1.7 書き取り ② リエゾンを含む文 — Epoché
この 課 か でできるようになること リエゾンで 現れ あらわれ た [z] ・ [t] ・ [n] を、 前 まえ の 語 ご の 末尾 まつび だと 気づい きづい て、 les amis ・ ils ont ・ vous avez を 語 ご に 切っ きっ て 書ける かける 。 [z] が 聞こえ きこえ たら les ・ des ・ vous ・ nous ・ ils ・ 数詞 すうし 、 [t] なら est ・ petit ・ tout ・ quand 、 [n] なら un ・ on ・ en 、と 候補 こうほ を 絞れる しぼれる 。 リエゾンを 含む ふくむ 15 文 ぶん を 書き取れる かきとれる 。 前提 ぜんてい : 1.6( 書き取り かきとり ① 語 ご と 短文 たんぶん ) 書き取り かきとり の 二 に 課 か 目 め です。1.6 の 三 さん か所 かしょ に、 四 よん つ 目 め が 加わり くわわり ます。 リエゾン 。1.4 で 規則 きそく を 見 み ましたが、 書き取り かきとり では 向き むき が 逆 ぎゃく になります—— 聞こえ きこえ た 子音 しいん が、 綴り つづり の 上 うえ ではどの 語 ご に 属する ぞくする かを 決め きめ なければなりません。 [le.za.mi] と 聞こえ きこえ たとき、 [z] は les の 末尾 まつび であって、 amis の 頭 あたま ではない。ここを 間違える まちがえる と le zami のような 存在 そんざい しない 語 ご を 書い かい てしまいます。 この 課 か の 使い つかい 方 かた 1.6 と 同じ おなじ で、 文 ぶん は「 答え こたえ 」の 節 ふし の 表 ひょう にあります。 手順 てじゅん に 一 ひと つ 足し たし ます。 一 いち 度 ど 目 め : 音節 おんせつ の 数 かず を 点 てん で 書く かく 。 二 に 度 ど 目 め : [z] ・ [t] ・ [n] が 母音 ぼいん の 前 まえ に 聞こえ きこえ た 場所 ばしょ に 印 しるし を 付ける つける 。そこは 語 ご の 切れ目 きれめ の 候補 こうほ です。 三 さん 度 ど 目 め : 印 しるし の 前 まえ の 語 ご を、 下 した の 表 ひょう から 選ん えらん で 書く かく 。 残り のこり の 語 ご を 埋める うめる 。 答え こたえ と 突き合わせ つきあわせ 、リエゾンの 場所 ばしょ を 切り きり 間違え まちがえ たか、それ 以外 いがい の 規則 きそく かを 書き留める かきとめる 。 聞こえ きこえ た 子音 しいん から、 前 まえ の 語 ご を 当てる あてる リエゾンで 現れる あらわれる 子音 しいん は 少なく すくなく 、その 前 まえ に 来る くる 語 ご も 決まっ きまっ ています。 音 おと から 語 ご を 逆引き ぎゃくびき する 表 ひょう です。 書き取り かきとり ではこの 表 ひょう が 最も もっとも 効き きき ます。 聞こえ きこえ た 子音 しいん 前 まえ の 語 ご の 候補 こうほ 例 れい [z] les ・ des ・ mes ・ tes ・ ses ・ ces ・ nos ・ vos ・ leurs ( 複数 ふくすう の 限定 げんてい 詞 し ) les enfants [le.zɑ̃.fɑ̃] 、 mes amis [me.za.mi] 、 leurs enfants [lœʀ.zɑ̃.fɑ̃] [z] vous ・ nous ・ ils ・ elles ( 複数 ふくすう の 代 だい 名詞 めいし ) vous avez [vu.za.ve] 、 ils ont [il.zɔ̃] [z] deux ・ trois ・ six ・ dix 、 très ・ chez ・ dans ・ sans ・ sous ・ plus deux ans [dø.zɑ̃] 、 très occupé [tʀɛ.zo.ky.pe] 、 dans un [dɑ̃.zœ̃] [t] est ・ sont ・ ont ( 動詞 どうし 。 c'est un 、 est-il ) c'est une [sɛ.tyn] 、 est arrivé [ɛ.ta.