よい行為を何で決めるか――徳・義務・帰結の現代的な対立 — Epoché
解説 どういう人として、行為するか 徳倫理は、どういう人であり、どう生きるかを中心に考える。徳とは、何に気づき、何を理由に選ぶかにも関わる、安定した優れた性格である。状況の重要な点を見分ける実践的な知恵も要る。 優しい気持ちや一回の行動だけで徳は決まらない。帰結を無視する立場でもない。 出典3 よい結果でも、してはいけないか 義務論は、結果だけでなく、守るべき規範や他者への義務から行為を判断する。代表的な形では、よい結果のためでも許されない選択がある。 法律や命令なら何でも従うという意味ではない。異なる型があり、全てを同じ絶対禁止の一覧にしない。 出典2 何がもたらされるかを、比べる 帰結主義は、正しさを帰結から考える立場の集まり。古典的功利主義では、皆への快と苦痛の差し引きを、他の可能な行為と比べる。多くの人の利益が、少数の大きな損失で打ち消されることもある。 多数が喜べばよいという基準ではない。帰結主義には、快だけを数えない形や、規則の帰結を考える形もある。 出典1 主な観点 中心となる問い 徳 何に気づき、どんな理由で選ぶ人か 義務 その行為をしてよいか 帰結 他の選択と比べ、何をもたらすか 中心の置き方の比較。他の観点への関心が全くない三派という意味ではない。 参考文献 [1] Sinnott-Armstrong, Walter「Consequentialism」。 出典 [2] Alexander, Larry; Moore, Michael「Deontological Ethics」。 出典 [3] Hursthouse, Rosalind; Pettigrove, Glen「Virtue Ethics」。 出典