0.5 半母音 oi・ui・ill/y — trois/huit/fille — Epoché
この 課 か でできるようになること oi ・ ui ・ ill / y を、 母音 ぼいん の 前 まえ に 添える そえる 一 ひと つの 短い みじかい 音 おと として 言える いえる 。 trois ・ huit ・ fille がそれぞれ 一 いち 音節 おんせつ だと 分かる わかる 。 日本語 にほんご に 無い ない [ɥ] ( huit ・ lui ・ nuit )を、0.2 の [y] から 作れる つくれる 。 ill を [j] と 読む よむ 語 ご と、 ville ・ mille のように [il] と 読む よむ 例外 れいがい を 見分け みわけ られる。 前提 ぜんてい : 0.4( 鼻母音 びぼいん ) 母音 ぼいん の 課 か の 最後 さいご は、 母音 ぼいん の 前 まえ に 添える そえる 短い みじかい 音 おと —— 半母音 はんぼいん ——です。これで 母音 ぼいん が 全部 ぜんぶ 揃い そろい ます。 日本語 にほんご にも「や」「わ」の 頭 あたま にこの 種 しゅ の 音 おと がありますが、フランス 語 ご には 日本語 にほんご に 無い ない 組み合わせ くみあわせ が 一 ひと つと、 日本語 にほんご に 無い ない 半母音 はんぼいん そのものが 一 ひと つあります。 つまずきの 正体 しょうたい — 「トロワ」は 三 さん 拍 はく ではない trois (3)を 日本語 にほんご で 写す うつす と「トロワ」、 三 さん 拍 はく です。フランス 語 ご では [tʀwa] 、 一 いち 音節 おんせつ です。 huit (8)は「ユイット」で 四 よん 拍 はく のように 聞こえ きこえ ますが [ɥit] で 一 いち 音節 おんせつ 。 fille ( 娘 むすめ )は「フィーユ」ではなく [fij] で 一 いち 音節 おんせつ 。 音 おん 編 へん 1 課 か で 見 み た「 拍 はく と 音節 おんせつ のずれ」が、この 課 か の 音 おと でいちばん 大きく おおきく なります。 原因 げんいん は、 半母音 はんぼいん の 扱い あつかい です。 oi の [w] 、 ui の [ɥ] 、 ill ・ y ・ i の [j] は、それだけでは 音節 おんせつ を 作り つくり ません。 次 つぎ の 母音 ぼいん に 滑り込む すべりこむ 、ごく 短い みじかい 音 おと です。 日本語話者 にほんごわしゃ はこれを 独立 どくりつ した 一 いち 拍 はく (「ロ」「ユ」「イ」)として 言う いう ので、 音節 おんせつ が 増え ふえ 、 句 く のリズムが 崩れ くずれ ます。 もう 一 ひと つ、 [ɥ] は 日本語 にほんご にありません。0.2 の [y] を、 母音 ぼいん の 前 まえ で 素早く すばやく 言う いう 音 おと です。 日本語話者 にほんごわしゃ は huit を「ウィット」( [wit] )か「ユイ」( 二 に 拍 はく )にしてしまいます。 lui ( 彼 かれ に)が Louis ( 人名 じんめい )に 聞こえる きこえる のはこの 取り違え とりちがえ です。 三 みっ つの 半母音 はんぼいん 音 おと 口 くち 例 れい [w] oi (= [wa] )、 ou + 母音 ぼいん ( oui ) 0.2 の [u] の 唇 くちびる ( 丸め まるめ て 突き出す つきだす )を 作り つくり 、すぐ 次 つぎ の 母音 ぼいん へ 滑る すべる 。〔 差 さ 〕「わ」の 頭 あたま の 音 おと と 同じ おなじ だが、 唇 くちびる の 丸め まるめ が 強い つよい 。「ウイ」は 二 に 拍 はく 、 oui は 一 いち 音節 おんせつ trois [tʀwa] 、 moi [mwa] 、 oui [wi] [ɥ] u + 母音 ぼいん ( ui 、 ua ) 0.2 の [y] の 口 くち (「い」の 舌 した に 丸め まるめ た 唇 くちびる )を 作り つくり 、すぐ 次 つぎ の 母音 ぼいん へ 滑る すべる 。〔 差 さ 〕 無い ない 。[y] を 短く みじかく 言っ いっ て 次 つぎ へ huit [ɥit] 、 lui [lɥi] 、 nuit [nɥi] [j] i + 母音 ぼいん ( bien ・ pied )、 y ( yeux ・ payer )、 ill ・ il ( fille ・ travail ) 「や」の 頭 あたま の 音 おと 。 