どこからでも読めます(目安は 3.40 まで/4.60 まで)。 読む前に ★ 特別編は 順番に読む必要がありません 。 ★ 1 篇が 1 作品 で、★ どの篇から始めてもかまいません。 ★ 12.17 知編 で、 英語には出典を書かずに引く二つの本がある と置きました。 ★ この章のはじめの段落は、 歌にも本の題にも演説にも使われます ——★ 出どころを言わずに引いても通じる ほど知られています。 どちらのことか 確かめること ★ 本のこと ★ なぜ欽定訳は引かれ続けるのか( 12.17 知編 ) ★ 文のこと ★ 並べたら形をそろえる( 3.44 型編 ) ★ 14.92 英語の名文 を読んだ人へ 。 ★ そこで見たのは 対句 ——一つの節が二つに割れる形 でした。 ★ この篇では、 その対が 二十九回続き ます。 ★ 読編に 同じ訳の別の書 があります ——★ 8.211 読編 (「創世記」第 1〜2 章) 。★ そちらは 天地の造られる話 で、★ この篇は 「伝道の書」 です。 原文 原文は別の文書にあります(作品ページの「原文」)。本文は 517 語、段落は 13 に分かれ、文は 15 本、一文の平均は 34.5 語です。 ★ いちばん長い一文は 158 語 ——★ それが 第一段落のぜんぶ です。 ★ 第一段落は 一文しかありません 。 全訳 原文の全訳です。この課程のために、原文に沿って訳しました。番号は原文の段落の番号で、原文と行き来できます。 すべてのことに季節があり、天の下のすべての目的に時がある。/生まれるに時があり、死ぬに時がある。植えるに時があり、植えたものを抜くに時がある。/殺すに時があり、癒すに時がある。打ち壊すに時があり、建てるに時がある。/泣くに時があり、笑うに時がある。嘆くに時があり、踊るに時がある。/石を投げ捨てるに時があり、石を集めるに時がある。抱くに時があり、抱くのを控えるに時がある。/得るに時があり、失うに時がある。保つに時があり、投げ捨てるに時がある。/裂くに時があり、縫うに時がある。黙るに時があり、語るに時がある。/愛するに時があり、憎むに時がある。戦いの時があり、平和の時がある。 働く者は、その骨折りによって何の益を得るのか。私は、神が人の子らに与えて、それに携わらせておられる労苦を見た。 神は、すべてをその時にかなって美しく作られた。また、人の心に世を置かれた。それで人は、神が初めから終わりまでなさるわざを見きわめることができない。 私は知っている。それらの中には、人が喜び、生きているあいだに善を行うことのほかに、よいことは何も無いと。 また、人がみな食べ、飲み、そのすべての労苦のうちに幸いを味わうこと、それは神の賜物であると。 私は知っている。神がなさることは、何であれ、いつまでも続くと。それに何も付け加えることはできず、そこから何も取り去ることはできない。神がそうなさるのは、人が神の前で畏れるようになるためである。 かつてあったものは今もあり、これからあるものも、すでにあったものである。そして神は、過ぎ去ったものを尋ね求められる。 さらに私は、日の下で見た。裁きの場に、悪があるのを。正義の場に、不正があるのを。 私は心の中で言った。神は、正しい者も悪い者も裁かれる。そこには、すべての目的とすべてのわざに時があるからだ、と。 私は、人の子らのありさまについて心の中で言った。神が彼らを明らかにし、彼らが、自分たちは獣にすぎないと悟るようになるためだ、と。 人の子らにふりかかることは、獣にもふりかかる。同じ一つのことが、両方にふりかかる。一方が死ぬように、もう一方も死ぬ。そうだ、みな同じ一つの息を持っている。だから人は獣にまさるところが何も無い。すべては空しいからだ。 すべては一つの所へ行く。すべては塵から出て、すべてはまた塵に帰る。 人の霊は上に昇り、獣の霊は下って地に行くのを、誰が知っているだろうか。それで私は悟った。人が自分のわざを喜ぶことにまさることは何も無い、と。それがその人の受ける分だからだ。誰が、その人を連れて行って、自分のあとに何が起こるかを見せることができるだろうか。 語釈 帯の外の語は 34 語です。★ ほとんどが 語尾が古いだけ ——★ worketh ・ doeth ・ dieth は works ・ does ・ dies です。 ★ 本当に知らない語は travail ・ sew ・ refrain くらい です。 語(品詞) 意味 注 beast en 名 けもの The beast in the old fable could not speak at all. その古い寓話に出てくる獣は、まったく話すことができませんでした。 beasts en 名 けもの(複数) Wild beasts roamed freely across the vast open plain. 野生のけものたちは、広い平原を自由に歩き回っていました。 befalleth en 動 ふりかかる。 befall の三人称(古い形) Whatever misfortune befalleth a fool, he blames his neighbor. 愚か者は、どんな災いがふりかかっても隣人のせいにします。 dieth en 動 死ぬ。 die の三人称(古い形) Even the strongest tree eventually dieth and falls to the ground. いちばん強い木も、やがては死んで地に倒れます。 doeth en 動 する。 do の三人称(古い形) A faithful servant doeth his master's bidding without complaint. 忠実な召使いは、不満を言わずに主人の言いつけをします。 goeth en 動 行く。古い形 The old sailor goeth down to the harbor each dawn. その年老いた船乗りは、夜明けごとに港へ行きます。 hath en 動 has の古い形 Every craftsman hath a secret trick he never shares. どの職人も、けっして明かさない秘密の技を持っています。 heal en 動 治す The village doctor worked all night to heal the wounded soldier. 村の医師は、傷ついた兵士を治すために一晩じゅう働きました。 heaven en 名 天 Sailors once believed the stars marked a path to heaven. 船乗りたちは、かつて星が天への道を示すと信じていました。 iniquity en 名 悪事 The old prophet warned the king against every kind of iniquity. その年老いた預言者は、あらゆる悪事に対して王に警告しました。 