社会の仕組みを批判する――マルクスの資本・階級への入口 — Epoché
解説 商品を、何に使い何と交換するか 商品は市場で交換するために作られた役立つもの。マルクスは、その用途である使用価値と交換価値を区別し、交換の共通の根拠を社会的に必要な労働時間に求めた。 基準は平均的な強度と生産性。ゆっくり作れば価値が増すという話ではなく、労働を共通の根拠とする論証にも異論がある。 出典1 貨幣を増やす運動と、労働力 資本は利益のために貨幣を投じ、生産と販売を通じてより多くの貨幣を得る運動として考えられる。資本家が買うのは働く能力である労働力。賃金相当の価値を生んだ後の労働が剰余価値を生み、利益の源になると説明する。 これは本人の分析。資本を貨幣という物だけにせず、搾取を賃金の未払いだけとも同じにしない。 出典1 階級の関係と、理論の争点 賃金や労働条件を求める労働者と、利益を追う資本家の関係を階級の観点から見る。ただし価格と価値の関係や、労働だけが剰余価値を生むという前提には異論がある。 後代には支配や自由の欠如から搾取を捉え直す説もあるが、本人の逐語説ではない。全ての利益や税が同じ意味で搾取だとはしない。 出典1 利益を説明する、本人の分析の見取り 見るもの 説明すること 貨幣の投入 利益を得るため生産へ投じる 労働力 働く能力を買い、生産で使う 剰余価値 賃金相当の価値を超えて生む価値 販売と利益 価格と価値の関係にも理論上の争点 実際の利潤の測定表ではない。本人の分析と、その正しさの判定を分ける。 参考文献 [1] Jonathan Wolff; David Leopold「Karl Marx」。 出典