母音 ぼいん の 後ろ うしろ にも 来る くる ( fille の 最後 さいご )。〔 差 さ 〕「 や行 やぎょう 」の 頭 あたま と 同じ おなじ 。 母音 ぼいん の 後ろ うしろ に 来る くる [j] が 日本語 にほんご に 無い ない bien [bjɛ̃] 、 yeux [jø] 、 fille [fij] [ɥ] の 手順 てじゅん です。0.2 の [y] ができていることが 前提 ぜんてい です。 この 音 おと は、フランス 語 ご の 会話 かいわ で 出る でる 回数 かいすう が 多い おおい 割 わり に、 日本語話者 にほんごわしゃ の 教材 きょうざい ではあまり 丁寧 ていねい に 扱わ あつかわ れません。「ユイ」と 書い かい て 済ま すま せる 本 ほん が 多い おおい からです。けれども je suis ( 私 わたくし は〜です)、 aujourd'hui ( 今日 きょう )、 lui ( 彼 かれ に)、 depuis (〜 以来 いらい )と、 最初 さいしょ の 会話 かいわ から 毎回 まいかい 口 くち にする 語 ご に 入っ はいっ ています。 最初 さいしょ に 一 いち 度 ど 、 口 くち の 形 かたち で 覚え おぼえ てしまうのがいちばん 安上がり やすあがり です。 [y] と 言う いう (「い」の 舌 した 、「う」の 唇 くちびる )。 その 口 くち の 形 かたち から、 声 こえ を 止め とめ ずに 次 つぎ の 母音 ぼいん 「い」へ すぐ 移る うつる 。 [y] を 伸ばさ のばさ ない。 出 で てきたのが [ɥi] 。 huit の 頭 あたま です。「ユイ」と 二 ふた つに 割れ われ たら、 最初 さいしょ の 音 おと が 長 なが すぎます。 唇 くちびる を 丸め まるめ たまま 舌 した を 奥 おく に 引い ひい て 同じ おなじ ことをすると [wi] ( oui )になる。 この 二 ふた つの 違い ちがい が lui と Louis の 違い ちがい です。 拍 はく と 音節 おんせつ — 半母音 はんぼいん の 語 ご 日本語 にほんご で 写し うつし たときの 拍 はく と、 実際 じっさい の 音節 おんせつ を 並べ ならべ ます。 音 おん 編 へん 1 課 か の 表 ひょう の 続き つづき です。 語 ご 日本語 にほんご で 写す うつす と 拍 はく と 音節 おんせつ oui [wi] (はい) ウイ 2 拍 はく 、1 音節 おんせつ trois [tʀwa] (3) トロワ 3 拍 はく 、1 音節 おんせつ huit [ɥit] (8) ユイット 4 拍 はく 、1 音節 おんせつ lui [lɥi] 彼 かれ (に) リュイ 3 拍 はく 、1 音節 おんせつ nuit [nɥi] ( 夜 よる ) ニュイ 3 拍 はく 、1 音節 おんせつ fille [fij] ( 娘 むすめ 、 女の子 おんなのこ ) フィーユ 3 拍 はく 、1 音節 おんせつ bien [bjɛ̃] (よく) ビヤン 3 拍 はく 、1 音節 おんせつ voiture [vwa.tyʀ] ( 車 くるま ) ヴォワチュール 6 拍 はく 、2 音節 おんせつ aujourd'hui [o.ʒuʀ.dɥi] ( 今日 きょう ) オージュルデュイ 7 拍 はく 、3 音節 おんせつ famille [fa.mij] ( 家族 かぞく ) ファミーユ 4 拍 はく 、2 音節 おんせつ ui と oui — 綴り つづり が 変わる かわる 対 たい [ɥ] と [w] の 対 たい です。 舌 した が 前 まえ か 奥 おく かだけが 違い ちがい ます。 [ɥ] [w] lui [lɥi] 彼 かれ (に) Louis [lwi] ルイ( 人名 じんめい ) huit [ɥit] (8) oui [wi] (はい) nuit [nɥi] ( 夜 よる ) noir [nwaʀ] ( 黒い くろい ) juin [ʒɥɛ̃] (6 月 がつ ) joie [ʒwa] ( 喜び よろこび ) ill は [j] — ただし ville ・ mille は 例外 れいがい 母音 ぼいん の 後ろ うしろ の il ・ ill は [j] です。 fille [fij] 、 famille [fa.mij] 、 travail [tʀa.vaj] 、 vieille [vjɛj] 。「ル」を 言わ いわ ないでください。 fille を「フィル」と 読む よむ と fil ( 糸 いと ) [fil] になります。 