knoweth en 動 知っている。 know の三人称(古い形) A good teacher knoweth each pupil's strength and weakness. よい教師は、生徒一人ひとりの強さと弱さを知っています。 laboureth en 動 骨を折る。 labour の三人称(古い形) The farmer laboureth in the field from morning until dusk. その農夫は、朝から夕暮れまで畑で骨を折ります。 manifest en 動 明らかにする The captain's courage became manifest during the terrible storm. 船長の勇気は、その恐ろしいあらしの間にはっきりと表れました。 mourn en 動 悼む The whole village gathered to mourn the beloved old teacher. 村じゅうの人びとが、愛された老教師を悼むために集まりました。 pluck en 動 引き抜く( pluck up ) The children loved to pluck wildflowers along the country road. 子どもたちは、田舎道に沿って野の花を摘むのが大好きでした。 preeminence en 名 抜きん出ていること Among the young musicians, her preeminence was obvious to everyone. 若い音楽家たちの中で、彼女が抜きん出ていることは誰の目にも明らかでした。 refrain en 動 控える。しないでおく The doctor asked him to refrain from smoking for a month. 医師は、彼に一か月たばこを控えるように言いました。 rejoice en 動 喜ぶ The whole town began to rejoice when the war finally ended. 戦争がついに終わったとき、町じゅうが喜び始めました。 rend en 動 引き裂く A sudden gust of wind threatened to rend the old sail. 突然の強い風が、古い帆を引き裂きそうになりました。 requireth en 動 求める。古い形 This delicate task requireth patience and a very steady hand. この細やかな作業は、忍耐としっかりした手を求めます。 righteous en 形 正しい The righteous judge would never accept a bribe from anyone. その正しい裁判官は、けっして誰からの賄賂も受け取りませんでした。 righteousness en 名 正しさ The old scholar wrote many books about wisdom and righteousness. その老学者は、知恵と正しさについて多くの本を書きました。 sew en 動 縫う Her grandmother taught her to sew a simple cotton dress. 彼女の祖母は、簡単な木綿のドレスの縫い方を教えてくれました。 travail en 名 骨折り。つらい仕事 After months of travail, the settlers finally built their new home. 長い骨折りのあと、開拓者たちはついに新しい家を建てました。 unto en 前 〜に・〜へ( to の古い形) The old teacher spoke kindly unto every one of his students. その老教師は、生徒一人ひとりにやさしく語りかけました。 vanity en 名 見栄・むなしさ He finally understood that all his riches were mere vanity. 彼は、自分の富のすべてがただのむなしさにすぎないと、やっと気づきました。 weep en 動 泣く The little girl began to weep when her kitten ran away. 子猫が逃げてしまったとき、その小さな女の子は泣き始めました。 whatsoever en 代 何であれ Whatsoever task you choose, finish it with your whole heart. どんな仕事を選ぼうとも、全身全霊でやり遂げてください。 wherefore en 接 それゆえ The bridge had collapsed; wherefore, the travelers took the longer road. 橋が崩れていました。それゆえ、旅人たちは遠回りの道を進みました。 wherein en 副 その中で This is the old house wherein my grandfather was born. 祖父は、この古い家の中で生まれました。 wicked en 形 悪い The story tells of a wicked king who feared no one. その物語は、誰も恐れない悪い王について語っています。 wickedness en 名 悪しきこと The townspeople could no longer bear his cruelty and wickedness. 町の人びとは、彼の残酷さと悪しきことに、もはや耐えられませんでした。 worketh en 動 働く。 work の三人称(古い形) A skilled blacksmith worketh the hot iron with great care. 腕のいい鍛冶屋は、大いに注意を払って熱い鉄を打ちます。 yea en 副 まことに・そうだ(強めの古い語) Yea, the harvest this autumn was the finest in years. しかり、この秋の収穫は近年でいちばんの出来でした。 同じ形を、二十九回 ★ 第一段落に a time to が 27 回、 a time of が 2 回 ——★ あわせて 29 回 出ます。 A time to be born, and a time to die; a time to ★ 「生まれる時があり、死ぬ時がある。〜する時があり」。 ★ 形が 完全にそろって います ——★ a time to + 動詞 。 ★ 3.4