信じることと経験――ジェイムズ — Epoché
解説 同じ言葉で、違うことを言っていないか 木を回る人はリスの周りも回ったか。ジェイムズは、方角を一周することと、リスの前後左右を見ることを分けた。経験や行為でどんな違いを指すかを明らかにすると、論争の形も変わる。 本人の例の要約。全ての論争が言葉の曖昧さだけ、という主張ではない。 出典1 経験は、好きな答えに抵抗する 真理を、経験の中で確かめられ、他の経験や信念と結びついて先へ進む働きから考える。もの同士の関係やつながりも、経験の一部として扱う。 都合がよければ何でも真ではない。経験や先の信念は抵抗し、真理を無から作るのでない。 出典1 信じる権利にも、条件がある 証拠を待てる科学と、決断を避けられない重大な選択とでは、信じることの位置が違う場合がある。ジェイムズは、一定の状況で信じる権利を擁護し、信念が行為の成立に関わる例を論じた。 意思だけで何でも信じるべきという勧めや、信じた内容が既に証明済みという話ではない。危険な行動への実践助言にもしない。 出典1 問いと働きの見取り 検討 区別すること 言葉の意味 経験や行為でどの違いを指すか 真理と経験 検証や抵抗を受ける信念の働き 信じる選択 証拠を待てるか、決断を避けられるか 利益から真理へ自動的に進む図ではない。 参考文献 [1] Goodman, Russell「William James」。 出典