例外 れいがい が 三 みっ つだけあります。 ville ( 町 まち ) [vil] 、 mille ( 千 せん ) [mil] 、 tranquille ( 静か しずか な) [tʀɑ̃.kil] 。この 三 さん 語 ご とその 派生 はせい 語 ご ( village 、 million )は l を 読み よみ ます。 数 かず は 少ない すくない ので、 語 ご ごとに 覚え おぼえ てください。 [j] [l]( 例外 れいがい ) fille [fij] ( 娘 むすめ ) fil [fil] ( 糸 いと ) vieille [vjɛj] 古い ふるい ( 女性形 じょせいけい ) ville [vil] ( 町 まち ) famille [fa.mij] ( 家族 かぞく ) mille [mil] ( 千 せん ) 文 ぶん の 中 なか で 聞く きく 文 ぶん IPA 意味 いみ Oui, je sais. [1] [wi | ʒə.sɛ] はい、 知っ しっ ています。 C'est moi. [2] [sɛ.mwa] それは 私 わたくし だ。 Moi aussi. [3] [mwa.o.si] 私 わたくし もそうです。 C’est à toi. [4] [sɛ.ta.twa] 君 きみ の 番 ばん だよ。 Le voilà. [5] [lə.vwa.la] ほら、 彼 かれ が 来 き た。 Et demain soir ? [6] [e.də.mɛ̃.swaʀ] 明日 あす の 夜 よる はどう? J'ai trois places. [7] [ʒe.tʀwa.plas] 席 せき を 三 みっ つ 持っ もっ ています。 C'est quoi ? [8] [sɛ.kwa] あれ 何 なん ? Il a huit ans. [9] [i.la.ɥi.tɑ̃] 彼 かれ は 8 歳 さい だ。 C'est qui, lui ? [10] [sɛ.ki | lɥi] 彼 かれ は 誰 だれ ? Bonne nuit. [11] [bɔn.nɥi] おやすみ。 Aujourd'hui, il neige. [12] [o.ʒuʀ.dɥi | il.nɛʒ] 今日 きょう は 雪 ゆき です。 C'est ma fille. [13] [sɛ.ma.fij] これは 娘 むすめ です。 J'ai une famille. [14] [ʒe.yn.fa.mij] 私 わたくし には 家族 かぞく がいます。 Ferme les yeux. [15] [fɛʀm.le.zjø] 目 め を 閉じ とじ なさい。 Il va mieux. [16] [il.va.mjø] 彼 かれ は 快方 かいほう に 向かっ むかっ ている。 Je suis venu à pied. [17] [ʒə.sɥi.və.ny.a.pje] 歩い あるい てきました。 J'aime cette ville. [18] [ʒɛm.sɛt.vil] この 町 まち が 大好き だいすき なんだ。 J'ai froid. [19] [ʒe.fʀwa] 寒い さむい 。 Où est la cuisine ? [20] [u.ɛ.la.kɥi.zin] キッチンはどこ? Il a huit ans. は、 huit の t が 次 つぎ の ans にくっついて [ɥi.tɑ̃] になります( 音 おん 編 へん 1 課 か で 見 み た 切れ目 きれめ のずれ)。 Je suis venu à pied. の suis は [sɥi] で 一 いち 音節 おんせつ 。「ジュ・スイ」と 二 に 拍 はく にせず、 [ɥ] を 短く みじかく 。 Bonne nuit. は 0.4 の bonne ( [n] を 読む よむ )と、この 課 か の [nɥi] が 並び ならび ます。 日本語話者 にほんごわしゃ の 近道 ちかみち [w] と [j] は 日本語 にほんご にあります。「わたし」の「わ」の 頭 あたま 、「やま」の「や」の 頭 あたま がそれです。フランス 語 ご ではこれを どの 母音 ぼいん の 前 まえ でも 使える つかえる ようにするだけです。「わ」は 日本語 にほんご では「あ」の 前 まえ にしか 来 き ませんが、フランス 語 ご の oui は「い」の 前 まえ に 来 き ます。「うぃ」と 言おう いおう とせず、「わ」の 唇 くちびる で「い」へ 滑っ すべっ てください。 母音 ぼいん の 後ろ うしろ の [j] ( fille 、 travail )も、 日本語 にほんご の「ない」「かい」の「い」に 近い ちかい 音 おと です。