ʀi.ve] [t] petit ・ grand ・ tout ・ quand petit enfant [pə.ti.tɑ̃.fɑ̃] 、 tout est [tu.tɛ] 、 quand il [kɑ̃.til] [n] un ・ on ・ en ・ mon ・ ton ・ son ・ bien ・ rien un enfant [œ̃.nɑ̃.fɑ̃] 、 on est [ɔ̃.nɛ] 、 en ordre [ɑ̃.nɔʀdʀ] [ʀ] premier ・ dernier premier étage [pʀø.mjɛ.ʀe.taʒ] [z] の 候補 こうほ がいちばん 多い おおい のは、フランス 語 ご の 複数 ふくすう 形 けい の 印 しるし が -s だからです。 [z] が 聞こえ きこえ たら、まず「 複数 ふくすう か?」と 考え かんがえ てください。 les ・ des ・ mes の 後ろ うしろ の 名詞 めいし にも -s を 書く かく ことを 忘れ わすれ ずに—— 聞こえ きこえ ないのに 書く かく 、1.6 の 黙字 もくじ の 規則 きそく がここで 重なり かさなり ます。 切り きり 間違い まちがい の 型 かた 日本語話者 にほんごわしゃ が 実際 じっさい にする 切り きり 間違い まちがい は、 三 みっ つの 型 かた に 分かれ わかれ ます。 聞こえ きこえ た 切り きり 方 かた なぜ 「レザミ」 [le.za.mi] les amis ( le zami ではない) [z] は 複数 ふくすう の les の 末尾 まつび 。 名詞 めいし にも -s 「セチュンヌ」 [sɛ.tyn] c'est une ( c'est tune ではない) [t] は est の 末尾 まつび 「オネタリヴェ」 [ɔ̃.nɛ.ta.ʀi.ve] on est arrivés ( on nest tarrivé ではない) [n] は on の、 [t] は est の 末尾 まつび 。 arrivés の -s は 主語 しゅご on (= 私 わたくし たち)の 複数 ふくすう 「アノルドル」 [ɑ̃.nɔʀdʀ] en ordre ( an nordre ではない) [n] は en の 末尾 まつび 。 鼻母音 びぼいん [ɑ̃] は 前置 ぜんち 詞 し の en 三 みっ つ 目 め の 例 れい は、リエゾンの [n] と [t] が 二 ふた つ 続い つづい ています。 On est arrivés. ( 着い つい た)は 会話 かいわ で 毎日 まいにち 聞く きく 文 ぶん で、 [ɔ̃.nɛ.ta.ʀi.ve] の 五 ご 音節 おんせつ を on ・ est ・ arrivés の 三 さん 語 ご に 切る きる 練習 れんしゅう は、この 課 か の 芯 しん です。 練習 れんしゅう 練習 れんしゅう 1 — 書き取り かきとり : リエゾンを 含む ふくむ 文 ぶん (15 文 ぶん ) 「 答え こたえ 」の 節 ふし の 表 ひょう を、 一行 いっこう ずつ 再生 さいせい して 書い かい てください。 全部 ぜんぶ にリエゾンかアンシェヌマンが 一 ひと つ 以上 いじょう あります。 番号 ばんごう の 横 よこ に、まず 音節 おんせつ の 点 てん 、 次 つぎ に [z] ・ [t] ・ [n] の 印 しるし 、 最後 さいご に 綴り つづり 。 文 ぶん 1 文 ぶん 2 文 ぶん 3 文 ぶん 4 文 ぶん 5 文 ぶん 6 文 ぶん 7 文 ぶん 8 文 ぶん 9 文 ぶん 10 文 ぶん 11 文 ぶん 12 文 ぶん 13 文 ぶん 14 文 ぶん 15 練習 れんしゅう 2 — 逆向き ぎゃくむき ( 音読 おんどく ): 切ら きら ずに 読む よむ 書き取り かきとり の 逆 ぎゃく です。 次 つぎ の 四 よん つを、リエゾンを 切ら きら ずに 音読 おんどく してください。 判定 はんてい は 綴り つづり で 返る かえる のでリエゾンの 有無 うむ は 出 で ませんが、 自分 じぶん の 声 こえ を 録っ とっ て [z] ・ [t] ・ [n] が 入っ はいっ ているかを 聞い きい てください。 On est arrivés. [1] 着い つい た。 C'est une gentille fille. [2] 彼女 かのじょ はとても 親切 しんせつ な 少女 しょうじょ です。 Je suis très occupé. [3] 私 わたくし はとても 忙しい いそがしい 。 Tout est prêt pour demain ? [4] 明日 あす の 準備 じゅんび はできた? 切る きる ときの 補助 ほじょ 線 せん をもう 一 ひと つ。