分析哲学・言語哲学の論点を比べる — Epoché
解説 一つの発話を、二つの観点で見る 「本が机の上にある」という発話を考える。これは教材上の作例。初期の状況を写す考え方なら、文が表す組合せが、現実に成り立つかを調べる。 本人の原文引用ではない。この一例だけで世界全体を説明するわけでもない。 出典1 何をしている場面かも見る 一方、使用に注目すれば、物の場所を知らせているのか、そこを片付けてほしいと伝えているのかを考える。同じ形の発話でも、場面と応答によって果たす働きが違いうる。 依頼として読む場面も編集作例。文だけから必ず依頼になるとは言わず、状況を確かめる。 出典2 状況の表現と、活動の中の働き 前者は、どういう状況を表し、その文が真か偽かに注目する。後者は、生活の中でどう使われるかを見る。違う焦点を分ければ、文の形から用途まで決めていないか見直せる。 初期と後期を勝敗や単純な全否定の関係にしない。この比較は各著作の全体を尽くさず、精読課の履修も前提にしない。 出典2 「本が机の上にある」の二つの分析 見る点 確かめること 可能な状況の表現 その組合せが現実と一致するか 活動の中の使用 場所の報告か、片付けの依頼か 同じ発話に文脈を付けた教材上の比較。文だけで用途や相手の意図を確定しない。 参考文献 [1] Anat Biletzki; Anat Matar「Ludwig Wittgenstein (early selected)」。 出典 [2] Anat Biletzki; Anat Matar「Ludwig Wittgenstein (later selected)」。 出典