フランス 語 ご の 文 ぶん は、 主語 しゅご の 代 だい 名詞 めいし と 動詞 どうし がいつも 隣 となり にある ので、 [z] ・ [t] ・ [n] の 直後 ちょくご に 動詞 どうし らしい 音 おと ( avons ・ ont ・ est ・ aiment )が 聞こえ きこえ たら、その 前 まえ は 主語 しゅご 代 だい 名詞 めいし です。 逆 ぎゃく に、 直後 ちょくご に 名詞 めいし らしい 音 おと ( amis ・ enfants ・ hivers )なら、 前 まえ は 冠詞 かんし か 所有形容詞 しょゆうけいようし か 数詞 すうし 。 文法 ぶんぽう の 役割 やくわり で 二 に 択 たく に 絞っ しぼっ てから、 表 ひょう で 語 ご を 選ぶ えらぶ と 速く はやく なります。 もう 一 ひと つ、リエゾンの [z] と、 語 ご の 中 なか の [z] ( maison の s 、0.7)は 聞き分け ききわけ られません。どちらも 母音 ぼいん の 間 あいだ の [z] です。だから les amis と le zami の 区別 くべつ は 耳 みみ ではつかず、 語彙 ごい の 知識 ちしき ( zami という 語 ご は 無い ない 、 ami はある)と 文法 ぶんぽう ( 複数 ふくすう の les なら 名詞 めいし にも -s )で 決め きめ ます。 書き取り かきとり が 語彙 ごい と 文法 ぶんぽう の 試験 しけん でもあるのは、このためです。 書き取っ かきとっ た 文 ぶん は、 答え こたえ と 突き合わせ つきあわせ た 後 あと に、 必ず かならず 一 いち 度 ど 声 こえ に 出し だし て 読み直し よみなおし て ください。 切り きり 間違え まちがえ た 場所 ばしょ は、 読み直す よみなおす と 自分 じぶん でも「そんな 語 ご は 無い ない 」と 気づけ きづけ ます。 目 め で 直す なおす より 耳 みみ で 直す なおす ほうが 残り のこり ます。 日本語話者 にほんごわしゃ の 近道 ちかみち リエゾンの 切り きり 間違い まちがい は、フランスの 子供 こども も 同じ おなじ ようにします。 les amis を les zamis と 書く かく 子供 こども は 珍しく めずらしく なく、 un zami と 言う いう 幼児 ようじ もいます。つまり、これは 母語 ぼご 話者 わしゃ にも 難しい むずかしい ところで、 日本語話者 にほんごわしゃ だけが 不利 ふり なわけではありません。フランスの 学校 がっこう は、この 切り きり 方 かた を 書き取り かきとり の 反復 はんぷく で 教え おしえ ます。この 課程 かてい も 同じ おなじ 方法 ほうほう です。 日本語話者 にほんごわしゃ の 近道 ちかみち は、 候補 こうほ の 語 ご が 有限 ゆうげん であること を 使う つかう ことです。 上 うえ の 逆引き ぎゃくびき の 表 ひょう にある 語 ご は 三十 さんじゅう ほどで、 全部 ぜんぶ この 課 か までに 出 で ています。 [z] が 聞こえ きこえ たら 三十 さんじゅう のうちの 十 じゅう 数 すう 語 ご 、 [t] なら 数 すう 語 ご 、 [n] なら 数 すう 語 ご 。 聞き取り ききとり が 曖昧 あいまい でも、 候補 こうほ の 中 なか から 文法 ぶんぽう で 選べ えらべ ます。 母語 ぼご 話者 わしゃ は 耳 みみ で 切り きり ますが、 学習 がくしゅう 者 しゃ は 表 ひょう で 切っ きっ てよいのです。 最後 さいご に、この 課 か の 15 文 ぶん に 出 で た 文法 ぶんぽう を 先取り さきどり しておきます。 est arrivé ・ s'est assise ・ est allée は、 型 かた 編 へん で 扱う あつかう 複合過去 ふくごうかこ ( être + 過去分詞 かこぶんし )です。この 形 かたち では 過去分詞 かこぶんし が 主語 しゅご に 一致 いっち して、 女性 じょせい なら -e 、 複数 ふくすう なら -s が 付き つき ます。 On est arrivés. の -s 、 Elle y est allée. の -e は、どちらも 聞こえ きこえ ない 字 じ で、 書き取り かきとり ではこの 一致 いっち を 知っ しっ ていないと 書け かけ ません。 型 がた 編 へん の 4.15 に 来 き たとき、この 課 か の 文 ぶん を 思い出し おもいだし てください。 書き取り かきとり は